うごメモアーカイブは、ニンテンドーDSi向けソフト『うごくメモ帳』と、そのオンラインコミュニティー「うごメモシアター」「うごメモはてな」に投稿された作品を保存するデジタルアーカイブです。英語名は「Flipnote Archive」。運営・構築を担当しているのは、独立したうごメモ投稿コミュニティーであるSudomemo(スドメモ)です。
最大の特徴は、単に動画を集めたサイトではないことです。過去の投稿作品を大量に収集し、作者や作品を探してブラウザ上で再生できるようにすることで、サービス終了後も当時の創作活動を振り返れる環境を実現しています。
ここで誤解しやすいのが、任天堂との関係です。うごメモアーカイブは任天堂や株式会社はてなが運営する公式復刻サービスではありません。アーカイブ公式サイトにも、任天堂およびはてなとは提携・公認関係にない旨が記載されています。作品の著作権表示についても、うごくメモ帳は任天堂、うごメモはてなは株式会社はてなと区別されています。
つまり、任天堂が生み出したソフトと、はてなが運営した投稿コミュニティーの歴史を、ファンコミュニティーが保存しているプロジェクトという位置づけです。
【2026年最新情報】収録作品数・データ容量・運営状況を詳しく解説

2026年11月2日時点で、うごメモアーカイブの公式サイトが公開している規模は非常に大きなものです。
Flipnote Archive 公開データ
約4,400万
保存された作品ファイル約120万
登録クリエイター数として表示12TB
アーカイブのデータ容量
公式FAQでは、収録規模を44,351,673ファイル、約12TBと説明しています。トップページでは、約4,400万作品、約120万人のクリエイターという数字も表示されています。
これだけのデータを保存できた背景には、過去の作品が別のサービスへ引き継がれていたという事情があります。うごメモはてなの終了後、作品の多くはニンテンドー3DSの「ワールドうごメモギャラリー」にある「DSiライブラリー」で閲覧できました。アーカイブ運営チームは、そのサービスが稼働している間にデータを取得したと説明しています。
なお、44,351,673という数字はファイル数であり、現在活動している作者数や、独立した作品の正確な総数と必ずしも一致するものではありません。
2026年現在も閲覧できる?新着ニュースはある?
公式サイトは現在も公開されており、作品検索や閲覧に利用できます。一方、これは新作投稿を中心とするサービスではありません。基本的には2013年5月以前のうごメモはてなに存在した作品を保存する歴史的アーカイブです。
また、Sudomemoが現在運営している投稿コミュニティーと、Flipnote Archiveは役割が異なります。前者は新しい作品を共有する活動の場、後者は過去の作品を残す保存庫です。この2つを混同しないことが、最新情報を理解するうえで大切です。
2026年時点で確認できる主要な情報は、公式サイトの収録規模、検索機能、保存データの制約、削除申請の方針です。大規模なリニューアルや任天堂による公式復活が発表されたという情報は確認できません。
出典はFlipnote Archive公式サイト、公式FAQ、Sudomemoの活動紹介ページです。
【歴史・経緯まとめ】うごメモはてなの終了からアーカイブ公開まで
うごメモアーカイブの背景を理解するには、まずニンテンドーDSi時代のコミュニティーを振り返る必要があります。
2008年12月24日、任天堂は無料のDSiウェア『うごくメモ帳』を配信開始しました。同日、株式会社はてなが「うごメモはてな」を正式公開し、DSiから投稿された作品をパソコンや携帯電話でも閲覧できるようになりました。
当時の魅力は、特別な動画編集ソフトや高価な機材がなくても、タッチペンだけでアニメーションを制作できたことです。加えて、他のユーザーの作品を見たり、コメントやスターで評価したり、作品を編集して新しい作品につなげたりできました。
しかし、3DS向けの新しいソフトへの移行に伴い、従来のオンラインサービスは終了します。その後、DSiライブラリーも閉鎖され、公式の閲覧環境が失われました。こうした経緯から、過去の作品を保存する取り組みが必要になったのです。
重要な出来事を時系列で整理
この年表で特に重要なのは、2013年と2018年の2つの終了時期です。2013年に終了したのは、DSiのうごメモシアターとウェブ版のうごメモはてな。2018年には、3DS側で作品を閲覧できた公式オンライン環境も終了しました。
つまり、2013年にすべての作品が一度に消滅したわけではありません。後継サービスへの引き継ぎという段階を経て、2018年に公式の閲覧手段が失われたという流れです。
2022年5月31日のアーカイブ公開は、旧サービス終了からちょうど9年後にあたります。Sudomemoの公式沿革でも、この公開はコミュニティーの長年の作業によって実現した保存プロジェクトとして紹介されています。
【閲覧方法】昔の自分の作品や懐かしい作者を探すには?
うごメモアーカイブの基本的な利用方法は、ブラウザから作者や関連情報を検索することです。専用のゲーム機を用意する必要はありません。
1. 公式アーカイブを開く
Flipnote Archiveのトップページから検索画面へ進みます。
2. 作者や作品の情報を入力する
旧ユーザー名、はてなID、曲名、Flipnote Studio IDなどで検索します。
3. 作者ページや作品を確認する
検索結果から該当する作者や作品を選び、ブラウザ上で閲覧します。
検索ページで案内されている主な検索対象は、次の4種類です。
- うごメモはてなのユーザー名:当時使っていた作者名
- はてなID:旧アカウントに関連する識別情報
- 曲名:作品内で使用されている音楽の情報
- Flipnote Studio ID:作品や作者を識別するための情報
昔のニックネームを覚えている場合は、まずユーザー名から探す方法が分かりやすいでしょう。複数のアカウントを使用していた人は、当時のはてなIDや作品に関連する識別情報も手掛かりになります。
作品が検索結果に出てこない理由
検索しても昔の作品が見つからない場合、必ずしもアーカイブの不具合とは限りません。
公式FAQによると、保存元となったDSiライブラリーには、旧サービス終了時に作品を引き継がなかったユーザーの投稿は含まれていません。また、アーカイブ側が取得したのは作品ファイルそのものが中心です。
そのため、元の作品タイトルや説明文、コメント、スター数などは保存されていません。昔の作品をタイトルだけで探そうとしても、期待どおりに見つからない可能性があります。
DSiや3DS本体で直接再生できる?
これは多くの元ユーザーが気になるポイントです。残念ながら、アーカイブに保存された作品を、そのまま昔のニンテンドーDSiの『うごくメモ帳』で再生することはできません。
理由はファイル形式の違いです。アーカイブの作品は『うごくメモ帳 3D』で使われるKWZ形式で保存されており、初代DSi版のPPM形式とは互換性がありません。
公式FAQでも技術的な理由から変換は困難と説明されており、現在の閲覧方法はウェブサイト上での再生が基本です。
【削除・プライバシー問題】昔の投稿を消したい場合の対応方法
うごメモアーカイブをめぐる重要な論点が、デジタル作品の保存と投稿者のプライバシーです。
小学生や中学生のころに制作した作品が、何年も経過した後に再びインターネット上で閲覧できるようになることには、懐かしさだけでなく、抵抗感を覚える人もいます。特に、当時は公開することに抵抗がなかった情報でも、成長した後には見られたくないと感じる場合があります。
アーカイブ運営側もこの問題を認識しており、個人を特定できる情報が含まれている作品については、削除申請の仕組みを設けています。
削除申請が認められる可能性のある情報
上記はSudomemo公式の削除に関するFAQに基づく整理です。特に、顔写真や正確な住所、学校・勤務先などの特定につながる情報は、プライバシー上の問題として審査対象になり得ます。
一方、単に昔の作品が恥ずかしい、現在の自分の趣味と違う、過去の発言を見られたくないという理由だけでは、通常の削除対象にはなりません。申請は個別に審査され、提出すれば必ず削除されるという制度でもありません。
実際に削除を申請する手順
公式ヘルプセンターが案内している方法は、SudomemoのDiscordサーバーにあるSudoModMailボットへのダイレクトメッセージ、またはサポート窓口へのメールです。
申請時には、次の情報を準備します。
- 自分のFlipnote Studio ID
- 削除を希望する作品のページ情報
- 個人情報が含まれているページ・コマの番号
- どの情報がプライバシー上の問題になるのかという説明
運営側が必要と判断した場合には、本人が作品の投稿者であることや、対象作品に関係する人物であることを確認するための追加情報を求める場合もあります。
削除が認められた場合、対象作品は一般公開から非表示になります。ただし、派生作品の一覧など、一部の関連情報が残る場合があります。
この仕組みから分かるのは、運営側がアーカイブを単なる個人の投稿一覧ではなく、当時の創作文化を保存する記録として位置づけていることです。一方で、個人情報保護との両立は今後も避けられない課題です。
【ネットの反応・炎上】2026年に浮上したプライバシー問題と噂の真相
うごメモアーカイブに対するネット上の反応は、大きく分けると「懐かしい作品を再発見できた」という肯定的な意見と、「過去の投稿を現在の自分の意思とは関係なく公開され続けることへの抵抗」という否定的な意見に分かれます。
公開当時は喜びの声が目立った
2022年5月31日の公開直後、海外のRedditのNintendo関連コミュニティーでは、過去の自分のプロフィールや作品を発見できたことを喜ぶ投稿が見られました。
当時の反応には、子どものころに制作した作品を何年ぶりかに見つけたという声や、作品をきっかけにアニメーション制作への関心を思い出したという内容がありました。Sudomemoの公式プレス紹介でも、過去の作者ページを再発見できたことへの好意的な反応が取り上げられています。
この反応は、単に古い動画を楽しめるという以上に、自分が創作していた時代の記録を再び確認できることに価値があると示しています。
2026年9月には「昔の作品を残されたくない」という声も
一方、2026年9月11日には、noteで「消えろ!うごメモアーカイブ!」というタイトルの個人記事が公開されました。
投稿者は、子どものころに制作した作品が現在もアーカイブに残っていることへの強い抵抗感を表明しています。過去の作品を他人に見られたくないという気持ちや、当時の記憶をそのまま眠らせておきたかったという複雑な心情が語られています。
この投稿は、アーカイブの存在がすべての元投稿者に歓迎されているわけではないことを示す一例です。ただし、個人の体験をネット利用者全体の意見として一般化することはできません。
2026年10月にはSudomemoの運営体制をめぐる署名活動も
さらに2026年10月28日には、Change.orgでSudomemoの所有権移転を求める英語の署名活動が開始されました。
匿名の元モデレーターを名乗る投稿者が、若年ユーザーの安全、コンテンツ管理、運営の透明性、個人データの取り扱いなどを問題として提起し、独立した管理体制への移行を求めています。
署名ページには、過去の運営上の論争、Discord内での成人向け話題の扱い、公開作品の内容、管理者への苦情を独立して審査する仕組みなどが論点として記載されています。ただし、これは署名を呼びかける当事者側の主張であり、記載されたすべての疑惑や問題が第三者によって立証されたことを意味しません。
同ページでは、2026年11月2日時点で30件の認証済み署名が表示されています。大規模な社会的炎上が発生したと評価できる規模ではなく、Sudomemoの運営体制をめぐるコミュニティー内の問題提起として捉えるのが適切です。
噂の真相を検証:よくある誤解と実際の状況
今回の一連の議論で注目すべきなのは、作品保存そのものへの賛否だけではありません。子どものころに公開した作品を、成人後の本人がどこまで管理できるのかという、デジタル時代特有の問題です。
過去の作品を保存することには、文化的・歴史的な価値があります。しかし、保存する価値があることと、投稿者が望まない形で公開され続けることを当然視することは別問題です。
うごメモアーカイブをめぐる議論は、デジタル文化の保存と個人のプライバシーをどのように両立させるかという、より広い課題にもつながっています。
【プロの結論】うごメモアーカイブの本当の価値と今後の課題
うごメモアーカイブの最大の価値は、失われたと思われていた膨大な創作物を、次の世代が閲覧できる状態にしたことです。
ニンテンドーDSiという限られた画面と描画機能の中で、ユーザーは独自のアニメーション表現を生み出しました。棒人間のアクション、手描きの短編アニメーション、音楽に合わせた映像、二次創作、ユーザー同士の共同制作など、その内容は多岐にわたります。
当時の作品には、プロの制作環境では生まれにくい自由な発想や、限られた道具を工夫して使う面白さが詰まっています。約4,400万件という保存規模は、こうした個人の創作活動がインターネット文化の歴史を構成していたことを示す一つの資料です。
どのような人におすすめできる?
- 元うごメモユーザー:昔の自分の作品や、当時好きだった作者を探したい人。
- アニメーション制作者:手描きのコマアニメーションや初期のユーザー制作文化を研究したい人。
- ゲーム・ネット文化の研究者:DSi時代のユーザー交流や創作コミュニティーの歴史を調べたい人。
- 新しい世代のクリエイター:限られた制作環境から生まれた独創的な表現を参考にしたい人。
利用時に注意したい人
一方、過去の自分の投稿を見られたくない人、未成年時代の個人情報が作品に含まれている人、投稿時の公開範囲と現在の公開状況に違いを感じている人は、閲覧や共有に慎重になる必要があります。
特に、他人の昔の作品を発見した場合でも、本人の許可なくSNSで拡散したり、作者の現在の身元を特定しようとしたりする行為は避けるべきです。作品が公開状態にあることと、現在の作者が広く再拡散されることを望んでいるかどうかは同じではありません。
今後の課題としては、保存データの長期維持、検索性の向上、削除申請の透明性、個人情報への対応、運営体制の説明責任が挙げられます。こうした取り組みが進めば、単なる懐かしさを提供するサイトから、信頼性の高いデジタル文化保存基盤へと発展する可能性があります。
【うごメモアーカイブ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:うごメモアーカイブは無料で利用できますか?
A1:基本的な作品検索やブラウザでの閲覧ができる公開アーカイブです。運営維持のための寄付も受け付けています。閲覧のために寄付が必須という案内はありません。
Q2:2026年現在、昔の自分のうごメモ作品を探せますか?
A2:保存されている作品であれば探せる可能性があります。旧ユーザー名、はてなID、曲名、Flipnote Studio IDなどが検索の手掛かりになります。ただし、すべての投稿が収録されているわけではありません。
Q3:うごメモアーカイブの作品をDSiや3DSに移せますか?
A3:公式FAQでは、アーカイブのKWZ形式は初代DSiのPPM形式と互換性がなく、技術的にも変換が困難と説明されています。基本的にはウェブ上で閲覧するサービスです。
Q4:昔の作品が恥ずかしい場合、削除できますか?
A4:単に古い作品や恥ずかしい作品という理由では、通常は削除対象になりません。住所や電話番号、顔写真などの個人情報が含まれる場合は、Sudomemoの公式窓口を通じて削除申請を行えます。審査制であり、削除が保証されるわけではありません。
Q5:うごメモアーカイブは2026年にサービス終了するという噂は本当ですか?
A5:2026年11月2日時点で、公式サイトの終了発表は確認できません。公開サイトでは引き続きアーカイブの概要や検索機能が案内されています。
Q6:Sudomemoとうごメモアーカイブの違いは何ですか?
A6:Sudomemoは現在のうごメモ制作・投稿・交流を支える独立コミュニティーです。一方、うごメモアーカイブは、旧うごメモはてな時代の作品を保存・閲覧するためのプロジェクトです。運営上のつながりはありますが、目的が異なります。
Q7:うごメモアーカイブは炎上しているのでしょうか?
A7:2026年には、過去作品の公開に対するプライバシー上の不安や、Sudomemoの運営体制をめぐる署名活動が確認されています。ただし、アーカイブ自体の大規模な炎上や閉鎖が確定したわけではありません。個人の意見、署名活動、確認済みの事実を分けて理解する必要があります。
まとめ:うごメモアーカイブの最新動向と失敗しない利用判断
うごメモアーカイブは、2008年から2013年にかけて広がったうごメモ文化を後世に残す、重要なデジタル保存プロジェクトです。2022年5月31日に公開され、2026年11月現在も約4,400万件の作品ファイルと約12TBのデータを掲げています。
一方、すべての作品が保存されているわけではなく、コメントやタイトル、スター数などの情報も失われています。DSi本体で直接再生できないという技術的な制約もあります。
また、2026年には過去の作品を公開され続けることへの抵抗感や、Sudomemoの運営体制・安全管理をめぐる議論も表面化しました。作品を残すことと、作者のプライバシーを守ることの両立が、今後の大きなテーマです。
懐かしい作品を探したい人にとっては、当時の創作文化に再び触れられる貴重な場所です。一方、過去の投稿が残っていることに不安を感じる人は、個人情報の掲載状況や削除申請の条件を確認することが大切です。
単なる懐古サイトではなく、インターネット上の創作物をどう保存し、誰の意思で公開し続けるのか。その問いを考えるうえでも、うごメモアーカイブの今後の動向には注目する価値があります。