駅伝の勝敗を左右するのは、各区間でどれだけ順位を押し上げられるかというチーム全体の連携です。2026年大会では、小林と長野東の優勝に貢献した選手だけでなく、他校からも優れた区間記録が生まれました。
男子区間賞・区間記録
男子は全6区間。距離の異なるコースで、それぞれの区間賞が決まりました。
| 区間 | 選手 | 学校 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1区・7.98km | 稲垣翔馴(1年) | 洛南 | 22分49秒 |
| 2区・7.52km | 橋本蒼平(1年) | 佐久長聖 | 23分03秒 |
| 3区・7.2km | 竹ノ下鳳瞳(2年) | 鳥取城北 | 22分25秒 |
| 4区・9.1km | 岩田健志(1年) | 小林 | 26分41秒 |
| 5区・5.1km | ボイビリス(1年) | 札幌山の手 | 13分41秒 |
| 6区・5.295km | 原田眸矢(2年) | 智辯カレッジ | 16分41秒 |
特に注目したいのは、4区の岩田健志選手です。
小林高校は1区で17位と出遅れましたが、2区の赤﨑海太選手が11人抜きで6位まで浮上。3区の竹田櫂司選手も区間3位の走りでチームを2位に押し上げました。
そして最長区間となる4区で、岩田選手が26分41秒の区間賞を獲得。ここで首位に立ったことが優勝への大きな転換点となりました。
また、1区の洛南・稲垣翔馴選手と5区の札幌山の手・ボイビリス選手は、それぞれ区間新記録をマークしています。
女子区間賞・区間記録
女子は全5区間。長野東が3区と4区で区間賞を獲得し、チーム優勝につなげました。
| 区間 | 選手 | 学校 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1区・5.9km | 宇都宮桃奈(2年) | 札幌山の手 | 18分42秒 |
| 2区・2.6km | ミリアムジェリ(2年) | 仙台育英 | 7分38秒 |
| 3区・4.3km | 川上南海(2年) | 長野東 | 14分22秒 |
| 4区・4.7km | 本田結彩(1年) | 長野東 | 15分23秒 |
| 5区・3.5975km | 大木優奈(2年) | 仙台育英 | 12分17秒 |
女子で目立ったのは、長野東の川上南海選手です。
3区で区間賞の走りを見せ、チームを首位へ押し上げました。さらに4区では1年生の本田結彩選手が区間賞を獲得。後続にリードを渡さず、最終区間につなぎました。
仙台育英も2区と5区で区間賞を獲得しており、総合2位という結果にふさわしい強さを見せています。
女子の1区と2区では区間新記録も誕生しました。札幌山の手の宇都宮桃奈選手が18分42秒、仙台育英のミリアムジェリ選手が7分38秒を記録しています。
【注目校の結果を検証】小林・埼玉栄・仙台育英・佐久長聖

2026年大会は、優勝校だけでなく、全国高校駅伝でも名前が挙がる強豪校の結果にも注目が集まりました。
小林高校:男子初優勝を実現した逆転劇
宮崎県の小林高校は2時間7分59秒で男子初優勝を達成しました。
月刊陸上競技の報道によると、小林は全国高校駅伝への出場回数が歴代最多の61回、優勝7回を誇る伝統校です。
2025年末の全国高校駅伝では18位でしたが、2026年3月の春の高校伊那駅伝では見事に巻き返しました。
特に評価したいのは、序盤の出遅れをチーム全体で挽回した点です。
1区で17位だったチームが、2区で6位、3区で2位、4区で首位という展開を作りました。個人の突出した走力だけではなく、各選手が役割を果たした結果が初優勝につながっています。
埼玉栄高校:男子2位、女子6位の総合力
埼玉栄は男子が2時間8分38秒で2位、女子が1時間12分59秒で6位でした。
男子は優勝した小林に39秒差まで迫り、全国トップクラスの競争力を示しています。
男子1区では出口覇迦選手が23分10秒で区間3位。4区では時本宝琉選手が26分55秒で区間4位に入りました。
女子も6位に入り、男女とも上位に食い込む結果を残しました。
仙台育英高校:女子2位、男子10位
宮城県の仙台育英は女子が1時間10分01秒で2位、男子は2時間11分27秒で10位でした。
女子は2区のミリアムジェリ選手が7分38秒の区間新記録をマーク。5区の大木優奈選手も12分17秒で区間賞を獲得しました。
男子も5区でゼベダヨララプア選手が14分31秒を記録し、区間3位に入っています。
男女それぞれで区間賞に絡む走りを見せた点は、仙台育英の選手層の厚さを示す材料です。
佐久長聖高校:男子総合7位で長野県勢トップ
長野県の佐久長聖は2時間10分20秒で男子7位でした。
チームの注目選手は2区の橋本蒼平選手です。7.52kmを23分03秒で走り、区間賞を獲得しました。
3区の武村翔月選手も23分01秒で県内区間賞を獲得。佐久長聖は県内対抗の男子部門でも1位となっています。
長野東の女子優勝と合わせ、2026年大会は長野県の駅伝強豪校が男女で存在感を示す大会となりました。
【大会の見どころと分析】春の伊那駅伝が新チームの実力を映す理由
春の高校伊那駅伝は、単なる高校駅伝の順位決定戦ではありません。各校の新チームが本格的な駅伝シーズンへ向かう段階で、現時点の戦力を確認できる重要な大会です。
1・2年生だけで構成する新チームの大会
大会は長野県高校新人駅伝競走大会を兼ねています。参加資格は高校1・2年生が対象です。
そのため、前年の3年生が卒業した後のチーム構成や、次年度の主力候補の成長が結果に反映されます。
2026年の小林高校では4区の岩田健志選手が1年生ながら区間賞を獲得しました。長野東でも4区の本田結彩選手と5区の待井未里選手が1年生として優勝に貢献しています。
こうした若い選手の活躍は、次の駅伝シーズンを考えるうえでも見逃せません。
長距離コースと短距離区間で異なる戦略
男子は42.195kmを6人でつなぎ、女子は21.0975kmを5人で走ります。
男子は最長9.1kmの4区がレースの大きなポイント。小林がこの区間で首位を奪ったことからも、長距離区間を任せられる選手の存在が重要だったことが分かります。
女子は各区間の距離が比較的短く、序盤から順位が動きやすい構成です。
長野東は1区終了時点で5位でしたが、3区で首位に浮上しました。最初からトップを独走する必要はなく、どの区間で勝負を仕掛けるかが結果を左右します。
優勝タイムだけで翌シーズンの勢力図は決まらない
伊那駅伝は春の新チームの力を測る大会ですが、秋以降の全国高校駅伝の結果をそのまま予測できるものではありません。
高校生は学年が進むにつれて走力が伸び、故障やメンバー変更などでチーム構成も変化します。
そのため、順位だけでなく、区間賞を獲得した選手の学年、複数区間での安定感、後半の順位変動などを合わせて見ることが重要です。
2026年の小林や長野東の結果は、チームとしての成長を評価するうえで興味深い材料となりました。
【プロの結論】2026年大会で評価すべき3つのポイント
今回の結果から、特に押さえておきたい要点は次の3つです。
第一に、男子小林の初優勝は逆転力の勝利だったこと。 1区17位から4区で首位を奪い、そのまま逃げ切った展開は、駅伝における選手配置と中盤の重要性を示しています。
第二に、女子長野東の連覇はチーム全体の安定感によるものだったこと。 1区5位から3区で首位に立ち、4区でも区間賞を獲得したことは、個人の力とチーム戦略がかみ合った結果です。
第三に、区間賞を獲得した1年生の成長に注目すべきこと。 小林の岩田健志選手、長野東の本田結彩選手など、若い選手が勝負どころで結果を残しました。
高校駅伝の結果を深く理解するなら、総合順位だけで判断せず、区間順位や学年、順位変動まで確認することをおすすめします。
【伊那駅伝結果2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の春の高校伊那駅伝で男子優勝した高校はどこですか?
A1:宮崎県の小林高校です。2時間7分59秒で初優勝しました。2位は埼玉栄、3位は拓大一でした。
Q2:2026年の女子優勝校とタイムは?
A2:長野県の長野東高校です。1時間9分33秒で2年連続3回目の優勝を達成しました。
Q3:男子の佐久長聖は何位でしたか?
A3:総合7位です。タイムは2時間10分20秒で、長野県勢の男子トップでした。
Q4:埼玉栄と仙台育英の結果は?
A4:埼玉栄は男子2位・女子6位。仙台育英は男子10位・女子2位でした。
Q5:2026年の男子・女子の区間賞は誰ですか?
A5:男子は洛南の稲垣翔馴選手、佐久長聖の橋本蒼平選手、鳥取城北の竹ノ下鳳瞳選手、小林の岩田健志選手、札幌山の手のボイビリス選手、智辯カレッジの原田眸矢選手です。女子は札幌山の手の宇都宮桃奈選手、仙台育英のミリアムジェリ選手、長野東の川上南海選手と本田結彩選手、仙台育英の大木優奈選手です。
Q6:2026年の伊那駅伝はいつ開催されましたか?
A6:2026年3月22日(日)です。女子は午前10時、男子は午後0時10分にスタートしました。
Q7:男女の全順位や全選手の区間記録はどこで確認できますか?
A7:春の高校伊那駅伝大会公式サイトの「大会結果」に掲載されている2026年男子記録集・女子記録集で確認できます。総合順位だけでなく、各チームの出走選手、通過タイム、区間順位も掲載されています。
まとめ:伊那駅伝2026は小林と長野東が男女の頂点に!
2026年3月22日に開催された第49回男子・第42回女子春の高校伊那駅伝は、男子が小林、女子が長野東という結果になりました。
- 男子優勝:小林(宮崎)2時間7分59秒
- 男子2位:埼玉栄(埼玉)2時間8分38秒
- 男子県勢トップ:佐久長聖(長野)7位
- 女子優勝:長野東(長野)1時間9分33秒
- 女子2位:仙台育英(宮城)1時間10分01秒
小林の逆転劇と長野東の連覇は、2026年大会を象徴する結果となりました。
また、佐久長聖や埼玉栄、仙台育英などの強豪校も、それぞれの持ち味を発揮しました。
春の伊那路で生まれた記録は、次の高校駅伝シーズンを占ううえでも貴重なデータです。総合順位に加えて区間賞や若手選手の成長にも注目しながら、各校の今後の活躍を追っていきたいところです。