USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の人気絶叫アトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」は、最高速度が時速何kmに達するのでしょうか。公式ブログには約95km/h、ギネス世界記録には100km/hと記載されており、情報によって数字が異なります。
実は、この5km/hの差を読み解くことが、フライングダイナソーの速度を正しく理解するポイントです。全長1,124m、最大落差37.8m、所要時間約3分という基本スペックに加え、うつ伏せで宙に浮く独特の乗車姿勢が生み出す体感速度にも注目します。
【結論】フライングダイナソーの最高速度は95km/h?100km/h?

フライングダイナソーの速度を調べると、約95km/hと100km/hという2種類の数字が見つかります。どちらかが単純な間違いというわけではありません。
それぞれの出典を確認すると、次の違いがあります。
- 約95km/h: USJ公式ブログが2022年11月22日に公開した、アトラクション担当クルーによる紹介記事の数値。
- 100km/h: ギネス世界記録が掲載する「最も速いフライング型ジェットコースター」の記録値。達成日は2016年3月18日。
つまり、約95km/hはUSJ公式ブログで紹介されている最高時速、100km/hはギネス世界記録に登録されている最高速度です。
2026年現在、USJの公式アトラクション案内では所要時間や定員などが掲載されていますが、最高速度については数値の掲載がありません。一方、ギネス世界記録の公開ページには100km/hが記載されています。
5km/hの差は、紹介資料や公表値の基準が異なることによる可能性があります。ただし、両資料には具体的な計測条件が示されていないため、差が生じた技術的な理由までは断定できません。
読者が数字を使い分けるなら、次のように整理するのが適切です。
- USJ公式ブログの紹介値を知りたい場合:約95km/h
- ギネス世界記録の登録値を知りたい場合:100km/h
いずれにしても、時速100km近い速度で走行する本格的なフライングコースターであることに変わりはありません。
【基本スペック】全長1,124m・最大落差37.8mのコースを解説
ザ・フライング・ダイナソーは、2016年3月18日にUSJでグランドオープンしたフライングコースターです。
映画『ジュラシック・パーク』の世界観を舞台に、プテラノドンに背中をつかまれて空を飛ぶという設定が採用されています。
開業時の2016年3月には、全長の長さと落差の大きさが大きな話題になりました。
主要スペックを
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| アトラクション名 | ザ・フライング・ダイナソー |
| 所在地 | USJ・ジュラシック・パークエリア |
| グランドオープン | 2016年3月18日 |
| 最高速度 | 約95km/h(USJ公式ブログ) |
| ギネス記録速度 | 100km/h |
| コース全長 | 1,124m |
| ファーストドロップの落下高度 | 37.8m |
| 所要時間 | 約3分 |
| 定員 | 32名(4名×8列) |
| 身長制限 | 132cm以上198cm以下 |
| 製造メーカー | Bolliger & Mabillard |
特に注目したいのが、1,124mというコース全長です。
これは単純に長い距離を走るという意味だけではありません。急降下、急旋回、回転、トンネルへの突入など、異なる動きが連続することで、約3分間の乗車体験に変化を生み出しています。
最大落差37.8mと最高地点50mは同じ意味ではない
ここで混同されやすいのが、37.8mと50mという数字です。
USJの公式ブログでは、最高地点が地上約50mに達することが紹介されています。一方、USJのアトラクション案内と2016年の公式発表資料では、ファーストドロップの落下高度は37.8mとされています。
この2つは、最高地点の高さと落下区間の高低差という異なる概念です。
したがって、フライングダイナソーの最大落差を説明するときには、公式スペックに記載された37.8mを基準にするのが適切です。
約3分間の乗車時間は長い?短い?
公式案内による所要時間は約3分です。
一般的なジェットコースターと同じように、乗車してから降車するまでの時間だけを考えると、長すぎるわけではありません。
しかし、フライングダイナソーでは、最初の上昇からファーストドロップ、連続する回転や急旋回まで、展開が次々に変わります。
そのため、乗車中は時間が短く感じられる人もいれば、長い時間振り回されているように感じる人もいます。
数字としての3分間と、体験者が感じる時間の長さは必ずしも一致しないのです。
【体感速度の秘密】なぜ時速100km近くでも普通のコースター以上に怖いのか
フライングダイナソーの特徴は、速度だけではありません。
最大の違いは、乗客の姿勢です。
通常のジェットコースターでは、座席に座って前方を見ながら走行します。一方、フライングダイナソーでは、乗車後に座席が90度回転し、顔と体を下に向けたうつ伏せの飛行姿勢になります。
USJ公式ブログでも、シートが回転して背中からつかまれるような姿勢になることが紹介されています。
この構造が、独特の体感速度を生み出します。
1. 目の前に広がる地上の景色
うつ伏せになることで、乗客の視界には地上の景色が広がります。
通常の座席型コースターのように背もたれに身体を預けて前を見る感覚とは違い、眼下に広がる景色を見ながら進みます。
地面との距離や周囲の建物との位置関係が視界に入りやすく、速度に対する緊張感も高まります。
2. 風を全身で受ける構造
USJの2016年公式発表では、顔と体が下を向く姿勢で、頭から爪先まで風とスリルを体感できるコースターとして紹介されています。
通常の座席型コースターでは、背もたれや座席に身体が支えられています。
しかし、フライングダイナソーでは背中を固定されながら、顔や手足が空気にさらされる独特の感覚があります。
時速そのものに加えて、風の強さや身体の向きがスピード感を強調するのです。
3. 回転によって上下左右の感覚が変わる
コースには急旋回や複数の回転要素が組み込まれています。
身体の向きが次々と変化するため、乗客は自分がどの方向へ進んでいるのか把握しにくくなる瞬間があります。
加えて、急降下から上昇へ移る場面では、身体にかかる力の方向も変化します。
こうした動きが重なることで、単に高速で走るだけでは味わえないスリルが生まれます。
4. 暗闇のトンネルで視覚情報が変わる
ファーストドロップ後には、暗く狭いダイナソー・ケーブへ突入します。
それまで見えていたパークの景色が突然暗闇に変わるため、視覚から得られる情報が一時的に少なくなります。
外の景色を見ながら走る場面と、暗い空間を通過する場面のコントラストも、体感速度を強く印象づける要因です。
このように、フライングダイナソーの怖さは最高速度だけでは説明できません。
姿勢・風・回転・視界の変化が組み合わさって、飛行しているような体感を作り出しているのです。
【仕組みを解説】フライングダイナソーはどのように加速する?
フライングダイナソーは、スイスのコースター製造会社Bolliger & Mabillard(B&M)が設計したフライングコースターです。
ギネス世界記録の紹介ページでも、同社が設計したアトラクションであることが記載されています。
チェーンリフトで高所まで上昇する
走行の序盤では、ライドがゆっくりと高所へ向かって上昇します。
この上昇区間では、チェーンリフト方式によって車両が持ち上げられます。
高い位置まで上がることで位置エネルギーが蓄えられ、その後の急降下で運動エネルギーへと変換されます。
つまり、最初の落下が高速走行の大きなきっかけになっているわけです。
ファーストドロップから連続する飛行へ
最初の大きな見せ場は、ファーストドロップです。
地上との高低差を利用して一気に下降し、その後は回転や旋回を組み合わせたコースへと進みます。
USJの2016年公式発表では、インメルマン・ターンを含む回転の組み合わせや、当時の特徴として5回転ターンが紹介されていました。
また、途中には仰向けの状態で通過するダイナソー・ケーブもあります。
うつ伏せで飛び始めた乗客が、走行中に異なる向きへと変化することも、このアトラクションならではの仕組みです。
速度だけでは測れない設計の面白さ
ジェットコースターのスリルは、最高速度だけで決まるものではありません。
例えば、同じ時速100kmでも、直線を走る場合と、急旋回や回転を繰り返す場合では身体にかかる力や体験の印象が変わります。
フライングダイナソーの場合は、うつ伏せの姿勢で高速走行しながら、方向転換や回転を連続させることが特徴です。
最高速度の数字だけで他のコースターと比較すると、実際の体験の違いを見落としてしまいます。
【フライングコースター速度比較】フライングダイナソーはどれほど速い?
フライングダイナソーの速度を理解するためには、同じフライングコースターとの比較も参考になります。
ドイツのファンタジアランドにある「F.L.Y.」は、その代表例です。
F.L.Y.は2020年に登場したフライング・ローンチコースターで、走行中に2回のローンチ加速を行う設計が特徴です。
専門のコースター情報データベースでは、最高速度は約78km/hとされています。
比較すると、次のような違いがあります。
- フライングダイナソー: 約95〜100km/h、全長1,124m。急降下や連続回転によるスリルが特徴。
- F.L.Y.: 約78km/h、全長約1,236m。2回のローンチ加速と長いコースが特徴。
この比較で興味深いのは、フライングダイナソーのほうが最高速度では上回る一方、コース全長ではF.L.Y.のほうが長い点です。
フライングダイナソーは開業当初、世界最長のフライングコースターとして大きな注目を集めました。しかし、2020年にF.L.Y.が登場し、長さの面では新たな基準が生まれています。
つまり、フライングダイナソーの魅力は、単純なコースの長さだけではなく、速度と落差、飛行姿勢、回転を組み合わせた総合的なスリルにあります。
【怖さとスリル】乗る前に知っておきたい注意点と向いている人
フライングダイナソーは、USJでも絶叫系のスリルを前面に打ち出しているアトラクションです。
速度が速いだけでなく、乗車姿勢が特殊なため、一般的なジェットコースターとは違った緊張感があります。
こんな人にはおすすめ
- 高速ジェットコースターが好きな人
- 宙返りや急旋回などの動きが好きな人
- うつ伏せで飛ぶ独特の体験をしてみたい人
- ジュラシック・パークの世界観が好きな人
- 速度だけでなく、浮遊感や風を楽しみたい人
苦手な人は無理をしない
一方で、次のような人は注意が必要です。
- 高所恐怖症の人
- 急降下や回転に強い恐怖を感じる人
- 乗り物酔いやめまいが起きやすい人
- 暗いトンネルや閉所が苦手な人
- うつ伏せに近い姿勢での走行に抵抗がある人
USJ公式の利用基準では、心臓疾患、血圧異常、背中・首・腰・脊椎の疾患、妊娠中、乗り物酔い、めまい、高所恐怖症、閉所恐怖症、体調不良などが利用できない条件として挙げられています。
また、身長制限は132cm以上198cm以下です。
乗車中は安全バーをしっかり握り、身体を正しい位置に保つ必要があります。手荷物やカメラなどの持ち込みもできず、所定のロッカーなどに預ける必要があります。
最終的には、当日の体調と公式の利用基準を確認して判断することが大切です。
【2026年最新の速度の真相】ギネス記録と世界最長の情報を混同しない
フライングダイナソーについて調べると、「世界最速」「世界最長」「世界最大落差」という表現が見つかります。
しかし、これらは同じ意味ではありません。
最初に、ギネス世界記録が掲載する最高速度100km/hは、フライング型ジェットコースターの速度カテゴリーに関する記録です。
一方、全長1,124mは、2016年の開業時に大きく取り上げられたコースの長さです。
ギネス世界記録の長さに関する公開ページにも、フライングダイナソーの1,124mが記載されています。ただし、同ページは記録が日々更新され、ウェブ上への反映が遅れる場合があると説明しています。
2026年現在、ドイツのファンタジアランドは公式サイトでF.L.Y.を世界最長のフライングコースターとして紹介しています。したがって、フライングダイナソーを無条件に「現在も世界最長」と表現するのは適切ではありません。
一方、最高速度100km/hのギネス記録と、全長1,124mという実際のコーススペックは、それぞれ別の情報として確認する必要があります。
2026年時点で押さえておきたい4つのポイント
1. 速度の紹介値はUSJ公式ブログで約95km/h。
2. ギネス世界記録の速度掲載値は100km/h。
3. 全長1,124m、最大落差37.8m、所要時間約3分という基本スペックはUSJの公式資料で確認できる。
4. 開業当時の世界最長という実績と、2026年現在の世界最長という評価は区別する。
この4点を押さえておけば、検索結果やSNSなどで異なる数字を見かけても、情報の意味を取り違えにくくなります。
【よくある質問】フライングダイナソーの速度に関するFAQ
Q1:フライングダイナソーの最高速度は時速何kmですか?
A1:USJ公式ブログでは約95km/h、ギネス世界記録では100km/hとされています。出典によって公表値が異なります。
Q2:フライングダイナソーは時速100kmを超えますか?
A2:ギネス世界記録の登録値は100km/hです。100km/hを超えるという公的な数値は確認できません。
Q3:フライングダイナソーの全長と最大落差はどれくらいですか?
A3:コース全長は1,124m、ファーストドロップの落下高度は37.8mです。
Q4:フライングダイナソーの乗車時間は何分ですか?
A4:USJ公式案内による所要時間は約3分です。
Q5:フライングダイナソーはなぜ速く感じるのですか?
A5:うつ伏せの飛行姿勢、全身に当たる風、急降下、連続する回転、視界の変化が重なるためです。最高速度だけでは説明できない体感スピードがあります。
Q6:フライングダイナソーは現在も世界最長ですか?
A6:開業当時は世界最長のフライングコースターとして紹介されましたが、現在はドイツのF.L.Y.がより長いコースを持っています。速度の記録と全長の記録は分けて考える必要があります。
まとめ:フライングダイナソーの速度を正しく理解するために
フライングダイナソーの速度は、USJ公式ブログの約95km/hとギネス世界記録の100km/hという2つの公表値が存在します。
数値の違いだけに注目するのではなく、それぞれの出典と意味を理解することが大切です。
全長1,124m、最大落差37.8m、所要時間約3分というスペックに加え、うつ伏せの姿勢で風を受けながら回転や急降下を繰り返す構造こそ、このアトラクションの本質的な魅力です。
プロの速度・重力・姿勢・視覚効果を組み合わせた飛行体験そのものが最大の特徴です。
2026年にUSJを訪れる際は、最高速度の数字だけでなく、最初の上昇からファーストドロップ、ダイナソー・ケーブへと続く約3分間の展開にも注目してみてください。
主な参照資料・記録
- USJ公式ブログ(2022年11月22日、約95km/h・乗車姿勢・体験解説)。
- ギネス世界記録(100km/h、2016年3月18日達成)。
- USJ公式発表資料(2016年3月、開業日・全長・落差・コース設計)。
- USJ公式利用基準(所要時間・定員・身長制限・利用上の注意)。
- ファンタジアランド公式サイト・コースター専門データベース(F.L.Y.の特徴・比較情報)。