2026-27シーズンのマンチェスター・シティは、主力の入れ替えを伴う大規模なチーム再編を進めている。
プレミアリーグが2026年9月に公表した登録選手情報と、同年9月22日に発表した背番号一覧を基準にすると、注目選手は次のとおりだ。
ポジション別の主要選手
ゴールキーパー
- ジャンルイジ・ドンナルンマ
- マーカス・ベッティネッリ
- ヘロニモ・ルジ
ディフェンダー
- ルベン・ディアス
- マルク・グエイ
- ヨシュコ・グヴァルディオル
- ラヤン・アイ=ヌーリ
- アブドゥコディル・フサノフ
- ヴィトール・レイス
- リコ・ルイス
- ニコ・オライリー
ミッドフィルダー
- エリオット・アンダーソン
- エンソ・フェルナンデス
- マテオ・コバチッチ
- ラヤン・シェルキ
- フィル・フォーデン
- マテウス・ヌネス
- アイユーブ・ブアディ
フォワード
- アーリング・ハーランド
- ジェレミー・ドク
- イリマン・エンディアイ
- アントワーヌ・セメニョ
- アラン
- クラウディオ・エチェベリ
このほか、ライアン・マカイドゥーやケイデン・ブレイスウェイトなど、若手選手も背番号一覧に掲載されている。なお、登録メンバーと背番号公表対象にはU21選手も含まれる。
注目すべき5人の選手
1.
背番号9のノルウェー代表ストライカー。圧倒的なフィジカル、スピード、ゴール前での決定力が持ち味。2026年10月28日時点でプレミアリーグ9得点を記録し、得点ランキング首位に立っている。
2.
攻撃的な中盤やサイドでプレーできるイングランド代表選手。狭いスペースでのボールコントロール、パス、シュートを得意とし、マレスカのポジショナルプレーでも重要な存在となる。
3.
ポルトガル代表センターバック。守備組織の統率、対人守備、ビルドアップの安定性が強み。攻撃時に前線へ人数をかけるチームでは、後方の守備バランスを維持する役割が大きい。
4.
ベルギー代表ウイング。ドリブルによる突破とスピードが武器。マレスカの戦術で重視される、サイドで相手ディフェンダーと1対1になる場面で力を発揮する。
5.
中央とサイドの両方で創造性を発揮できる攻撃的選手。相手の守備ブロックの間でボールを受け、決定機を生み出す能力が魅力だ。
選手同士の関係と新体制での役割
選手を個別に見るだけでなく、監督の戦術と各ポジションの関係を把握すると、チームの構造が理解しやすくなる。
【フォーメーションと戦術】マンチェスター・シティが強い理由とは

マンチェスター・シティの強さを理解するには、選手の知名度だけでなく、ピッチ上の配置とボールを失った後の守備まで見る必要がある。
マレスカ体制では、グアルディオラ時代のポゼッションサッカーを引き継ぎながら、攻撃時の配置に独自性が表れている。
3-2-2-3を中心とする可変フォーメーション
2026年8月14日付のBBCスポーツによる戦術分析では、マレスカのシティはボール保持時に3-2-2-3の形を採用すると説明されている。
基本的な配置は次のようになる。
3-2-2-3のイメージ
相手ゴール方向 ↑
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{#each ["左インサイド","右インサイド"] as p}
{#each ["中央MF","サポートMF"] as p}
{#each ["左DF","中央DF","右DF"] as p}
GK
この形を実現するために重要なのが、サイドバックの内側への移動だ。
例えば、右サイドバックが中央の中盤へ入り、中央で数的優位をつくる。左サイドバックも状況に応じて内側や高い位置に移動する。
これにより、相手の中盤に対してパスコースを複数確保し、ボールを前進させやすくなる。
マレスカの戦術を支える4つのポイント
1. ポゼッションによる試合支配
ボールを保持し、相手が守備の形を整える前に攻撃を組み立てる。単純なパス回しではなく、次のプレーを実行するための位置取りが重要になる。
2. サイドでの1対1
ウイングを高く、幅広く配置することで、相手のサイドバックとの1対1をつくる。
ドクやセメニョのような突破力のある選手にボールを渡し、ドリブルや折り返しからゴールを狙う。
3. インサイドの数的優位
中央やハーフスペースに選手を配置し、相手の中盤を引きつける。
フォーデンやシェルキのように狭い場所でプレーできる選手が、攻撃の出口になる。
4. ボールを失った後の守備
攻撃中も後方に3人のディフェンダーと中盤の選手を残し、相手のカウンターに備える。
この「レストディフェンス」と呼ばれる考え方によって、攻撃と守備を一体化させる。
守備時は4-2-4に近い形へ
興味深いのは、マレスカのシティがボールを持っていないときに、攻撃時とは異なる形を取ることだ。
BBCの分析によれば、守備の開始位置は4-2-4に近い形となり、相手のビルドアップに合わせて前線からプレスをかける。
つまり、3-2-2-3だけを見て「シティは3バックのチーム」と判断するのは正確ではない。
ボールを保持している時間と、守備に回っている時間では選手の役割が変わる。これが現代的なポジショナルプレーの特徴だ。
戦術上の課題もある
マレスカの戦術は、選手同士の距離感が崩れると弱点が生まれる。
サイドバックが中盤へ移動した際に、相手の速いカウンターを受けると、外側のスペースを使われる可能性がある。
また、選手全員が適切なタイミングでポジションを取れなければ、中央の守備に穴が生まれる。
新監督の戦術が浸透するまでには時間が必要だ。前任者と同じようなボール支配率を維持できるかだけでなく、守備の安定性をどこまで高められるかが評価の分かれ目になる。
【2026年移籍情報とプレミアリーグ順位】新体制の現在地
2026年夏の移籍市場は、マンチェスター・シティにとって大きな転換点だった。
プレミアリーグが2026年9月2日に公表した移籍市場分析では、主力選手の退団と新しい中盤の構築が大きなテーマとして取り上げられている。
2026年夏の主な新加入選手
| 選手 | 前所属 | 期待される役割 |
|---|---|---|
| エリオット・アンダーソン | ノッティンガム・フォレスト | 中盤の運動量と展開力 |
| エンソ・フェルナンデス | チェルシー | パスとゲームコントロール |
| アイユーブ・ブアディ | リール | 若い中盤の戦力 |
| イリマン・エンディアイ | エヴァートン | 前線の突破力 |
| アラン | パルメイラス | 攻撃の選択肢を増やす若手 |
特にアンダーソン、フェルナンデス、ブアディの中盤トリオは、新しいシティを象徴する補強だ。
一方で、ロドリ、ベルナルド・シウバ、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケ、マヌエル・アカンジ、ティジャニ・ラインデルス、オマル・マルムシュらも退団リストに含まれた。
長年チームを支えてきた選手の退団は、単なる人数の入れ替えではない。中盤の構成、守備の連係、試合終盤の経験値まで変化することを意味する。
そのため、2026年の移籍市場は、マレスカの戦術に合わせたチームの再設計という意味合いが強い。
2026-27シーズンのプレミアリーグ順位
2026年11月2日付のNBCスポーツの順位表によると、マンチェスター・シティは9試合を終えて2位につけている。
プレミアリーグ上位の順位
1位 アーセナル24点
2位 マンチェスター・シティ21点
3位 ブライトン19点
シティは首位アーセナルと勝ち点3差。9試合で7勝を挙げており、優勝争いから大きく離れている状況ではない。
一方で、勝ち点を落とした2試合の存在は、新体制がまだ完成形ではないことも示している。
ハーランドの得点力は健在
チームの現在地を判断するうえで、ハーランドの数字は欠かせない。
2026年10月28日付のプレミアリーグ公式得点ランキングでは、ハーランドが9得点でトップに立っていた。
加えて、7試合連続得点という記録も紹介されている。新監督の戦術が変わっても、ゴールを決める選手としての存在感は揺らいでいない。
マレスカにとって重要なのは、ハーランドを孤立させず、ウイングや中盤の選手から効果的にボールを届けることだ。
ハーランドの得点力と、ドクやシェルキの創造性を組み合わせられれば、攻撃面で大きな武器になる。
【エティハド・スタジアムとシティ・フットボール・グループ】世界的クラブの経営基盤
マンチェスター・シティの競争力を語るうえで、ホームスタジアムと経営組織も重要な要素だ。
エティハド・スタジアムとは
2002年のコモンウェルスゲームズ開催に向けて建設され、当初はシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムと呼ばれていた。
クラブは2003年にメイン・ロードから移転。2011年にスポンサー契約に伴ってエティハド・スタジアムへ名称が変更された。
2026年9月のプレミアリーグ公式情報によると、近年の拡張を経て収容人数は61,038人となっている。
スタジアムの特徴は、試合観戦だけでなく、クラブの歴史や地域文化を体験できる施設としても機能している点だ。
ペップ・グアルディオラの退任後には、彼の功績を記念するスタンドも設けられた。伝説的選手コリン・ベルの名前を冠したスタンドとともに、クラブの歴史を象徴する存在となっている。
シティ・フットボール・グループとは
2013年5月に設立され、2026年時点では5大陸に12クラブを持つネットワークを形成している。
主な関連クラブには次のチームがある。
マンチェスター・シティ
ニューヨーク・シティFC
メルボルン・シティFC
ジローナFC
横浜F・マリノス
CFGの特徴は、単に複数クラブを所有するだけではなく、選手育成、スカウティング、クラブ運営、商業戦略などの知識をグループ内で活用することにある。
ただし、すべての関連クラブが同じ所有形態というわけではない。横浜F・マリノスのようなパートナークラブも含まれる。
現在の評価と評判はどうなのか
マンチェスター・シティの評価は、大きく3つの観点から整理できる。
競技面:世界トップレベルの実績
10回の国内リーグ優勝、チャンピオンズリーグ制覇、国内三冠など、実績は非常に充実している。ハーランドを中心とする攻撃陣も強力だ。
戦術面:高度な組織力
ポゼッション、ポジショナルプレー、選手の配置転換など、個人能力だけに依存しないサッカーを展開する。マレスカ体制でも、この基本思想は受け継がれている。
経営面:グローバル展開
CFGによる多国籍クラブネットワークは、他の一般的なサッカークラブとは異なる特徴だ。国際的な選手獲得や育成、ブランド展開において大きな基盤となっている。
一方、2026年は監督交代と主力の大量退団が重なった。過去のタイトル数だけで現在のチームを評価するのではなく、新しい選手たちがどこまで機能するかを見極める必要がある。
【マンチェスター・シティに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:マンチェスター・シティはどこの国のサッカークラブですか?
A1:イングランドのマンチェスターを本拠地とするサッカークラブです。プレミアリーグに所属し、ホームスタジアムはエティハド・スタジアムです。
Q2:2026年現在のマンチェスター・シティの監督は誰ですか?
A2:エンツォ・マレスカです。2026年6月29日に就任し、2029年夏までの3年契約を結んでいます。
Q3:マンチェスター・シティのエース選手は誰ですか?
A3:ノルウェー代表のアーリング・ハーランドです。背番号9のストライカーで、得点力とフィジカルの強さが特徴です。
Q4:マンチェスター・シティは何回優勝していますか?
A4:2026年時点のクラブ公式記録では、男子トップチームのイングランド1部リーグ優勝は10回、FAカップは8回、リーグカップは9回、UEFAチャンピオンズリーグは1回です。
Q5:マンチェスター・シティのフォーメーションは何ですか?
A5:マレスカ体制では、ボール保持時の3-2-2-3が特徴です。守備時は4-2-4に近い形を取るなど、試合状況に応じて配置が変わります。
Q6:マンチェスター・シティのホームスタジアムはどこですか?
A6:エティハド・スタジアムです。マンチェスターに位置し、2026年の収容人数は61,038人です。
Q7:マンチェスター・シティと横浜F・マリノスには関係がありますか?
A7:あります。横浜F・マリノスはシティ・フットボール・グループのパートナークラブです。ただし、完全に同じ所有形態のクラブではありません。
まとめ:マレスカ新体制でマンチェスター・シティはどう変わるのか
2026年のマンチェスター・シティは、単なる強豪クラブの一つではなく、監督、選手、戦術、経営のすべてが新しい段階へ移行する重要な時期を迎えている。
グアルディオラが築いた10年間の成功は、プレミアリーグ6回優勝、チャンピオンズリーグ制覇、三冠達成という実績に表れている。その後を引き継いだマレスカには、クラブの競争力を維持しながら、新しいチームを完成させる役割がある。
今後の注目点は次の4つだ。
1. マレスカの戦術浸透: 3-2-2-3を軸とした攻撃と守備の連係がどこまで完成するか。
2. 新加入選手の適応: アンダーソン、フェルナンデス、ブアディらが中盤を再構築できるか。
3. ハーランドの得点力: 新しい攻撃システムでも安定してゴールを量産できるか。
4. プレミアリーグの優勝争い: 首位アーセナルとの勝ち点差を縮め、タイトルを奪還できるか。
【プロの結論】
マンチェスター・シティの本当の強さは、スター選手を集める能力だけではない。選手の能力を戦術に落とし込み、育成、組織運営、国際的なクラブネットワークまで一体化させる仕組みにある。
2026年のシティを理解するなら、過去の優勝回数だけを見るのではなく、グアルディオラ時代からマレスカ時代への変化に注目したい。
ハーランドの得点力、新しい中盤の構成、そして可変フォーメーションがどこまで機能するか。2026-27シーズンは、マンチェスター・シティが新しい黄金期を築けるかどうかを占う重要なシーズンとなっている。