山口組の最新組織図を調べる際、最初に区別したいのが「六代目山口組の内部組織」と「分裂によって成立した別団体」です。
警察庁の公表資料では、六代目山口組、神戸山口組、絆會、池田組はそれぞれ別の団体として扱われています。したがって、分裂前の山口組の組織図に各団体をそのまま組み込むことはできません。
また、現在の全役職者と指揮命令系統を網羅した公的な組織図は確認できません。以下は、公開資料で確認できる団体間の歴史的関係と2026年の法的状況をまとめたものです。
現在の主な関連団体と関係性
| 団体名 | 成立・関係の経緯 | 2026年の状況 |
|---|---|---|
| 六代目山口組 | 2015年の分裂以前から続く本体組織 | 神戸山口組との特定抗争指定が継続 |
| 神戸山口組 | 2015年8月末に六代目山口組から分裂して結成 | 六代目山口組との特定抗争指定が継続 |
| 絆會 | 2017年に神戸山口組の傘下組織の一部が任侠山口組を結成。2020年2月に改称 | 六代目山口組との特定抗争指定は2026年9月21日に解除 |
| 池田組 | 2020年7月に神戸山口組からの離脱を表明 | 六代目山口組との特定抗争指定は2026年9月8日に解除 |
出典は警察庁「令和6年における組織犯罪の情勢」と2026年の各公安委員会による指定関連報道です。
関係を理解するためのポイント
2015年の分裂を起点にすると、歴史的な流れは次のように整理できます。
- 六代目山口組から神戸山口組が分裂。
- 神戸山口組の傘下組織の一部が任侠山口組を結成。
- 任侠山口組は後に絆會へ名称を変更。
- 神戸山口組から池田組が離脱し、独立した団体として指定を受ける。
ここで注意したいのは、これらの団体が現在も一つの組織としてまとまっているわけではない点です。
分裂の歴史を示す関係図と、2026年時点の組織構成を示す図は、意味が異なります。
【経緯解説】山口組の分裂から2026年までの重要な出来事

山口組の現在の勢力関係を理解するには、2015年以降の動きを時系列で見る必要があります。
2015年8月:六代目山口組が分裂
大きな転換点となったのが2015年8月末です。
六代目山口組から一部の組長らが離脱し、神戸山口組が結成されました。
その後、両団体の対立が深まり、関連する事件が相次ぎました。
この分裂は単なる名称変更や内部人事の変更ではなく、独立した団体が成立した出来事です。
2016年:神戸山口組が指定暴力団に
2016年4月、兵庫県公安委員会は神戸山口組を指定暴力団として指定しました。
これによって、分裂した両団体は法的にも別個の指定暴力団として扱われるようになりました。
2017~2020年:さらなる分裂と名称変更
2017年4月には、神戸山口組の傘下組織の一部が任侠山口組の結成を明らかにしました。
2018年3月には指定暴力団として指定され、2020年2月に絆會へ名称が変更されています。
さらに2020年7月、池田組が神戸山口組傘下からの離脱を表明しました。
こうした経緯によって、現在の山口組分裂をめぐる関係が形成されました。
2020~2024年:特定抗争指定の拡大
分裂後の対立を受け、公安委員会による特定抗争指定が順次行われました。
- 2020年1月:六代目山口組と神戸山口組。
- 2022年12月:六代目山口組と池田組。
- 2024年6月:六代目山口組と絆會。
特定抗争指定は、対立する団体間の抗争によって市民の生命や身体に重大な危害が及ぶおそれがある場合に、暴力団対策法に基づいて行われる措置です。
指定された区域では、事務所の使用や新設、一定人数以上の集会などが制限されます。
【2026年最新ニュース】池田組・絆會との指定解除と神戸山口組との対立
2026年の山口組関連ニュースで特に重要なのが、特定抗争指定の解除が相次いだことです。
ただし、すべての対立が解消されたわけではありません。
2026年8月:池田組との指定を延長しない方針
2026年8月20日、兵庫県など7府県の公安委員会は、六代目山口組と池田組に対する特定抗争指定を延長しないことを決定しました。
背景には、両団体間で抗争とみられる事件が約2年間発生していなかったことがあります。
また、六代目山口組が2025年4月に兵庫県警へ抗争終結に関する宣誓書を提出していたことも報じられました。
2026年9月8日:池田組との指定解除
9月8日、六代目山口組と池田組に対する特定抗争指定が正式に解除されました。
これは2015年の分裂に関連する特定抗争指定として、初めての解除でした。
ただし、解除されたのは両団体間に適用されていた特定抗争指定です。池田組そのものが解散したわけでも、六代目山口組に合流したわけでもありません。
2026年9月21日:絆會との指定も解除
続いて、六代目山口組と絆會との特定抗争指定も9月21日に解除されました。
兵庫県など8府県の公安委員会は、抗争とみられる事件が一定期間発生していなかったことや、関係者への聞き取りなどを踏まえて判断しました。
これによって、池田組と絆會の双方との特定抗争指定が解除されたことになります。
2026年10月5日:神戸山口組との指定は27回目の延長
一方、六代目山口組と神戸山口組の関係には異なる判断が下されました。
兵庫県公安委員会は2026年10月5日、両団体に対する特定抗争指定の期限を3か月延長することを官報で公示しました。
- 延長回数:27回目
- 延長後の期限:2027年1月6日
- 指定開始:2020年1月7日
- 対象:六代目山口組・神戸山口組
神戸新聞などの報道によれば、警察側は対立抗争が終結したとは認められないとの判断を示しています。
つまり、2026年11月2日時点では、池田組・絆會との指定解除と、神戸山口組との指定継続が同時に存在しています。
【構成員数を検証】2026年に確認できる山口組の勢力データ
組織の規模を把握するうえでは、人物相関図よりも警察が公表する構成員数の方が客観的な判断材料になります。
2026年6月4日更新の静岡県警資料には、全国の指定暴力団について団体別の構成員数が掲載されています。
主な関連団体の構成員数
| 団体名 | 公表されている構成員数 |
|---|---|
| 六代目山口組 | 約3,100人 |
| 神戸山口組 | 約110人 |
| 絆會 | 約50人 |
| 池田組 | 約30人 |
この数字を比較すると、六代目山口組の構成員数が、分裂後に成立した各団体を大きく上回っていることが分かります。
ただし、これは団体別の構成員数であり、準構成員等を含めた総勢力ではありません。
全国の暴力団勢力は減少傾向
北海道警察が掲載する2025年末の全国統計では、暴力団構成員等の総数は約1万7,600人でした。
内訳は次のとおりです。
- 暴力団構成員:約9,400人
- 準構成員等:約8,200人
- 主要6団体の構成員等:約1万2,500人
主要団体には六代目山口組、神戸山口組、絆會、池田組、住吉会、稲川会が含まれます。
※構成員と準構成員等は異なる統計区分です。団体別の構成員数と全国の構成員等の総数を直接比較する際は注意が必要です。
なぜ構成員数だけでは組織の実態を判断できないのか
人数が多い団体が、あらゆる面で優位にあるとは限りません。
暴力団の実態を理解するには、少なくとも次の3点を分けて見る必要があります。
1. 構成員数:警察が把握している組織の人的規模。
2. 法的な指定状況:指定暴力団や特定抗争指定暴力団等としての扱い。
3. 社会的な影響:暴力団排除条例、取締り、金融・商取引上の制限などによる活動への影響。
特に、構成員数が減っているからといって、暴力団による犯罪リスクまでなくなったと判断することはできません。
【ネットの反応・炎上・噂の真相】山口組の最新情報で間違えやすいポイント
山口組の組織図は、インターネット上で関心を集めやすいテーマです。
一方で、過去の情報を最新情報として掲載した人物相関図や、特定抗争指定の解除を組織全体の解散と結び付ける説明には注意が必要です。
誤解1:特定抗争指定が解除されたら分裂は終わり?
これは正確ではありません。
2026年9月に池田組と絆會との指定が解除されましたが、これは公安委員会が個別の対立状況を評価した結果です。
団体同士の合併や和解、組織の解散を意味するものではありません。
実際、神戸山口組との指定はその後も継続されています。
誤解2:神戸山口組や絆會は六代目山口組の内部組織?
これも誤りです。
警察庁の資料では、それぞれ独立した指定暴力団として扱われています。
分裂前の歴史的なつながりがあることと、現在の組織上の所属関係は別問題です。
誤解3:ネット上の最新組織図はすべて正確?
必ずしもそうではありません。
特に次のような情報には注意が必要です。
- 過去の役職名を現在も有効なものとして掲載している図。
- 出典や公表日が記載されていない人物相関図。
- 別団体の人物を現在の傘下組織として紹介する情報。
- 噂や匿名投稿を確定した人事情報として扱う記事。
ネットの反応やSNS上の話題は、必ずしも公的な事実を反映しているわけではありません。
また、特定のニュースが炎上しているという印象だけで、社会全体の評価を判断することも適切ではありません。
最新情報を見極める4つの判断基準
| 判断基準 | 確認する内容 |
|---|---|
| 公表主体 | 警察庁、都道府県警察、公安委員会か |
| 公表日 | 2026年の最新情報か、過去の資料か |
| 情報の種類 | 構成員数、指定状況、人事情報のどれか |
| 報道の裏付け | 複数の報道や公的資料と整合しているか |
情報の信頼性を判断するときは、記事の見出しよりも、実際に発表された内容を優先することが大切です。
【プロの結論】組織図よりも重要なのは法的な位置付けと分裂後の変化
2026年の山口組関連ニュースで最も重要なのは、組織内部の役職を並べた図ではなく、分裂後の団体関係と公安委員会の判断が変化していることです。
特に、池田組・絆會との特定抗争指定解除と、神戸山口組との指定継続を同じニュースとして混同しないことが重要です。
ニュースを正しく理解するには、次の3点を押さえてください。
- 組織の歴史的なつながりと現在の所属関係を区別する。
- 特定抗争指定の解除と組織の解散・和解を混同しない。
- 人物相関図よりも、警察庁や公安委員会の最新発表を重視する。
この3つを基準にすれば、刺激的な見出しや未確認情報に左右されず、山口組をめぐるニュースの本質を把握できます。
【山口組最新組織図】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、山口組の最新組織図は公開されていますか?
A1:警察庁や都道府県警察は、指定暴力団の情報、構成員数、関連団体との関係、特定抗争指定の状況などを公表しています。ただし、全役職者の現在の所属と指揮命令系統を網羅した公式組織図は確認できません。
Q2:六代目山口組と神戸山口組の特定抗争指定は解除されましたか?
A2:2026年11月2日時点では解除されていません。2026年10月5日に27回目の延長が公示され、期限は2027年1月6日となっています。
Q3:池田組と絆會は2026年にどうなりましたか?
A3:六代目山口組との特定抗争指定が、池田組については2026年9月8日、絆會については同月21日に解除されました。いずれも指定解除であり、団体そのものの解散を意味するものではありません。
Q4:山口組の構成員数は何人ですか?
A4:静岡県警が2026年6月4日に更新した資料では、六代目山口組の構成員数は約3,100人と掲載されています。これは構成員数であり、準構成員等を含めた数字ではありません。
Q5:2015年の山口組分裂によって生まれた団体は?
A5:2015年8月末に神戸山口組が結成され、その後、神戸山口組から任侠山口組(現・絆會)や池田組が分かれる経緯をたどりました。
まとめ:山口組の2026年最新情報は分裂後の関係変化が焦点
2026年11月現在、山口組をめぐる状況には大きな変化が生じています。
2015年の分裂から11年が経過し、六代目山口組と池田組、絆會との特定抗争指定は解除されました。一方、神戸山口組との特定抗争指定は2027年1月6日まで延長されています。
今回の詳細まとめで押さえておきたい要点は次のとおりです。
- 六代目山口組と神戸山口組は別団体として扱われている。
- 絆會は任侠山口組から名称を変更した団体。
- 池田組は神戸山口組から離脱した団体。
- 2026年9月に池田組・絆會との特定抗争指定が解除された。
- 神戸山口組との指定は2026年10月に27回目の延長となった。
- 構成員数や組織の状況は、警察の公表資料を基準に判断する必要がある。
今後も山口組に関するニュースでは、抗争指定の期限、構成員数、分裂後の各団体の動向が注目点になります。
山口組最新組織図を理解するためには、人物の肩書だけを追うのではなく、2015年以降の分裂の経緯と2026年の法的な状況を合わせて確認することが大切です。