埼玉県東北部に位置する久喜市は、人口約15万人を擁する、交通利便性と豊かな自然、歴史文化が共存する街です。JR宇都宮線と東武伊勢崎線が乗り入れる久喜駅を中心に、首都圏への通勤・通学を支える交通網が整備される一方、郊外には大型商業施設や広大な公園、季節の花を楽しめる観光スポットが点在しています。
2026年10月1日現在、久喜市が公表した町丁別住民基本台帳人口の合計は150,424人、世帯数は71,765世帯です。2010年に久喜市・菖蒲町・栗橋町・鷲宮町が合併して誕生した経緯があり、現在も4地域それぞれに異なる個性が残っています。
【2026年最新】久喜市はどんな街?人口15万人を超える埼玉県東北部の拠点

久喜市は、埼玉県の東北部に位置し、茨城県や栃木県にも近い地理的条件を持っています。市域は約82.41平方キロメートルで、全体的に平坦な地形です。利根川をはじめとする河川や水路、農地、住宅地、工業団地が広がり、都市機能と田園風景が隣り合っています。
久喜市の都市計画マスタープランでは、都心まで50km圏内という立地や、鉄道・道路の交通網を生かした都市づくりが示されています。東北自動車道の久喜インターチェンジ、圏央道の白岡菖蒲インターチェンジなどがあり、鉄道だけでなく自動車による広域移動にも対応しています。
久喜市観光協会も、JR宇都宮線、東武伊勢崎線・日光線が通る交通の要衝として市を紹介しています。駅周辺の都市的な景観から少し離れると、河川や農地、花の名所が広がる点が特徴です。
2026年10月1日現在の人口と世帯数
久喜市が2026年10月に公表した町丁別人口統計表によると、市全体の人口は次のとおりです。
- 総人口:150,424人
- 男性:74,794人
- 女性:75,630人
- 世帯数:71,765世帯
この数字は2026年10月1日現在の住民基本台帳に基づく集計です。外国人住民も含まれており、国勢調査の人口や埼玉県の推計人口とは統計上の基準が異なります。
2026年の人口を確認するときは、単に「約15万人」と見るだけでなく、どの統計の数字なのかを区別することが大切です。市の公式人口ページでは、月ごとの人口・世帯数や町字別人口も公表されています。
また、久喜市は2010年3月23日に旧久喜市、菖蒲町、栗橋町、鷲宮町の1市3町が合併して成立しました。現在の市域が広く、複数の駅や行政拠点、商業エリアを持つのは、この合併の歴史とも深く関係しています。
つまり、久喜市は一つの駅前にすべての都市機能が集中する街ではありません。地域ごとの特徴を理解すると、観光先の選び方も住まい探しの判断も大きく変わってきます。
【4地域を徹底比較】久喜・菖蒲・栗橋・鷲宮は何が違う?
久喜市を理解するうえで欠かせないのが、4つの地域の違いです。久喜市の都市計画マスタープランでも、久喜・菖蒲・栗橋・鷲宮をそれぞれ独立した地区として捉え、地域の特性に合わせたまちづくりの方針を定めています。
| 地域 | 主な特徴・代表的な資源 | 暮らし・観光のポイント |
|---|---|---|
| 久喜地区 | 久喜駅、市役所、中心市街地、商業施設 | 鉄道通勤や行政サービス、駅周辺での生活を重視する人に向く |
| 菖蒲地区 | モラージュ菖蒲、ラベンダー、花しょうぶ、田園風景 | 大型商業施設や自然、車での移動を重視する人に向く |
| 栗橋地区 | 栗橋宿、静御前の墓、利根川、南栗橋駅 | 宿場町の歴史と住宅地の暮らしが共存する地域 |
| 鷲宮地区 | 鷲宮神社、催馬楽神楽、コスモスふれあいロード、アリオ鷲宮 | 歴史文化や自然、住宅地としての環境を重視する人に向く |
久喜地区:交通と商業の中心を担うエリア
久喜地区の中心は、JR宇都宮線と東武伊勢崎線が接続する久喜駅です。駅周辺には商業施設、飲食店、金融機関、行政関連施設などが集まり、市内でも交通の利便性を確保しやすい地域です。
一方、久喜市の都市計画マスタープランは、郊外への商業機能の移転によって駅前を歩いて回る動機が弱まっていることを課題として挙げています。駅の利用者が多いことと、駅前商店街が十分に活性化していることは同じではありません。
鉄道を使う生活には便利ですが、駅前のにぎわいや徒歩で完結する買い物環境を重視する場合は、実際の店舗配置や住居からの距離を確認したいところです。
菖蒲地区:大型ショッピングモールと花の名所が共存
菖蒲地区を代表する施設が、広大な売り場面積を持つモラージュ菖蒲です。衣料品、雑貨、飲食店、生活関連店舗などが集まり、久喜市内だけでなく周辺自治体からも買い物客を集めています。
この地域は、かつての町の中心部に加えて、国道122号バイパスや圏央道白岡菖蒲インターチェンジ周辺で郊外型の商業施設や産業拠点が形成されてきました。
また、菖蒲城跡あやめ園やしらさぎ公園周辺のラベンダーなど、花を生かした観光資源も豊富です。都市的な利便性と田園風景の両方を楽しめる点が、菖蒲地区ならではの魅力です。
ただし、駅から離れた場所も多いため、日常的な買い物や通勤には自家用車やバスの利用を想定したい地域でもあります。
栗橋地区:日光街道の宿場町としての歴史を残す
栗橋地区は、江戸時代に日光道中の宿場町として栄えた歴史を持ちます。利根川の水運や交通の要衝として発展してきた地域で、現在も静御前の墓、関所跡など歴史を伝える場所が残っています。
栗橋駅周辺には昔から形成されてきた住宅市街地があり、南栗橋駅周辺にはベッドタウンとして整備された住宅地が広がっています。同じ栗橋地区でも、旧来の市街地と計画的に形成された住宅地では街の雰囲気が異なります。
利根川に近い地域であることから、水害への備えも住まい選びの重要な確認事項です。地域の歴史や景観だけでなく、洪水ハザードマップ、避難場所、避難経路なども確認しておく必要があります。
鷲宮地区:歴史ある神社と住宅地の落ち着きが特徴
鷲宮地区を代表する観光資源は、古社として知られる鷲宮神社です。アニメ「らき☆すた」の舞台モデルとしても知られ、神社を訪れる参拝客や作品のファンが全国から足を運んできました。
一方、鷲宮地区は観光地だけで構成されているわけではありません。東鷲宮駅周辺には住宅市街地が形成され、生活圏としても発展しています。市の都市計画では、コスモスふれあいロードなどの水辺・緑地を生かした歩行者ネットワークづくりも掲げられています。
アリオ鷲宮やベスタ東鷲宮などの商業施設もあり、歴史文化と日常生活の利便性が共存するエリアです。
【交通アクセスを検証】久喜駅は東京方面に便利?鉄道と車の実力
久喜市の大きな強みは、鉄道と高速道路の両方を利用できることです。特に久喜駅はJR宇都宮線と東武伊勢崎線の乗換駅であり、県東北部から都心へ移動する際の重要な拠点になっています。
JR宇都宮線:上野・東京方面へ直通できる
JR宇都宮線は、久喜駅から大宮、上野方面へ向かう主要路線です。上野東京ラインを利用すれば、東京駅や品川方面へ乗り換えなしで移動できる列車もあります。
2026年11月3日の乗換案内の検索例では、久喜駅から東京駅まで約56分、乗換なしの経路が確認できます。実際の所要時間は列車の行き先、時間帯、運行状況によって変わりますが、都心への通勤・通学を検討する人にとって魅力的な条件です。
また、湘南新宿ライン方面の列車を利用できる時間帯もあり、大宮や新宿方面へのアクセスにも対応しています。
東武伊勢崎線:浅草方面への移動にも対応
東武伊勢崎線も久喜駅に乗り入れています。館林方面への移動に加え、浅草方面や東京メトロ方面へ向かう列車が運行されており、JRとは異なる移動経路を選べる点がメリットです。
通勤先や通学先によってJRと東武を使い分けられることは、久喜駅周辺の交通上の強みです。駅の構内設備にはエレベーターやエスカレーターなども整備されています。
高速道路:車を使う生活との相性も良い
久喜市は東北自動車道と圏央道が利用できる位置にあります。市内には久喜インターチェンジがあり、菖蒲地区方面では白岡菖蒲インターチェンジも利用できます。
大型ショッピングモールや公園、郊外の観光スポットを巡る場合は、車の利便性が特に高くなります。鉄道駅から距離がある施設も多いため、観光でも生活でも自動車があると行動範囲が広がります。
注意点は駅から離れた地域の移動手段
久喜市内の交通を評価するとき、鉄道の便利さだけで判断するのは不十分です。市の2026年8月の公表資料によると、久喜地区では市内循環バス、菖蒲地区と栗橋・鷲宮地区ではデマンド交通「くきまる」が運行されています。また、市全域を対象とするタクシー運賃補助制度も設けられています。
一方、久喜市は運転士不足や運行経費の増加を公共交通の課題として挙げています。市内循環バスの再編に取り組み、2027年4月から南栗橋駅西口と東鷲宮駅東口を結ぶ通勤・通学時間帯のバス実証運行を予定しています。
これは、久喜市が鉄道駅同士の接続や郊外地域の移動手段を改善する必要性を認識していることを示す動きです。車を持たない世帯や高齢者にとっては、今後の公共交通の整備状況が住みやすさを左右するポイントになります。
【観光スポット・名所】鷲宮神社から久喜菖蒲公園まで見どころを紹介
久喜市には、歴史的な神社、伝統芸能、花の名所、水辺のレジャー施設など、異なるジャンルの観光資源があります。短時間の散策から季節のイベントを目的とした日帰り旅行まで、訪問の楽しみ方を選べます。
鷲宮神社:関東の武士から崇敬されてきた古社
鷲宮神社は、久喜市鷲宮1丁目に鎮座する歴史ある神社です。久喜市の公式紹介では、関東最古の神社といわれ、『吾妻鏡』にもたびたび登場する由緒ある神社として説明されています。
鎌倉幕府との関係が深く、古河公方の足利氏や後北条氏などの祈願所でもありました。江戸時代には徳川家康から400石の社領を寄進された記録もあり、歴史的な重要性をうかがわせます。
また、アニメ「らき☆すた」に登場する神社のモデルとして知られるようになり、作品のファンが訪れる聖地巡礼のスポットにもなりました。古くからの信仰と現代のポップカルチャーが交わる、久喜市を象徴する観光地の一つです。
鷲宮催馬楽神楽:国指定重要無形民俗文化財の伝統芸能
鷲宮神社を訪れるなら、ぜひ知っておきたいのが鷲宮催馬楽神楽です。正式名称は「土師一流催馬楽神楽」といい、関東神楽の源流とされる伝統芸能です。
久喜市の公式資料によると、1976年(昭和51年)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。全国に数多く伝わる神楽の中でも、国指定を受けた貴重な伝統芸能の一つです。
催馬楽は平安時代に流行した歌謡の一種で、古い歌の要素が神楽の演目に取り入れられています。基本となる演目は12座で、ほかに3座があります。
鷲宮神社では年6回の奉納が行われ、自由に見学できます。2026年の奏演日は次のとおりです。
- 1月1日:歳旦祭
- 2月14日:年越祭
- 4月10日:春季祭
- 7月31日:夏越祭
- 10月10日:秋季祭
- 12月1日:大酉祭
2026年11月3日時点では、12月1日の大酉祭が年内最後の予定です。奏演は昼頃から始まることが多いものの、開始時刻は祭礼当日の状況によって異なります。鑑賞を目的に訪れる場合は、久喜市の公式案内で最新情報を確認すると安心です。
久喜菖蒲公園:大きな池を中心とした自然とレジャーの拠点
久喜菖蒲公園は、久喜市河原井町と菖蒲町昭和沼にまたがる水辺の公園です。かつて湿田地帯だった場所に31.3ヘクタールの池を整備し、周囲に久喜菖蒲工業団地が造成されました。
1977年7月に公園として開設され、現在は池や大噴水、芝生広場、釣り場、サイクリングコース、ジョギングコースなどを備えています。
貸しボートやレンタサイクル、バーベキューなどの施設もあり、家族での休日や自然の中で体を動かしたい人に適した場所です。無料駐車場は274台分が用意されています。
久喜駅からは約5km離れており、タクシーでは約15分が目安です。駅から歩いて気軽に立ち寄るタイプの観光地ではないため、車やタクシーを利用する計画が現実的です。
あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル:初夏の久喜市を彩る花の祭典
菖蒲地区の代表的な季節イベントが、あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバルです。菖蒲行政センター周辺や菖蒲城跡あやめ園、しらさぎ公園のラベンダー山などを会場として、初夏の花を楽しめます。
2026年は第32回として、6月7日から6月21日まで開催されました。初日の6月7日には、オープニングイベントとしてあやめ祭りも行われています。
久喜市の公式発表によると、菖蒲行政センター周辺としらさぎ公園には約9,600株のラベンダーが植えられています。主な品種はヒドコートとグロッソで、濃い紫色の花と香りが見どころです。
また、菖蒲城跡あやめ園では約2,600株の花しょうぶが6月上旬から中旬にかけて咲きます。花の開花時期は気候によって変わるため、訪問前に開花情報を確認するのがおすすめです。
栗橋宿と静御前の墓:歴史散策を楽しめるスポット
歴史に関心がある人には、栗橋地区の散策もおすすめです。江戸時代の日光道中栗橋宿に関連する史跡や、利根川周辺の歴史的な場所が残っています。
久喜市が紹介する栗橋地区の文化財散歩コースは、栗橋駅を起点に静御前の墓、一言神社、宝治戸池、香取神社、経蔵院、八坂神社、房川渡跡などを巡る約4.5kmのルートです。徒歩約1時間が目安となっています。
夏祭りや花のイベントだけではない、久喜市の歴史的な側面を知ることができるコースです。
【2026年のイベント・祭り】久喜提燈祭り「天王様」と地域の年間行事
久喜市の観光を語るうえで欠かせないのが、各地域で受け継がれてきた祭りです。特に久喜駅西口周辺で開催される久喜提燈祭り「天王様」は、市を代表する夏の行事として知られています。
久喜提燈祭り「天王様」:240年以上続く伝統の祭礼
久喜提燈祭り「天王様」は、旧久喜町の鎮守である八雲神社の祭礼です。
久喜市の公式説明によると、始まりは天明3年(1783年)の浅間山大噴火にさかのぼります。噴火によって桑などの夏作物が被害を受け、生活苦や社会不安が広がったことから、豊作を祈願するために山車を曳き回したのが起源と伝えられています。
現在は7町内から7台の山車が繰り出され、昼と夜で姿を変えるのが最大の特徴です。
- 昼の部:神話や歴史上の人物を題材にした人形を乗せた山車が町内を巡行する。
- 夜の部:人形を取り外し、山車の四面に約500個の提燈を飾り付ける。
- 最大の見どころ:久喜駅西口ロータリーに提燈山車が集まり、回転や山車同士の動きが披露される。
2026年は7月12日(日曜日)と7月18日(土曜日)に開催されました。夜の20時から21時には久喜駅西口ロータリーに提燈山車が集合するスケジュールが組まれ、駅前が祭りの熱気に包まれました。
交通規制は両日とも12時から22時まで実施されました。駅前での見学は便利ですが、当日は混雑が予想されるため、公共交通機関を利用するのが基本です。
2026年は4地域で夏祭りが開催
久喜市の夏祭りは、久喜地区だけに限られません。菖蒲、栗橋、鷲宮でも、それぞれの地域の歴史や文化を背景にした祭りが開催されます。
- 7月12日:菖蒲夏祭り「天王様」、上清久の「天王様」
- 7月12日・18日:久喜提燈祭り「天王様」
- 7月18日・19日:くりはし夏祭り「天王様」
- 7月26日:鷲宮八坂祭「天王様」
- 7月31日:鷲宮催馬楽神楽の夏越祭での奏演
栗橋では神輿渡御や流しおどり、阪東太鼓などが披露されました。鷲宮では神社通り商店街を中心に八坂祭が行われ、地域ごとに異なる祭りの雰囲気を楽しめます。
2026年秋から冬にかけての注目イベント
久喜市が2026年11月2日に更新した年間イベント予定には、秋から冬にかけても地域に根付いた催しが掲載されています。
- 10月18日:くきストリートフェスティバル(久喜駅西口)
- 10月25日:わしのみやコスモスフェスタ(鷲宮行政センター周辺)
- 11月3日:第43回久喜市菖蒲産業祭(菖蒲行政センター前、9時~14時)
- 11月15日:赤花そば栗橋やさしさときめき祭り(栗橋文化会館イリスほか)
- 12月1日:鷲宮催馬楽神楽の大酉祭での奏演
特に11月3日の菖蒲産業祭は第43回を迎え、特産品販売や模擬店、ステージイベントなどが予定されています。11月15日の栗橋の祭りも、地域の農産物や文化に触れる機会です。
久喜市のイベントは、夏の大規模な祭りだけでなく、花、農業、伝統芸能、地域文化など年間を通じて幅広いテーマで展開されています。訪問時期によって異なる魅力を味わえることも、この街の特徴です。
【住みやすさ・評判を本音検証】買い物・自然は充実、車なしの生活には注意点も
久喜市の住みやすさを考えるとき、鉄道アクセス、大型商業施設、自然環境という3つの強みが目立ちます。一方で、市域が広く、駅から離れた住宅地も多いため、公共交通の使いやすさには地域差があります。
大型商業施設が充実している
久喜市には、広域から買い物客を集める大型商業施設があります。
久喜市の計画資料が引用する2024年4月時点の大規模小売店舗名簿では、店舗面積5,000平方メートル以上の施設が市内に8施設あります。代表例は次のとおりです。
- モラージュ菖蒲:店舗面積約51,000平方メートル
- アリオ鷲宮:店舗面積約44,000平方メートル
- 久喜菖蒲商業施設:店舗面積約27,207平方メートル
- イトーヨーカドー久喜店:店舗面積約19,292平方メートル
- ベイシア栗橋店:店舗面積約11,030平方メートル
- クッキープラザ:店舗面積約9,392平方メートル
このように、久喜市では買い物先の選択肢が複数の地域に分散しています。駅前の店舗だけでなく、郊外の大型施設を利用できる点は、日常生活におけるメリットです。
駅前のにぎわいと郊外型商業のバランスが課題
ただし、大型商業施設が充実していることには別の側面もあります。
久喜市の都市計画マスタープランでは、久喜駅周辺について、商業機能の郊外化によって駅から降りた人が街なかを歩く動機が弱まっていることを課題として挙げています。
菖蒲地区についても、従来の市街地では商業の衰退が課題となる一方、国道122号バイパス沿いや郊外では商業施設の開発が進んでいると分析しています。
つまり、久喜市の買い物環境は充実していますが、それがすべての地域で徒歩圏内の便利さにつながっているわけではありません。大型店を利用するには、車やバスが必要になる場所もあります。
住みやすさを判断するときに確認したい4つのポイント
1.通勤・通学先までの鉄道経路
久喜駅周辺ならJRと東武の2路線を利用できます。ただし、東鷲宮、鷲宮、栗橋、南栗橋などでは利用できる路線が異なります。自宅から最寄り駅までの距離だけでなく、乗換回数や帰宅時間帯の列車も確認しましょう。
2.買い物施設までの距離
モラージュ菖蒲やアリオ鷲宮などの大型施設は便利ですが、日常的な食料品の買い物には、近隣のスーパーやドラッグストアの位置も重要です。車を使う場合は駐車場や道路の混雑も考慮したいところです。
3.公共交通の運行状況
駅から離れた場所では、バスの本数やデマンド交通の利用条件が生活の利便性を左右します。市内循環バス、くきまる、くきふれあいタクシーの対象地域と利用方法を確認しておくことが大切です。
4.災害リスクと避難環境
久喜市には利根川や中川などの河川、水路が流れています。特に栗橋地区など河川に近い地域では、洪水時の浸水想定や避難場所を確認する必要があります。市内のどこでも同じリスクというわけではないため、候補となる住所ごとにハザードマップを確認が必要です。
2026年度の市民意識調査にも注目
久喜市は次期総合振興計画の策定に向け、2026年8月27日から9月30日まで、16歳以上の市民を対象とした市民意識調査を実施しました。調査項目には、久喜市の住みやすさやまちづくり全般が含まれています。
この調査は、実際に暮らす市民の評価を今後の行政計画に反映させるためのものです。交通、買い物、子育て、生活環境など、久喜市の魅力と課題を考えるうえで注目される資料になります。
【プロの結論】久喜市に住むのがおすすめなのはどんな人?
久喜市は、都心への鉄道アクセスと郊外型の買い物環境、自然の豊かさをバランスよく求める人に向いています。特に、久喜駅を利用して通勤する人、車で買い物やレジャーに出かける家庭、地域の祭りや歴史文化に親しみながら暮らしたい人には魅力的な選択肢です。
一方、車を持たず、あらゆる用事を徒歩圏内で完結させたい人には、住む場所の選択が重要になります。駅から離れた住宅地では、公共交通の運行状況によって移動の負担が変わるためです。
また、都市的な繁華街や夜遅くまで営業する店舗の密集を求める人にとっては、都心部や大宮などと比べて物足りなさを感じる可能性があります。
久喜市の住みやすさは、市全体を一つの評価で判断するよりも、4地域のどこに住むか、最寄り駅はどこか、車を使うかによって判断するのが合理的です。
【久喜市に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年最新の久喜市の人口は何人ですか?
A1:2026年10月1日現在、久喜市が公表した町丁別住民基本台帳人口の合計は150,424人です。世帯数は71,765世帯で、外国人住民も含まれています。
Q2:久喜駅から東京駅までは何分かかりますか?
A2:JR宇都宮線の上野東京ラインを利用する直通列車なら、約1時間が目安です。2026年11月3日の検索例では、乗換なしで約56分の経路も確認できます。時間帯や列車によって所要時間は変わります。
Q3:久喜市でおすすめの観光スポットはどこですか?
A3:歴史文化を楽しむなら鷲宮神社、自然やレジャーを楽しむなら久喜菖蒲公園、初夏の花を楽しむなら菖蒲地区のあやめ・ラベンダーのブルーフェスティバルがおすすめです。栗橋地区では旧宿場町の歴史散策も楽しめます。
Q4:久喜市は車がなくても生活できますか?
A4:久喜駅周辺や各鉄道駅の近くなら、車を使わずに生活しやすい場所もあります。ただし、菖蒲地区など駅から離れた地域では、車やバス、デマンド交通の利用が重要です。住まいを決める前に、最寄りのスーパーや病院、バス停までの距離を確認しましょう。
まとめ:久喜市は4地域の個性を知ることで魅力が見えてくる
埼玉県久喜市は、2026年10月時点で人口150,424人を抱える、交通利便性と自然環境を兼ね備えた街です。JR宇都宮線と東武伊勢崎線が乗り入れる久喜駅を中心に、東北自動車道や圏央道を利用できる広域交通網も整っています。
一方で、市域は久喜・菖蒲・栗橋・鷲宮の4地域に分かれ、それぞれ異なる魅力を持っています。久喜地区は鉄道と都市機能、菖蒲地区は大型商業施設と花の名所、栗橋地区は宿場町の歴史と利根川、鷲宮地区は鷲宮神社と伝統芸能が特徴です。
観光では、7月の久喜提燈祭り「天王様」や初夏のブルーフェスティバル、鷲宮催馬楽神楽など、地域に根付いた行事が見逃せません。秋から冬にかけても、菖蒲産業祭や栗橋のイベント、12月の大酉祭などが続きます。
暮らしの面では、大型商業施設の充実や都心へのアクセスが強みとなる一方、駅から離れた地域の移動手段や水害への備えなど、確認しておきたい課題もあります。
久喜市を訪れる場合も、住む場所として検討する場合も、最も大切なのは4地域の違いを理解することです。交通、買い物、自然、歴史文化のどれを重視するかを明確にすれば、自分に合った久喜市の楽しみ方や暮らし方が見つかります。