2026年の東京では、湯島天満宮の「文京梅まつり」、亀戸天神社の「梅まつり」、世田谷区の羽根木公園で開催された「せたがや梅まつり」など、各地で早春を彩る観梅イベントが開催された。白梅を中心に約300本が咲く湯島天満宮から、紅梅・白梅合わせて約670本を楽しめる羽根木公園まで、会場ごとに異なる魅力がある。
2026年11月2日時点では、今年の主要な梅まつりはすべて終了している。一方、2027年の開催日程については、羽根木公園の第48回せたがや梅まつりがすでに発表された。次の観梅シーズンに向けて、2026年の開催実績を振り返りながら、梅の本数、見頃、アクセス、入場料を比較し、初めて訪れる人にも分かりやすい選び方を紹介する。
【2026年最新】東京の梅まつり5大スポットと開催実績を総まとめ

2026年の東京の梅まつりは、2月上旬から3月上旬にかけて開催された。神社の境内を彩る伝統的な梅まつりと、都立庭園で江戸の文化や景観を楽しむイベント、公園全体を使った地域密着型の祭りに大きく分けられる。
まず押さえておきたいのが、代表的な5会場の開催期間だ。
1. 湯島天満宮「第69回文京梅まつり」
開催期間:2026年2月8日(日)~3月8日(日)
東京都文京区の湯島天満宮で開催された第69回文京梅まつりは、東京を代表する梅の祭典の一つだ。
文京区の公式発表によると、境内の梅園には白梅を中心に約300本の梅が植えられている。樹齢70~80年ほどの木も多く、歴史ある境内と梅の花が調和する景観が特徴だ。
見頃は2月中旬から3月上旬。日没後には「夜神梅(やかんばい)」と呼ばれるライトアップも実施され、昼間とは違う幻想的な雰囲気を楽しめた。
期間中は白梅太鼓などの演芸、野点、琴の演奏、物産展、神輿渡御なども予定され、単なる花見にとどまらない地域文化の催しとなっていた。
入場料は無料。 東京メトロ千代田線の湯島駅3番出口から徒歩約2分というアクセスの良さも魅力だ。なお、2026年の第69回は昭和33年から続く梅まつりの歴史を受け継ぐ開催だった。
2. 亀戸天神社「第29回亀戸天神 梅まつり」
開催期間:2026年2月7日(土)~3月8日(日)
江東区の亀戸天神社は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社。藤の名所としても有名だが、早春には梅の花が境内を彩る。
2026年の第29回梅まつりでは、250本を超える紅梅・白梅が観賞の対象となった。早咲きから遅咲きまでさまざまな梅が植えられており、比較的長い期間にわたって花を楽しめるのが特徴だ。
亀戸天神社の公式案内では、梅の見頃は2月中旬ごろとされている。ただし、気候によって開花状況は大きく変動する。
境内には菅原道真公と梅にまつわる歌碑もあり、花を眺めるだけでなく、天神信仰や歴史に触れられる点も見逃せない。
JR総武線の亀戸駅北口、またはJR総武線・東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅北口から、それぞれ徒歩約15分。一般の参拝は自由で、神社の境内を散策しながら梅を楽しめる。
3. 世田谷区「第47回せたがや梅まつり」羽根木公園
開催期間:2026年2月7日(土)~3月1日(日)
梅の本数を重視するなら、世田谷区の羽根木公園は有力候補だ。
第47回せたがや梅まつりは、2026年2月7日から3月1日まで開催された。会場の羽根木公園には、紅梅約280本、白梅約390本、合計約670本の梅が植えられている。
梅林の始まりは1967年。最初は55本の梅を植樹したことがきっかけで、現在の大規模な梅林へと成長した。
祭りの開催時間は10時から16時。期間中の土日祝日を中心に、抹茶の提供、野点、茶席、餅つき、和太鼓演奏、模擬店、物産展などが行われた。
特に地域住民が参加する催しが充実している点は、羽根木公園ならではの魅力だ。2026年2月19日には公式サイトで、それまでに開花した梅の木が計600本に達したと発表されている。
入園料・祭りへの入場は無料。小田急線梅ヶ丘駅から徒歩約5分、京王井の頭線東松原駅から徒歩約7分でアクセスできる。
4. 小石川後楽園「梅香る庭園へ」
開催期間:2026年2月7日(土)~3月1日(日)
文京区の小石川後楽園は、江戸時代初期に造られた歴史ある回遊式庭園だ。
梅林には約45品種、約150本の梅が植えられている。白梅や紅梅だけでなく、枝垂れ梅など多彩な姿を楽しめる。
東京都公園協会の2026年1月16日の開花情報では、早咲きの梅が順調に開花し、一部で見頃を迎えていたと報告されている。
2026年のイベント「梅香る庭園へ」では、伝統芸能の紙切り、書写体験、茶会、庭園ガイド、重ね押しスタンプラリーなどを実施。梅の鑑賞に文化体験を組み合わせた内容だった。
開催時間は9時から17時まで。最終入園は16時30分。一般入園料は300円、65歳以上は150円で、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料となる。
アクセスは都営大江戸線飯田橋駅C3出口から西門まで徒歩約3分。JR水道橋駅西口から東門までは徒歩約5分だ。
5. 向島百花園「梅まつり」
開催期間:2026年2月7日(土)~3月1日(日)
墨田区の向島百花園は、江戸時代後期に開園した歴史ある庭園。開園当初には約360本の梅が植えられ、「新梅屋敷」と呼ばれるほどの梅の名所として親しまれてきた。
現在も月影、初雁、白加賀、思いのまま、鹿児島紅など、20品種以上の梅を観賞できる。
2026年の梅まつりでは、梅を題材にした俳句・和歌の創作、江戸大道芸、すずめ踊り、茶会、野草ウォッチングなどを開催。梅の花と江戸文化を同時に味わえる構成となっていた。
開催時間は9時から17時まで。最終入園は16時30分。
入園料は一般150円、65歳以上70円。小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料だ。東武スカイツリーライン東向島駅から徒歩約8分で到着する。
大規模な梅林というより、品種の違いや庭園の風情をじっくり楽しみたい人に向いている。
【徹底比較】東京の梅まつり5会場の本数・料金・アクセス一覧
ここまで紹介した5会場を、訪問先を決める際に重要な項目で比較する。
※2026年の開催実績を基に整理。亀戸天神社の徒歩時間はJR亀戸駅からの目安。小石川後楽園は西門利用の場合。料金は一般料金を基本としており、対象者による割引・無料条件は各施設の案内を参照。
この比較から分かるのは、梅の本数だけで会場の魅力を判断するのは難しいということだ。
例えば、羽根木公園は本数の多さと地域イベントの充実度が際立つ。一方、小石川後楽園は梅の品種数が多く、庭園そのものの景観も見どころになる。
また、湯島天満宮は駅からの近さと歴史的背景が魅力。向島百花園は比較的リーズナブルな入園料で、江戸文化と多彩な梅を楽しめる。
【見頃はいつ?】東京の梅は2月中旬から3月上旬が狙い目
東京の梅の見頃は、一般的に1月下旬から3月上旬まで幅がある。特に観梅スポットを訪れるなら、2月中旬から下旬を中心に予定を立てるのが一つの目安となる。
ただし、梅は桜のように一斉に咲くとは限らない。
早咲きの品種は1月下旬から花をつけることがあり、遅咲きの品種は3月に入ってからも楽しめる。品種や日当たり、気温によって開花時期が異なるためだ。
紅梅と白梅の違いは?品種選びで観賞の楽しさが変わる
梅を観賞するときは、紅梅と白梅の色の違いにも注目したい。
紅梅は、赤や濃い桃色など華やかな花色が特徴。写真撮影では背景とのコントラストが生まれやすく、春らしい鮮やかな景色を楽しめる。
白梅は、白や淡い色合いが中心。清楚で落ち着いた印象があり、古い社殿や日本庭園との相性も良い。
代表的な品種には、白加賀、月影、鹿児島紅、思いのままなどがある。
例えば、向島百花園では20品種以上の梅を観賞できる。小石川後楽園では約45品種150本が植えられ、枝垂れ梅など樹形の違いも見どころだ。
ここで注意したいのが、紅梅・白梅という分類は花色を基準にした呼び方であり、必ずしも一本の木に一つの品種名が対応するわけではない点だ。
品種の多さを楽しむなら小石川後楽園や向島百花園、紅白の梅が織りなす華やかさを楽しむなら羽根木公園や亀戸天神社が候補となる。
目的別・東京の梅まつりおすすめランキング
今回の5会場を、訪問目的ごとに整理すると次のようになる。
梅の本数を重視するなら:羽根木公園
約670本という規模が魅力。梅林を歩きながら、紅梅と白梅の両方をじっくり観賞したい人に向いている。
歴史と伝統行事を楽しむなら:湯島天満宮
菅原道真公と梅の関係を背景に、野点や演芸、夜観梅などを楽しめる。都心からのアクセスも良好だ。
神社巡りと梅を組み合わせるなら:亀戸天神社
天神信仰や歌碑、境内の景観と梅を一緒に楽しみたい人におすすめ。錦糸町周辺の散策にも組み込みやすい。
日本庭園と写真撮影を楽しむなら:小石川後楽園
約45品種の梅に加え、池や築山などの庭園景観がある。梅だけではなく、歴史的な造園文化にも触れたい人向けだ。
落ち着いて品種を観察するなら:向島百花園
20品種以上の梅と江戸文化を楽しめる。茶会や庭園散策など、ゆったりとした時間を過ごしたい人に合う。
このランキングは人気順や来場者数順ではなく、各施設の公開情報から見た目的別の評価だ。大規模な祭りの賑わいを求める人が、静かな庭園を訪れると期待と違う場合もある。反対に、落ち着いた観梅を望む人には、大型イベントの開催日が混雑要因になることもある。
アクセスと費用で失敗しないためのポイント
観梅の計画では、入園料だけでなく交通費や飲食代も考慮したい。
今回の5会場では、湯島天満宮、亀戸天神社、羽根木公園は基本的に無料で観梅できる。一方、小石川後楽園は一般300円、向島百花園は一般150円の入園料が必要だ。
ただし、庭園のイベントに参加する場合は別料金が設定されることもある。
例えば、向島百花園の2026年の茶会は1席1,500円で、入園料が別途必要だった。
アクセスについては、駅から近い湯島天満宮や小石川後楽園が便利。羽根木公園も梅ヶ丘駅から徒歩約5分で、比較的アクセスしやすい。
亀戸天神社は駅から約15分歩くため、寒い日や雨の日は時間に余裕を持ちたい。神社側も梅まつり期間中の駐車場混雑を案内しており、公共交通機関の利用が推奨されている。
【2027年最新】東京の梅まつり開催日程は?羽根木公園は正式発表済み
2027年の梅まつりを計画する人にとって、最も注目したいのが次回の開催日程だ。
2026年11月2日時点で、羽根木公園の第48回せたがや梅まつりについては、実行委員会から正式な日程発表が行われている。
第48回せたがや梅まつり
- 開催予定期間:2027年2月6日(土)~2月28日(日)
- 会場:世田谷区立羽根木公園
- 開催時間:10時~16時(公式サイト掲載の開催案内)
- 主催:せたがや梅まつり実行委員会
2026年10月27日の公式発表によると、第48回の開催期間は2027年2月6日から2月28日まで。土日祝日を中心に催し物も予定されている。
ただし、イベントの詳細については後日更新予定とされている。茶席、模擬店、地域イベントなどの具体的な実施日を知りたい場合は、開催が近づいてから最新情報を確認したい。
湯島天満宮・亀戸天神社・小石川後楽園・向島百花園の2027年は?
2027年の開催日程について、今回確認できた各施設の公式情報では、羽根木公園以外の4会場は次年度の確定日程を確認できていない。
過去の開催傾向を参考にすると、以下の時期が訪問計画の目安になる。
- 湯島天満宮:例年2月上旬~3月上旬
- 亀戸天神社:例年2月上旬~3月上旬
- 小石川後楽園:例年2月上旬~3月上旬
- 向島百花園:例年2月上旬~3月上旬
ただし、これらは2027年の確定開催期間ではない。2026年と同じ日程になるとは限らず、開花状況やイベント運営の都合によって変更される可能性もある。
2027年に訪れるなら、まず羽根木公園の日程を基準に予定を立て、ほかの会場は公式発表後に調整する方法が現実的だ。
【よくある質問】東京の梅まつりに関するFAQ
Q1:東京の梅まつりは2026年のいつ開催されましたか?
A1:主要会場では2月7日~3月8日の間に開催されました。湯島天満宮と亀戸天神社は3月8日まで、羽根木公園、小石川後楽園、向島百花園は3月1日まででした。
Q2:東京の梅の見頃は2月と3月のどちらですか?
A2:多くの会場では2月中旬から下旬が中心です。ただし、早咲きの品種は1月下旬から咲き始め、遅咲きの品種は3月上旬まで楽しめる場合があります。
Q3:東京で無料で梅を楽しめる場所はどこですか?
A3:湯島天満宮、亀戸天神社、羽根木公園が代表的です。小石川後楽園と向島百花園は有料施設ですが、一般料金はそれぞれ300円、150円と比較的利用しやすい価格です。
Q4:梅の本数が最も多い東京の梅まつりはどこですか?
A4:今回比較した5会場では、羽根木公園が約670本で最大規模です。紅梅約280本、白梅約390本という内訳も魅力です。
Q5:2027年の東京の梅まつりはいつから始まりますか?
A5:羽根木公園の第48回せたがや梅まつりは、2027年2月6日(土)~2月28日(日)の開催予定です。湯島天満宮や亀戸天神社などの2027年日程は、各施設の正式発表を確認してください。
まとめ:東京の梅まつりは目的と見頃で選ぶのが正解
2026年の東京の梅まつりを振り返ると、湯島天満宮、亀戸天神社、羽根木公園、小石川後楽園、向島百花園は、それぞれ異なる魅力を持つ観梅スポットだった。
梅の本数を重視するなら羽根木公園、歴史と伝統行事なら湯島天満宮、神社の風情なら亀戸天神社、日本庭園なら小石川後楽園、江戸文化と品種の多様性なら向島百花園がおすすめだ。
また、梅の見頃は天候や品種によって変わるため、開催期間だけで訪問日を決めるのではなく、各会場が発信する開花情報を確認することも大切になる。
2027年については、羽根木公園の開催日程が2026年10月27日に発表され、2月6日から2月28日までの開催予定が明らかになった。ほかの会場も次年度の情報が順次公開されると考えられるため、公式発表を確認しながら計画を立てたい。
梅まつりの楽しさは、花の本数だけでは決まらない。 梅の香り、歴史ある境内、庭園の景観、地域の催し。それぞれの魅力を比べながら、自分に合った東京の早春の風景を見つけてほしい。