膵臓がんによる背中の痛みは、主にみぞおちの奥から背中にかけて、あるいは腰に近い部分に現れることがあります。痛みは背中の中央だけでなく、左右どちらかに感じる場合もありますが、右側か左側かという位置だけで膵臓がんを判断することはできません。
国立がん研究センターの「がん情報サービス」によると、膵臓がんは初期には自覚症状が出にくく、進行すると腹痛、食欲不振、体重減少、黄疸、腰や背中の痛みなどが現れることがあります。2026年3月には同センターの解説も日本膵臓学会の「膵癌診療ガイドライン2025年版」に基づいて更新されています。背中の痛みが続いている人は、痛む場所だけでなく、ほかの症状や体調の変化にも目を向けることが大切です。
【症状の場所】膵臓がんによる背中の痛みはどこに出る?

膵臓がんによる背中の痛みを理解するには、まず膵臓が体のどこにあるのかを知っておく必要があります。
膵臓は胃の後ろ側、背骨に近い腹部の深い位置にある横長の臓器です。長さは約20cmで、十二指腸につながる右側から、脾臓に接する左側まで伸びています。
そのため、膵臓に異常が生じると、お腹だけでなく背中や腰にも痛みを感じることがあります。
みぞおちから背中にかけて痛む
膵臓がんで注意したい症状の一つが、みぞおち付近の痛みと背中の痛みが同時に現れるケースです。
具体的には、次のような場所に違和感や痛みを感じることがあります。
- みぞおちの奥から背中に抜けるような痛み
- 背骨の周辺から左右に広がる痛み
- 胃の裏側にあたる背中の中央付近の痛み
- 背中の下部から腰にかけての痛み
- 上腹部の重苦しさと背部痛が同時に続く状態
ただし、これらは膵臓がんだけに特有の症状ではありません。
胃や十二指腸の病気、膵炎、胆石症、筋肉や骨格の異常などでも、似たような痛みが起こります。
背中の痛みが起こる理由
膵臓は体の奥に位置し、周囲には血管や神経が通っています。
がんが大きくなって周囲の組織や神経に影響を及ぼすと、腹部の痛みだけでなく、背中や腰に痛みを感じることがあります。
特に、みぞおちの痛みと腰背部痛が繰り返し現れる場合は、消化器の病気も含めた検査が必要になることがあります。
【左右差を検証】膵臓がんの背中の痛みは右側?左側?
「背中の右側が痛いと膵臓がんの可能性があるのか」「左側の痛みは膵臓の異常なのか」と気になる人も少なくありません。
実際には、膵臓がんの背中の痛みについて、右側・左側のどちらかに決まった特徴があるわけではありません。
右側の背中が痛む場合
膵臓の右側には膵頭部があります。
膵頭部は十二指腸に囲まれ、胆管が近くを通っている部分です。そのため、膵頭部にがんができると、胆管が圧迫されて胆汁の流れが悪くなり、黄疸が現れることがあります。
右側の背中や上腹部に痛みがあっても、それだけで膵頭部のがんと判断することはできません。
左側の背中が痛む場合
膵臓の左側には膵尾部があり、脾臓に接しています。
膵尾部や膵体部にがんができた場合、上腹部痛や腰背部痛が現れることがあります。
ただし、左側の背中が痛むからといって、膵尾部に異常があるとは限りません。腎臓や尿管、筋肉、脊椎などの病気も考えられます。
右側・左側だけで判断できない理由
膵臓は横長の臓器であり、頭部・体部・尾部が連続しています。
痛みの感じ方は、がんの発生場所や大きさ、周囲への影響などによって異なります。
したがって、背中の左右差よりも、腹痛の有無、黄疸、体重減少、糖尿病の変化などを総合的に確認することが大切です。
【部位別に比較】膵頭部・膵体部・膵尾部による症状の違い
膵臓がんは、がんが発生した場所によって症状の現れ方が異なります。
国立がん研究センターの解説や大学病院の肝胆膵診療情報でも、特に膵頭部と膵体尾部では黄疸の現れやすさに違いがあることが説明されています。
| 発生部位 | 位置関係 | 現れやすい症状・特徴 |
|---|---|---|
| 膵頭部 | 膵臓の右側、十二指腸に近い部分 | 胆管の圧迫による黄疸、上腹部痛、背部痛 |
| 膵体部 | 膵臓の中央部分、胃の後ろ側 | みぞおちの痛み、背中や腰の痛み、体重減少 |
| 膵尾部 | 膵臓の左端、脾臓に近い部分 | 自覚症状が乏しい場合があり、腹痛や体重減少などで見つかることがある |
膵頭部がん:黄疸が発見のきっかけになることがある
膵頭部には胆管が通っています。
がんによって胆管が狭くなると、胆汁が十二指腸に流れにくくなります。その結果、血液中にビリルビンが増加し、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が起こることがあります。
尿が濃い茶色になったり、便が白っぽくなったりする変化も見逃せません。
黄疸は膵頭部がんの重要なサインの一つですが、胆管がんや胆石症などでも発生します。
膵体部がん:みぞおちや背中の痛みが手がかりになる
膵体部は胃の裏側に位置しています。
そのため、みぞおち付近の不快感や上腹部痛、背中の痛みなどが現れることがあります。
膵頭部と比べて胆管への影響が出にくいため、黄疸が目立たないまま病気が進行する場合もあります。
腹部の違和感と背中の痛みが長く続く場合は、胃の病気だけでなく膵臓の異常も検討する必要があります。
膵尾部がん:初期に気づきにくいことがある
膵尾部は膵臓の左端にあり、胆管から離れています。
そのため、膵頭部がんのように胆管が圧迫されて黄疸が早期に現れるケースは比較的少なくなります。
腹痛や体重減少、腰背部痛などをきっかけに発見されることがありますが、初期には目立った症状がない場合もあります。
なお、表に挙げた特徴はあくまで一般的な傾向です。症状だけでがんの発生部位や進行度を特定することはできません。
【痛み方と発症時期】膵臓がんの背部痛はいつから、どのように現れる?
膵臓がんの背中の痛みについて、もう一つ知っておきたいのが痛み方と発症時期です。
初期には痛みがないことも多い
膵臓がんは、発生して間もない小さな段階では自覚症状が乏しいことがあります。
そのため、背中が痛くなった時点で必ずしも初期とは限りません。また、痛みがないからといって膵臓に問題がないとも断定できません。
国立がん研究センターも、膵臓がんは小さいうちに症状が出にくく、早期発見が難しいと説明しています。
痛み方には個人差がある
背部痛の感じ方は一様ではありません。
代表的には、次のような訴え方があります。
- 背中の奥が重苦しい
- みぞおちから背中にかけて鈍い痛みがある
- 腰から背中にかけて違和感が続く
- 腹部の痛みと背部痛が同時に起こる
- 痛みが繰り返し現れる
ただし、痛みの強さや持続時間だけで膵臓がんかどうかを判断することはできません。
背中の痛みはいつから始まる?
膵臓がんの背中の痛みには、全員に共通する発症時期はありません。
初期には無症状のまま経過する人もいれば、腹部の違和感が先に現れ、その後に背中や腰の痛みが加わる人もいます。
重要なのは、痛みが何日前から始まったかだけでなく、以前と比べて症状が変化しているかどうかです。
例えば、次のような変化には注意が必要です。
- 以前は感じなかった背中の痛みが繰り返される
- みぞおちの不快感が長く続いている
- 腰痛と腹痛が同時に現れるようになった
- 痛みに加えて食欲や体重にも変化がある
こうした変化があれば、消化器内科で相談することを検討してください。
【見逃せないサイン】背中の痛み以外に注意したい膵臓がんの初期症状
膵臓がんを考えるうえでは、背中の痛みだけでなく、全身に現れる変化を確認が必要です。
黄疸:白目や皮膚が黄色くなる
膵臓がんで注意したい症状の一つが黄疸です。
特に膵頭部にがんが発生すると、胆管が圧迫されて胆汁の流れが妨げられることがあります。
次のような変化が代表的です。
- 白目が黄色くなる
- 皮膚が黄色っぽくなる
- 尿が濃い茶色になる
- 便が白色や灰白色になる
- 全身にかゆみが出る
黄疸は膵臓がん以外の病気でも起こりますが、放置せず早めに医療機関を受診してください。
体重減少:食事量が変わらないのに痩せる
理由がはっきりしない体重減少も注意したい症状です。
膵臓がんが進行すると、食欲低下や消化機能への影響などによって体重が減少することがあります。
特に、食事量を減らしていないのに体重が落ち続ける場合は、消化器内科で原因を調べることが大切です。
食欲不振や腹部膨満感
膵臓がんでは、食欲が落ちたり、お腹が張ったりすることがあります。
胃の不調と似ているため、単なる胃もたれや消化不良だと思ってしまうこともあります。
ただし、食欲不振が続き、背中の痛みや体重減少まで伴う場合は、膵臓を含めた消化器の検査を相談してください。
糖尿病の新規発症・急激な悪化
見落としたくないのが糖尿病との関係です。
膵臓には血糖値を調節するインスリンを分泌する役割があります。
膵臓がんによって膵臓の機能が影響を受けると、糖尿病を新たに発症したり、これまで安定していた血糖値が急に悪化したりすることがあります。
特に、次のような変化があれば主治医に相談しましょう。
- 突然、糖尿病と診断された
- 食生活が変わっていないのに血糖値が上昇した
- 糖尿病の薬を使用しているのに血糖コントロールが悪化した
糖尿病の悪化が必ず膵臓がんを意味するわけではありませんが、必要に応じて膵臓の検査を検討するきっかけになります。
【他の病気との見分け方】膵臓がん以外にも背中が痛くなる原因がある
背中の痛みがあると、膵臓がんを心配する人もいます。
しかし、背部痛は非常に多くの病気で起こる症状です。膵臓がん以外の原因についても理解しておく必要があります。
筋肉痛・腰痛など整形外科的な原因
背中の痛みで比較的多いのは、筋肉や骨、関節などの問題です。
長時間のデスクワーク、姿勢の乱れ、重い物を持つ動作、運動による筋肉疲労などが原因になります。
体を動かしたときに痛みが強くなる、特定の姿勢で痛むといった場合は、筋骨格系の原因も考えられます。
急性膵炎・慢性膵炎
膵炎も、みぞおちから背中に広がる痛みを引き起こすことがあります。
急性膵炎では、突然の強い上腹部痛や背部痛、吐き気、嘔吐などが現れることがあります。
慢性膵炎では、腹部や背中の痛みが繰り返される場合があります。
膵炎と膵臓がんは症状が似ていることもあるため、必要に応じて画像検査などによる鑑別が必要です。
胆石症・胆のうの病気
胆石症では、右上腹部やみぞおちに痛みが現れ、背中や右肩に広がる場合があります。
吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
発熱や黄疸を伴う場合は、胆管炎などの可能性もあるため、早急な診察が必要です。
腎臓・尿管の病気
腎臓や尿管の異常でも、背中や腰に痛みが出ます。
尿路結石では、突然の強い脇腹から腰にかけての痛みや血尿が現れることがあります。
腎盂腎炎では、腰背部痛に発熱を伴う場合があります。
症状を比較するときの判断材料
| 考えられる原因 | 痛みや症状の特徴 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 膵臓がん | 上腹部痛、背部痛、体重減少など | 黄疸、食欲不振、糖尿病の悪化 |
| 筋肉・骨格の異常 | 姿勢や動作によって変わる痛み | 運動や長時間の同じ姿勢との関係 |
| 急性膵炎 | 突然の強い上腹部痛・背部痛 | 吐き気、嘔吐、飲酒や食事との関係 |
| 胆石症 | 右上腹部から背中に広がる痛み | 吐き気、黄疸、発熱 |
| 尿路結石 | 脇腹から腰にかけての強い痛み | 血尿、排尿時の異常 |
| 腎盂腎炎 | 腰背部痛 | 発熱、悪寒、排尿症状 |
これらはあくまで一般的な症状の比較であり、自宅で病気を確定するための判定表ではありません。
特に突然の激しい胸や背中の痛み、冷や汗、息切れなどがある場合は、大動脈解離や心臓の病気など緊急性の高い疾患も考えられます。厚生労働省の救急受診案内でも、突然の胸や背中の激痛は119番通報を検討すべき症状として示されています。
【検査と受診の目安】膵臓がんはCT・MRI・超音波内視鏡で調べる
背中の痛みが続き、膵臓の異常が疑われる場合は、消化器内科で相談することが基本です。
膵臓がんの診断では、問診や血液検査だけでなく、複数の画像検査を組み合わせて確認します。
血液検査
血液検査では、膵酵素や肝機能、血糖値などを確認します。
また、CA19-9などの腫瘍マーカーを測定することもあります。
ただし、腫瘍マーカーの数値だけで膵臓がんの有無を確定することはできません。
CT検査
CT検査は、X線を使って体の断面画像を撮影する検査です。
膵臓がんの位置や大きさ、周囲の血管への影響、リンパ節やほかの臓器への転移などを調べるために行われます。
膵臓がんでは、造影剤を使用する造影CT検査が推奨されています。
MRI・MRCP検査
MRIは磁力と電波を利用して体内の画像を撮影する検査です。
膵臓や周辺組織の状態を確認するほか、MRCPという方法では胆管や膵管の状態を詳しく調べることができます。
CTとは異なる情報が得られるため、必要に応じて組み合わせて使用します。
超音波内視鏡検査(EUS)
超音波内視鏡検査は、先端に超音波装置が付いた内視鏡を口から挿入し、胃や十二指腸から膵臓を詳しく観察する検査です。
体の外側から行う腹部超音波検査よりも膵臓に近い位置から観察できるため、小さな病変を確認する際にも役立ちます。
必要に応じて、超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)によって細胞や組織を採取することもあります。
国立がん研究センターによると、EUS検査は通常20〜30分程度で行われ、一般的には鎮静剤を使用します。
検査方法の比較
| 検査 | 主な目的 | 特徴 |
|---|---|---|
| 血液検査 | 膵酵素・肝機能・血糖値などの確認 | がんの確定診断には単独で使用できない |
| 腹部超音波 | 膵臓や周囲の状態を確認 | 腸管ガスなどで見えにくい部分がある |
| 造影CT | がんの位置・広がり・血管への影響を確認 | 膵臓がんの重要な画像検査 |
| MRI・MRCP | 膵臓・胆管・膵管の状態を確認 | CTとは異なる画像情報が得られる |
| 超音波内視鏡(EUS) | 膵臓の病変を詳細に観察 | 必要に応じて組織採取も可能 |
検査の選択は、症状や血液検査の結果、既往歴などを踏まえて医師が判断します。すべての検査を一度に受けるわけではありません。
どのタイミングで消化器内科を受診する?
次のような場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 背中や腰の痛みが何度も繰り返される
- みぞおちの痛みと背部痛が続いている
- 理由の分からない体重減少がある
- 食欲不振や腹部膨満感が続く
- 白目や皮膚が黄色くなった
- 尿が濃くなり、便が白っぽくなった
- 糖尿病を新たに発症した、または急に悪化した
黄疸や白っぽい便、濃い尿などが現れた場合は、できるだけ早く消化器内科を受診してください。
また、突然の激しい胸痛・背部痛・腹痛や呼吸困難などがある場合は、通常の外来予約を待たず、119番で救急車を要請してください。
【プロの結論】背中の痛みの場所よりも複数の症状の組み合わせが重要
膵臓がんによる背中の痛みを考えるとき、最も注意したいのは「右側か左側か」という単純な判断に頼らないことです。
膵臓は胃の後ろ側にあるため、がんの発生部位や周囲への影響によって、みぞおちから背中、腰にかけて痛みが現れることがあります。
一方で、背中の痛みだけでは膵臓がんを診断できません。筋肉や骨格、腎臓、胆のう、膵炎など、さまざまな原因が考えられます。
医療情報を判断するときは、次の3点を意識してください。
1.痛む場所だけで病気を決めつけない
右側だから膵頭部、左側だから膵尾部という判断はできません。痛みの場所は診察時に伝える情報の一つとして扱います。
2.背中の痛み以外の変化を確認する
黄疸、体重減少、食欲不振、腹部の違和感、糖尿病の急な悪化など、複数の症状が重なっていないか確認が必要です。
3.必要な検査を医師と相談する
症状や危険因子に応じて、血液検査、造影CT、MRI、超音波内視鏡などを組み合わせます。痛みが軽いからといって、自己判断で検査の必要性を否定しないことが大切です。
【膵臓がんの背中の痛みの場所】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:膵臓がんの背中の痛みは右側と左側のどちらに出ますか?
右側・左側のどちらかに決まっているわけではありません。背中の中央や左右、腰に近い部分など、痛みの感じ方には個人差があります。左右差だけで膵臓がんを判断することはできません。
Q2:膵臓がんではみぞおちから背中に痛みが広がりますか?
そのような痛みが現れることはあります。膵臓は胃の後ろ側にあるため、上腹部の痛みと背中の痛みを同時に感じる場合があります。ただし、膵炎や胃・十二指腸の病気でも同じような症状が起こります。
Q3:背中の痛みだけでも膵臓がんの可能性はありますか?
可能性を完全に否定することはできませんが、背中の痛みだけで膵臓がんと判断することはできません。痛みが続く場合や体重減少、黄疸、食欲不振などを伴う場合は消化器内科で相談してください。
Q4:膵臓がんの初期症状にはどのようなものがありますか?
膵臓がんは初期に特徴的な自覚症状が出にくい病気です。進行に伴って腹痛、背中や腰の痛み、食欲不振、体重減少、黄疸などが現れることがあります。また、糖尿病の新規発症や急激な悪化が発見のきっかけになることもあります。
Q5:膵臓がんの検査ではCTとMRIのどちらを受けますか?
症状や疑われる病変によって異なります。造影CTはがんの位置や広がりを確認するために重要で、MRI・MRCPは膵管や胆管などの状態を詳しく調べる際に役立ちます。必要に応じて超音波内視鏡も組み合わせます。
Q6:膵臓がんの背中の痛みは初期から現れますか?
必ずしも初期から現れるわけではありません。小さな膵臓がんでは自覚症状がほとんどないこともあり、背中の痛みが出る時期には個人差があります。痛みの開始時期だけで進行度を判断することはできません。
まとめ:膵臓がんの背中の痛みは場所だけで判断しないことが大切
膵臓がんによる背中の痛みは、みぞおちの奥から背中、腰にかけて現れることがあります。右側・左側のどちらかに決まった特徴はなく、痛む場所だけでがんの発生部位を特定することはできません。
膵頭部では黄疸、膵体部や膵尾部では腹痛や腰背部痛などが手がかりになる場合がありますが、症状には個人差があります。
特に注意したいのは、原因不明の体重減少、食欲不振、黄疸、糖尿病の急な悪化などを伴うケースです。
背中の痛みが続いている場合は、整形外科的な原因だけでなく、膵臓や胆道など消化器の病気も視野に入れ、必要に応じて消化器内科で検査を受けてください。
膵臓がんは早期に症状が出にくいからこそ、体の小さな変化を見過ごさず、適切なタイミングで医療機関に相談することが大切です。
主な医学的根拠・2026年の更新情報
- 国立がん研究センター「がん情報サービス」:膵臓がんの症状・検査。2026年3月19日更新。
- 日本膵臓学会:膵癌診療ガイドライン2025年版。2026年5月19日に一部改訂。
- 東北大学病院・大阪大学医学部附属病院:膵臓の部位別症状と黄疸・背部痛の解説。
- 厚生労働省:救急車を呼ぶべき症状。