『Re:ゼロから始める異世界生活』(リゼロ)の王選候補者は、物語序盤ではエミリア・フェルト・クルシュ・アナスタシア・プリシラの5人です。それぞれ異なる出自や政治的な信念を持ち、専属の騎士や仲間たちとともにルグニカ王国の次期国王の座を目指しています。
ただし、2026年現在の原作では、王選をめぐる状況が大きく変化しています。プリシラの死、新たな候補者フィルオーレの登場などにより、当初の5人だけでは最新の王選を説明できなくなりました。加えて、ゲーム『偽りの王選候補』にはメルティ・プリスティスというゲームオリジナルの6人目も登場します。ここでは原作の初期設定と2026年の最新展開を区別しながら整理します。
【一覧】リゼロの王選候補者は5人!それぞれの立場と特徴

王選とは、親竜王国ルグニカの次期国王を決めるための選定制度です。長年、神龍ボルカニカとの盟約によって守られてきた王国で、王族が相次いで失われたことから、新たな王を選ぶ必要が生じました。
竜歴石に記された予言に従って選ばれたのが、5人の王選候補者です。身分や出身地、政治思想は大きく異なり、候補者ごとに王国の未来について異なる考えを持っています。
1.エミリア:公平な世界を目指すハーフエルフ
エミリアは、銀髪と紫紺の瞳を持つハーフエルフの少女です。大精霊パックと契約しており、ロズワール・L・メイザースの後見を受けて王選に参加しています。
彼女が候補者として立つうえで大きな障壁となっているのが、その外見です。エミリアは、かつて世界を滅ぼしかけたとされる嫉妬の魔女サテラと同じ特徴を持つため、王国の人々から強い警戒や偏見を向けられてきました。
それでも彼女が王選に参加した最初の目的は明確です。自らの力を制御できなかった過去により氷漬けとなったエリオール大森林の同胞たちを救うため、王城に保管されている龍の血を手に入れようとしていました。
物語が進むにつれて、エミリアの目標は個人的な願いだけにとどまらなくなります。出自や種族によって人を判断せず、誰もが公平に扱われる社会を目指すようになります。
エミリア陣営の騎士はナツキ・スバルです。異世界から来たスバルは、戦闘能力だけで見れば他の騎士に及ばない部分もありますが、死に戻りを含む経験と行動力によって、エミリアを何度も支えてきました。
エミリア陣営には、ロズワール、パック、ベアトリス、レム、ラム、オットー、ガーフィールなど、物語の中心となる人物が集まっています。
2.フェルト:王国の既存体制を壊そうとする少女
フェルトは、ルグニカ王都の貧民街で育った少女です。スリや盗みを生業として生活しており、貴族や騎士とは無縁の環境で成長しました。
彼女が王選候補者になったきっかけは、ラインハルト・ヴァン・アストレアとの出会いです。ラインハルトはフェルトの金髪と赤い瞳に王族の血筋を疑わせる特徴を見いだし、彼女を王選に関わらせます。
ただし、王族の血筋が疑われたことと、王位継承の正当性が完全に確定したことは同じではありません。フェルトの出自には、原作後半まで続く重要な謎があります。
フェルトは当初、王選への参加に強く反発していました。王国や貴族、騎士への不信感が強く、上流階級の生活にも馴染もうとしません。
しかし、恩人であるロム爺が王城で拘束された出来事をきっかけに、彼女は王選への参加を決意します。その際に掲げたのは、既存の権力構造を根本から壊し、貧民街の人々が誇りを失わずに生きられる国をつくるという過激な理想でした。
フェルト陣営の騎士はラインハルト・ヴァン・アストレアです。歴代最強クラスの剣聖であり、王国でも屈指の実力を誇ります。
自由奔放で反骨精神の強いフェルトと、規律や正義を重んじるラインハルトという対照的な主従関係も、この陣営の見どころです。
3.クルシュ・カルステン:龍への依存からの脱却を掲げる公爵
クルシュ・カルステンは、カルステン公爵家の当主です。優れた判断力と統率力を持ち、王選開始当初から有力候補と目されていました。
彼女の政治思想を理解するうえで欠かせないのが、神龍ボルカニカとの盟約です。
ルグニカ王国は長い歴史の中で、龍の力によって戦乱や病気、飢饉などの危機を乗り越えてきました。しかしクルシュは、龍の力に頼り切る国家の在り方に疑問を抱いています。
彼女が目指すのは、龍の盟約に依存せず、王族も臣民も自らの力で国を守り、発展させられる強い王国です。
この考えの背景には、王族の滅亡とフーリエ王子をめぐる悲劇もあります。王国が龍との盟約の維持ばかりを重視する姿勢を目の当たりにしたことが、彼女の政治理念を形づくる一因になりました。
クルシュ陣営の騎士はフェリス(フェリックス・アーガイル)です。王都でも随一とされる治癒魔法の使い手であり、幼少期からクルシュと深い関係を築いてきました。
ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアもクルシュに仕える重要人物です。白鯨討伐ではスバルたちと協力し、陣営を超えた共闘にも大きな役割を果たしました。
4.アナスタシア・ホーシン:商才と野心で王国を手に入れようとする候補者
アナスタシア・ホーシンは、隣国カララギの出身で、大商会を率いる若き商人です。
王国の貴族社会に生まれた候補者ではありませんが、商売によって財力と人脈を築き上げてきました。彼女の強みは、経済感覚、人を見る目、交渉力、そして利益を生み出すための判断力です。
公式キャラクター紹介でも、果てしない強欲と向上心を持ち、ルグニカ王国を手中に収めるために王選へ参加した人物として説明されています。
他の候補者のように、立派な理想や選ばれた者としての使命感を前面に押し出すタイプではありません。自分の欲望を認めたうえで、それを実現するために王位を狙うという現実的な姿勢が特徴です。
アナスタシア陣営の騎士はユリウス・ユークリウスです。近衛騎士団でも高い評価を受ける実力者で、『最優の騎士』と呼ばれています。
加えて、私兵団『鉄の牙』を率いるリカード・ウェルキンや、三姉弟のミミ、ヘータロー、ティビーなども陣営を支える重要な存在です。
5.プリシラ・バーリエル:圧倒的な自信と豪運を持つ候補者
プリシラ・バーリエルは、『血染めの花嫁』の異名を持つ王選候補者です。傲岸不遜で、他者を圧倒するほどの自信を持ち、自分こそが王にふさわしいと疑いません。
彼女の特徴は、世界が自分に都合よく動くという独特の価値観と、数々の困難を乗り越えてきた強運です。
クルシュのように国家の制度改革を具体的に掲げるわけでも、エミリアのように差別のない社会を目指すわけでもありません。自分自身の存在と能力こそが王としての資格であるという考え方を貫いています。
プリシラ陣営の騎士はアルデバラン(アル)です。隻腕で黒い兜を身につけた謎の多い男性で、他の騎士とは異なる経歴を持っています。
アルは近衛騎士団の所属ではなく、傭兵としての経験を持つ人物です。プリシラが彼を騎士として選んだ背景には、一般的な戦闘能力だけでは説明できない独特の価値観があります。
【比較表】王選候補者5人と騎士・陣営の関係一覧
王選候補者を比較すると、単に5人が王位を争っているだけではなく、それぞれの陣営が異なる政治的な方向性を持っていることが分かります。
原作第三章の王選開始時に示された候補者と一の騎士の組み合わせを中心に、陣営の特徴をまとめました。
| 王選候補者 | 陣営・立場 | 一の騎士 | 王を目指す理由・政策軸 |
|---|---|---|---|
| エミリア | ロズワールの後見を受けるハーフエルフ | ナツキ・スバル | 同胞の救済、公平で偏見のない社会 |
| フェルト | 貧民街育ちの少女。王族の血筋が疑われる | ラインハルト・ヴァン・アストレア | 既存の権力構造を壊し、社会を変革する |
| クルシュ・カルステン | カルステン公爵家当主 | フェリス(フェリックス) | 龍との盟約に依存しない強い国家 |
| アナスタシア・ホーシン | カララギの大商会を率いる商人 | ユリウス・ユークリウス | 商才と野心によって王国を手中に収める |
| プリシラ・バーリエル | バーリエル家当主 | アルデバラン(アル) | 自らの絶対的な自信と強運を背景に王位を目指す |
この表で注目したいのは、騎士の役割が単なる護衛にとどまらないことです。
ラインハルトはフェルトの理想を実現するための力を提供し、フェリスはクルシュの政治活動と生命を支えます。ユリウスはアナスタシアの交渉力を補い、アルはプリシラの独特な判断を受け入れます。
一方、エミリア陣営のスバルは、他の騎士と比べて戦闘面での弱さを抱えながらも、知恵や人脈、何度も困難に立ち向かう精神力で陣営を支えています。
【制度解説】リゼロの王選の仕組みと開始理由とは?
王族の滅亡によって次期国王が必要になった
王選が始まった直接の背景には、ルグニカ王族が相次いで亡くなり、従来の王位継承ができなくなったという事情があります。
ルグニカ王国は、神龍ボルカニカと結ばれた盟約によって繁栄してきた国家です。王国の存続にとって、この盟約は政治や軍事だけでなく、国家の根幹に関わる重要な意味を持っていました。
ところが王族が失われたことで、盟約を維持するための新たな王が必要になります。そこで重要な役割を果たしたのが、神龍の予言を記したとされる竜歴石です。
竜歴石と竜珠が候補者を選ぶ
竜歴石には、王国を導くべき5人の候補者に関する記述が存在します。
候補者の資格を確認する重要な要素が、徽章に埋め込まれた竜珠です。竜珠が反応して光ることで、王選候補者としての資格が認められます。
この仕組みがあるため、候補者は一般的な王位継承のように血統や貴族の推薦だけで決まるわけではありません。フェルトのような貧民街出身の少女や、カララギ出身のアナスタシアも候補者になっています。
王選は単純な人気投票でも武力競争でもない
原作第三章では、賢人会が候補者を集めたうえで、どのような方法で次期国王を選ぶのかを議論しています。竜歴石には5人の候補者を集めることは記されていても、その後の選出方法の詳細までは示されていないと説明されています。
王選開始時に示された主な条件は次のとおりです。
- 候補者は竜歴石に選ばれた5人とする。
- 王選の期限は開始から3年後、神龍儀の1か月前とする。
- 最終的な選出は神龍ボルカニカの前で行い、竜珠の輝きによって決定する。
- 各候補者は王国の維持に努め、自らの王道を国民や臣民に示す。
つまり、王選は現実世界の選挙のように投票数だけで勝敗が決まる制度ではありません。候補者の思想や実績、国家運営への姿勢に加え、神龍との盟約という宗教的・歴史的な要素も組み込まれています。
ここにリゼロの王選の複雑さがあります。候補者がどれほど優秀であっても、王国の伝統や竜歴石の予言を無視して王位を獲得することはできないのです。
【2026年最新】原作の王選候補者はどう変わった?プリシラとフィルオーレの登場
ここからは原作45巻・46巻付近の重大なネタバレを含みます。アニメだけを視聴している人は注意してください。
プリシラ・バーリエルは原作で死亡
当初の5人を紹介するうえで、2026年の最新状況として外せないのがプリシラの死です。
プリシラはヴォラキア帝国を舞台とする原作第八章の重要人物として描かれ、激しい戦いの中で命を落としました。
彼女の退場は、単に一人の候補者がいなくなったというだけではありません。竜歴石に記された5人の巫女によって成立していた王選の枠組みに、大きな影響を与える出来事でした。
新たな王選候補者フィルオーレが登場
プリシラの死後、王選に新たな人物が加わります。それが、神龍教会の聖女として登場するフィルオーレです。
原作公式サイトの書籍情報によると、2026年6月25日発売の原作45巻では、フィルオーレが新たな候補者として加わり、王選が本格的に動き始める展開が紹介されています。
加えて、同年9月25日発売の46巻では、新たな王選候補者とその騎士が策を巡らせ、王都に大きな波紋を広げる展開が示されています。
フィルオーレの登場が特に重要なのは、彼女が行方不明になったルグニカ王女と同じ名前や特徴を持つ人物として描かれている点です。王族の血筋をめぐる問題が、再び王選の中心に浮上しています。
2026年時点の王選を整理
2026年10月31日時点で、原作公式サイトに掲載されている最新の本編小説は第46巻です。
当初の候補者5人と最新の展開を区別すると、次のようになります。
- エミリア:当初からの候補者。
- フェルト:当初からの候補者。
- クルシュ:当初からの候補者。45巻では反逆者として追われる展開が描かれる。
- アナスタシア:当初からの候補者。
- プリシラ:死亡により王選から退場。
- フィルオーレ:プリシラの死後、新たに候補者として登場。
したがって、エミリア・フェルト・クルシュ・アナスタシア・プリシラという5人は、王選開始時の基本メンバーです。2026年の最新展開を調べる場合は、フィルオーレを含めた新しい構図で理解する必要があります。
なお、王選の最終的な勝者は、2026年10月31日時点で原作公式サイトの最新刊情報からは確定していません。
【ゲーム版との違い】6人目の王選候補者メルティ・プリスティスとは?
リゼロの6人目の王選候補者として検索されることが多いのが、メルティ・プリスティスです。
彼女は2021年1月28日に発売されたゲーム『Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補』に登場するオリジナルキャラクターです。
メルティは神龍教会のシスター
メルティ・プリスティスは、神龍を信仰する神龍教会に所属するシスターです。物腰が柔らかく、誰に対しても丁寧に接する性格で、ゲームでは6人目の王選候補者として登場します。
彼女の陣営には、騎士を名乗るティーガ・ラウレオンと、教会から文官として派遣されたサクラ・エレメントがいます。
特にティーガは、メルティを深く想っている人物です。ただし、一般的な近衛騎士団の所属ではなく、メルティが指名した神龍教会からの護衛という立場にあります。
ゲーム版は原作とは異なるストーリー
ゲームの物語では、竜歴石に記された王選候補者が5人であるにもかかわらず、6人目を名乗るメルティが現れたことで騒動が発生します。
候補者が5人と定められている状況で、突然6人目が登場すれば、誰が本物なのかという疑惑が生まれるのは当然です。ゲームではエミリアに疑いの目が向けられ、暗殺や裏切りを含む独自の事件が展開されます。
この作品は、原作とは異なる展開を楽しむタクティカルアドベンチャーです。メルティはゲームオリジナルの人物であり、原作の王選における正式な候補者と混同してはいけません。
ここで押さえておきたい違いは次の2点です。
- メルティ・プリスティス:ゲーム『偽りの王選候補』に登場するオリジナルの6人目。
- フィルオーレ:2026年の原作小説で新たに王選候補者となった人物。
名前や登場経緯が異なるだけでなく、登場する作品と物語上の位置づけも違います。この区別を理解しておけば、原作の最新情報とゲームの設定が混ざることはありません。
【よくある質問】リゼロの王選候補者に関するFAQ
Q1:リゼロの王選候補者5人は誰ですか? A1:当初の候補者はエミリア、フェルト、クルシュ・カルステン、アナスタシア・ホーシン、プリシラ・バーリエルの5人です。ただし、2026年の原作ではプリシラの死後、フィルオーレが新たな候補者として登場しています。
Q2:エミリアの騎士は誰ですか? A2:エミリアの一の騎士はナツキ・スバルです。戦闘能力だけでは他の陣営の騎士に劣る部分がありますが、行動力や仲間との連携によってエミリア陣営を支えています。
Q3:フェルトの正体は本当に王族ですか? A3:フェルトは王族の血筋を引く可能性がある人物としてラインハルトに見いだされました。金髪と赤い瞳がその疑いの根拠ですが、王族の血筋に関する問題は原作後半でも重要な謎として扱われています。
Q4:王選はどのようにして決まりますか? A4:竜歴石に選ばれた候補者が、それぞれの王道を国民や臣民に示し、王国の維持に努めます。王選開始時に定められた期限は3年後で、最終的には神龍ボルカニカの前で竜珠の輝きによって選出される仕組みです。
Q5:リゼロの6人目の王選候補者はメルティですか? A5:メルティはゲーム『偽りの王選候補』に登場するオリジナルキャラクターです。2026年の原作で新たに候補者となったフィルオーレとは別人です。
Q6:2026年現在、王選の勝者は決まっていますか? A6:2026年10月31日時点では、原作公式サイトの最新刊である第46巻までの情報から、最終的な王選の勝者は確定していません。フィルオーレの登場や各陣営の動向によって、王選は新たな局面を迎えています。
まとめ:リゼロの王選は5人の思想と陣営の違いが重要
リゼロの王選候補者は、物語序盤ではエミリア、フェルト、クルシュ、アナスタシア、プリシラの5人です。それぞれが異なる出自と価値観を持ち、専属の騎士や仲間たちとともに王位を目指しています。
各陣営の特徴を改めて整理すると、次のようになります。
- エミリア陣営:スバルとともに公平で偏見のない世界を目指す。
- フェルト陣営:ラインハルトの力を借り、既存の権力構造を変革しようとする。
- クルシュ陣営:フェリスとともに龍への依存から脱却した強い国家を目指す。
- アナスタシア陣営:ユリウスや鉄の牙とともに商才と組織力を生かす。
- プリシラ陣営:アルとともに自らの信念と豪運を武器に王位を目指す。
そして2026年の原作では、プリシラの死とフィルオーレの登場によって、当初の5人を中心とした王選の構図が変化しています。
ゲーム版のメルティも含め、候補者の人数だけに注目すると混乱しやすいテーマですが、原作開始時の5人、ゲームオリジナルのメルティ、原作最新展開のフィルオーレを区別することが、リゼロの王選を正しく理解するポイントです。
王選は単なる王位争いではありません。龍との盟約、王国の伝統、種族差別、経済政策、そして各候補者が抱える個人的な願いが複雑に交差する、リゼロの物語を貫く重要なテーマです。今後の原作で各陣営がどのような選択をするのか、引き続き注目されます。