2026年11月現在、任天堂株式会社の平均年収は982万4,708円(約982万円)です。2026年3月期の第86期有価証券報告書で公表された数字で、前事業年度からの増加率は1.64%。平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は14.6年となっています。日本を代表するゲーム企業である任天堂は、平均年収の面でも国内ゲーム業界のトップクラスに位置しています。
ただし、この982万円という数字は全社員が受け取る給与でも、新卒社員や中途採用者の初年度年収でもありません。賞与や基準外賃金を含む税込みの平均年間給与であり、任天堂本体の従業員3,084人を対象とした統計です。新卒初任給、ボーナス、キャリア採用の条件、競合ゲーム企業との違いまで確認すると、待遇の実態がより具体的に見えてきます。
【2026年最新】任天堂の平均年収は982万円!公式データを徹底確認

任天堂の平均年収は、2026年3月期に982万4,708円となりました。
この金額は、任天堂が2026年6月25日に提出した第86期有価証券報告書に記載されている「平均年間給与」です。
金融庁のEDINETで開示されている任天堂株式会社の提出書類を確認すると、平均年間給与だけでなく、従業員数や平均年齢、平均勤続年数も明らかになっています。
任天堂の2026年3月期の基本データ
2026年3月31日時点の従業員データを整理すると、次のとおりです。
- 会社名:任天堂株式会社
- 証券コード:7974
- EDINETコード:E02367
- 対象決算期:2026年3月期(第86期)
- 平均年間給与:9,824,708円
- 平均年齢:40.5歳
- 平均勤続年数:14.6年
- 単体従業員数:3,084人
- 連結従業員数:8,666人
- 前年比:1.64%増
特に注目したいのは、平均年収982万円という金額だけでなく、平均勤続年数が14.6年に達している点です。
給与水準が高い企業でも、従業員の入れ替わりが激しい場合は、待遇の安定性を慎重に判断する必要があります。任天堂の場合、平均勤続年数も比較的長く、一定期間にわたって働き続けている従業員が多いことがうかがえます。
なお、単体従業員数3,084人と連結従業員数8,666人は対象範囲が異なります。982万円という平均年間給与は、グループ全体8,666人の平均ではなく、任天堂株式会社単体の数値です。
この違いは、就職や転職を検討するときに見落としたくないポイントです。
【出典:任天堂株式会社 第86期有価証券報告書、2026年6月25日提出】
平均年収982万円は手取りではない
もう一つ注意したいのが、平均年間給与と手取り額の違いです。
有価証券報告書に記載される982万4,708円は、税金や社会保険料が差し引かれる前の税込支給額です。
実際の手取りは、所得税、住民税、健康保険料、厚生年金保険料、扶養状況などによって変わります。
したがって、982万円を12か月で単純に割った金額が毎月の振込額になるわけではありません。
また、賞与や時間外勤務に伴う賃金も含まれているため、毎月の基本給だけで年収を判断するのも適切ではありません。
【過去5年間を検証】任天堂の平均年収推移は?2022年のピークから回復
任天堂の平均年収は、毎年右肩上がりで増えているわけではありません。
過去5年間を見ると、2022年3月期に988万円台を記録した後、2024年3月期にいったん低下。その後、2025年3月期と2026年3月期に2年連続で増加しています。
任天堂の平均年収・平均年齢・勤続年数の推移
各年度の有価証券報告書に記載された平均年間給与を比較しました。
| 決算期 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 988.6万円 | 39.8歳 | 14.2年 |
| 2023年3月期 | 985.7万円 | 39.9歳 | 14.3年 |
| 2024年3月期 | 962.7万円 | 40.2歳 | 13.9年 |
| 2025年3月期 | 966.6万円 | 40.2歳 | 14.4年 |
| 2026年3月期 | 982.5万円 | 40.5歳 | 14.6年 |
※平均年収は提出会社単体の平均年間給与を万円単位に四捨五入したものです。
2022年3月期:988万円台で過去5年間の最高水準
2022年3月期の平均年間給与は988万6,405円でした。
この時点の平均年齢は39.8歳、平均勤続年数は14.2年です。
その後の2023年3月期も985万6,646円と高い水準を維持しています。
2024年3月期:平均年収が962万円台まで低下
2024年3月期には、平均年間給与が962万6,857円となりました。
前年度から約23万円の減少です。
平均年齢は40.2歳と上昇している一方、平均勤続年数は13.9年となっています。
ここで重要なのは、平均年収の変化が、そのまま全社員の昇給率や給与カット率を意味するわけではないことです。
平均年間給与は従業員全体の構成によっても変わります。採用人数、職種、役職、勤続年数などが変化すれば、個々の従業員の給与が同じでも平均値は動きます。
2025~2026年3月期:2年連続で増加
2025年3月期には966万6,256円、2026年3月期には982万4,708円となりました。
直近の2026年3月期は、前年度比で1.64%増です。
2024年3月期の水準からは約20万円上昇しており、回復傾向が確認できます。
ただし、2022年3月期の988万6,405円にはまだ届いていません。
つまり、2026年の任天堂は高い給与水準を維持しながら回復しているものの、過去5年間で最高の平均年収を更新したわけではありません。
【出典:任天堂各期有価証券報告書、2022年3月期~2026年3月期】
【給与の内訳】任天堂の賞与・ボーナスと基準外賃金の算定条件
任天堂の平均年収982万円を正しく理解するには、平均年間給与の算定方法を知る必要があります。
有価証券報告書の注記には、平均年間給与について、基準外賃金および賞与を含む税込支給額であることが明記されています。
つまり、基本給だけを合計した数字ではありません。
任天堂の平均年間給与に含まれるもの
主な確認要点は次の3つです。
1. 通常の給与
毎月の基本給など、通常の勤務に対して支払われる給与が基礎になります。
2. 基準外賃金
基準外賃金は、所定の通常賃金以外に支給される賃金を指す区分です。時間外勤務などに伴う賃金が代表的な例です。
ただし、任天堂の有価証券報告書では、基準外賃金の具体的な金額や項目別の内訳までは公表されていません。
したがって、982万円のうち何万円が残業代なのかを正確に計算することはできません。
3. 賞与・ボーナス
年間給与には賞与も含まれています。
任天堂の新卒採用情報では、賞与は年2回、6月と12月に支給すると案内されています。
一方、全従業員の平均賞与額や、個人別のボーナス支給月数は、平均年間給与の数字だけからは判断できません。
賞与の金額は毎年固定なのか?
任天堂の新卒採用情報では、年収例に含まれる賞与について、標準評価を達成した場合の金額であり、評価や賞与算定期間中の出勤率、会社業績などによって変動すると説明しています。
つまり、賞与は必ず同じ金額が支給される仕組みではありません。
この点は、給与水準を比較するときにも大切です。
基本給が高い企業と、賞与の比率が高い企業では、業績変動時の年収の安定性が異なる可能性があります。
通勤費は平均年間給与に含まれる?
任天堂の採用情報では、平均年間給与982万円について、通勤費は別途支給と記載されています。
そのため、通勤費を含めて982万円と解釈するのは正確ではありません。
年収を比較するときは、基本給、賞与、時間外手当、住宅支援、通勤費がそれぞれどのように扱われているかを確認する必要があります。
【ゲーム業界と徹底比較】任天堂の平均年収はトップクラスなのか?
任天堂の平均年収982万円は、ゲーム業界全体で見ても非常に高い水準です。
ただし、企業間比較では、単純にランキングの数字だけを見ると実態を誤解する可能性があります。
特に注意したいのが、持株会社とゲーム開発を直接行う事業会社の違いです。
主要ゲーム企業との年収比較
2026年3月期の有価証券報告書などをもとに比較すると、次のような水準です。
- カプコン:985万2,000円
- 任天堂:982万4,708円
- バンダイナムコスタジオ:969万8,000円
- セガ:883万236円
カプコンと任天堂は、いずれもゲーム事業を担う従業員を自社に多く抱える企業です。
両社の平均年間給与の差は約2万7,000円にとどまり、ほぼ同水準といえます。
バンダイナムコスタジオも約970万円で、任天堂に近い給与水準です。
一方、セガの平均年間給与は約883万円となっています。
なお、バンダイナムコスタジオとセガの数値は、それぞれのグループの事業会社の数字であり、持株会社の数値とは異なります。
【出典:カプコン第47期有価証券報告書、バンダイナムコホールディングス第21期有価証券報告書、セガサミーホールディングス第22期有価証券報告書】
持株会社の平均年収をそのまま比較してはいけない理由
ゲーム企業の年収ランキングで、任天堂より高い数字が掲載されるケースがあります。
その代表例が、バンダイナムコホールディングスやスクウェア・エニックス・ホールディングスなどです。
しかし、持株会社の従業員は、グループ全体の経営管理や企画、管理部門などを担う人材が中心です。
例えば、2026年3月期のバンダイナムコホールディングス単体の平均年間給与は983万8,000円ですが、提出会社の従業員数は80人です。
一方、同グループのバンダイナムコスタジオは982人で、平均年間給与は969万8,000円でした。
同じグループでも、所属する法人によって数字が異なります。
転職希望者が実際に応募するのは、持株会社ではなく開発子会社や事業会社である場合も多いため、応募先法人の給与を確認することが欠かせません。
任天堂の平均年収はゲーム業界全体でも高いのか
ゲーム業界には、任天堂、カプコン、セガ、コナミ、バンダイナムコなど、さまざまな企業があります。
しかし、企業規模や事業内容、従業員の年齢構成、決算期が異なるため、業界全体を一つの平均年収で表すのは簡単ではありません。
その中でも、任天堂は平均年齢40.5歳で982万円という水準を実現しています。
特に、持株会社ではなく、従業員3,000人を超える事業会社の平均給与である点は、比較上の特徴です。
【新卒・中途採用】任天堂の初任給と転職後の年収は?
任天堂への就職を検討する人が気になるのは、平均年収982万円に自分がどの程度近づけるのかという点でしょう。
ここでは、新卒初任給と中途採用の考え方を分けて解説します。
2026年4月実績の新卒初任給
任天堂の公式採用情報によると、2026年4月実績の初任給は以下のとおりです。
- 大学院博士卒:月額33万4,300円
- 大学院修士卒:月額31万7,100円
- 大学卒:月額30万6,300円
- 高専・短大・専門卒:月額29万3,000円
いずれも通勤手当は別途支給です。
大学卒の場合、初任給は月額30万6,300円となっています。
これは新卒採用の初任給として注目度の高い水準です。
新卒入社1年目・2年目の年収例
任天堂は、2026年4月以降の京都勤務を想定した年収例も公表しています。
大学卒の場合は次のとおりです。
- 入社1年目:580万円
- 入社2年目:690万円
大学院修士卒では、1年目600万円、2年目700万円となっています。
ただし、この年収例には賞与、時間外手当、住宅に関する月額支援金が含まれています。
時間外手当は月平均20時間分を想定し、京都勤務の住宅支援金は月額4万7,500円です。
賞与は標準評価を前提とした金額で、評価や出勤率、会社業績などによって変動します。
したがって、これらは全員に保証される固定年収ではなく、一定の条件を置いたモデルケースです。
任天堂の中途採用は年収982万円が基準になる?
中途採用を検討する人にとって、平均年収982万円は参考になる数字です。
しかし、入社直後から982万円を受け取れるという意味ではありません。
平均年間給与は、役職者、経験豊富な社員、若手社員などを含む従業員全体の平均です。
そのため、転職時の年収は、応募職種、これまでの実務経験、専門性、担当業務、社内での役割などを踏まえて判断する必要があります。
任天堂のキャリア採用では、ソフトウェアエンジニア、ハードウェアエンジニア、デザイナー、プランナー、プロジェクトマネージャー、コーポレートスタッフなど、専門性に応じた募集が行われています。
また、公式就業情報によると、正規雇用労働者のキャリア採用比率は次のように推移しています。
- 2023年度:34%
- 2024年度:45%
- 2025年度:34%
中途採用者が一定の割合を占めていることが分かります。
新卒一括採用だけで人材を確保している企業ではなく、専門的な経験や能力を持つ人材も採用している点は注目できます。
ただし、キャリア採用の比率は採用人数の割合であり、中途入社者の平均年収を示すものではありません。
実際の応募時には、希望職種の募集条件や提示年収を個別に確認が必要です。
【出典:任天堂公式採用情報、新卒採用募集要項、キャリア採用就業情報】
給与以外の待遇も確認したい
任天堂の2026年度の就業情報では、以下の条件が公表されています。
- 標準となる1日の労働時間:7時間45分
- 勤務制度:フレックスタイム制度
- コアタイム:10時~15時
- 年間休日数:125日
- 休日:完全週休2日制(土日)、祝日
- 年次有給休暇:初年度15日、最大20日
一方、業務の特性上、対面でのコミュニケーションを重視しており、原則として出社勤務とされています。
また、住宅支援、退職金、選択型福利厚生制度、育児・介護関連制度なども用意されています。
年収の高さだけでなく、勤務時間や休日、働き方との相性も判断材料になります。
【口コミ・評判の見方】任天堂は高年収で働きやすい会社なのか?
任天堂の年収口コミや評判を調べるときは、平均年収と個人の給与体験を分けて考える必要があります。
有価証券報告書の982万円は、会社全体の平均値です。
一方、口コミサイトに掲載される情報は、投稿者の職種、役職、在籍期間、雇用形態などによって異なります。
そのため、一人の社員の給与や評価を任天堂全体の実態として扱うことはできません。
年収口コミで確認したい4つのポイント
1. 基本給と賞与のバランス
年間給与が高くても、賞与への依存度が高ければ、業績や評価によって年収が変わる可能性があります。
基本給と賞与を分けて確認しましょう。
2. 職種による待遇の違い
ゲーム開発、ハードウェア、デザイン、企画、営業、管理部門では、求められる専門性や職務内容が異なります。
同じ会社でも職種や役割によって給与水準が異なる可能性があります。
3. 時間外勤務の実態
平均年間給与には基準外賃金が含まれています。
そのため、口コミを確認するときは、年収だけでなく時間外勤務の状況や残業代の扱いも見ておきたいところです。
4. 口コミの投稿時期
古い口コミと2026年現在の待遇が同じとは限りません。
特に給与改定や福利厚生の変更があった場合は、投稿時期を確認する必要があります。
任天堂への就職・転職が向いている人
任天堂を候補にするうえで、次のような条件を重視する人には検討する価値があります。
- ゲームやエンターテインメントの企画・開発に携わりたい人
- 専門性を長期的に磨きたい人
- 賞与や福利厚生を含めた総合的な待遇を重視する人
- チームでのものづくりや部門間の連携を大切にできる人
- 京都や東京を中心とした勤務環境に対応できる人
反対に、完全在宅勤務を最優先する人や、入社直後から平均年収982万円を受け取れると期待している人は、条件を慎重に確認する必要があります。
任天堂の魅力は平均年収の高さだけではありません。仕事内容、専門性、勤務環境、福利厚生を総合的に見て判断することが大切です。
【プロの結論】任天堂の年収982万円をどう評価すべきか
2026年の任天堂の平均年収を評価するうえで、押さえておきたい要点は3つあります。
第一に、平均年間給与982万4,708円は、ゲーム業界でもトップクラスの水準だということです。
カプコンの985万2,000円とほぼ同水準であり、従業員3,084人を抱える事業会社として高い給与水準を実現しています。
第二に、平均年齢40.5歳、平均勤続年数14.6年という従業員構成です。
平均年収の数字だけでなく、従業員がどのような年齢・勤続構成で働いているかを合わせて見ることで、会社の待遇をより正確に理解できます。
第三に、982万円は個人の将来年収を保証する数字ではないという点です。
新卒初任給は大学卒で月額30万6,300円。中途採用では専門性や経験に応じた条件を確認する必要があります。
平均年収と初任給には大きな差がありますが、これは幅広い年齢・役職の社員を含む平均値と、入社時点の給与を比較しているためです。
任天堂への就職や転職を考えるなら、平均年収だけでなく、応募職種の給与条件、賞与の算定方法、時間外勤務、住宅支援、勤務形態まで確認することが、入社後のミスマッチを防ぐ判断基準になります。
【任天堂の平均年収】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:任天堂の平均年収は2026年現在いくらですか?
A1:2026年3月期の平均年間給与は9,824,708円、約982万円です。前年から1.64%増加しています。任天堂株式会社単体の従業員3,084人を対象とした有価証券報告書の数値です。
Q2:任天堂の平均年収にはボーナスや残業代が含まれていますか?
A2:含まれています。有価証券報告書では、平均年間給与は基準外賃金および賞与を含む税込支給額とされています。ただし、賞与や基準外賃金の個別の金額は公表されていません。
Q3:任天堂の新卒初任給はいくらですか?
A3:2026年4月実績では、大学卒が月額30万6,300円、大学院修士卒が31万7,100円、博士卒が33万4,300円です。賞与は年2回、昇給は年1回となっています。
まとめ:任天堂の平均年収は982万円、待遇は総合的に判断しよう
2026年最新の任天堂の平均年収は982万4,708円です。
平均年齢40.5歳、平均勤続年数14.6年という従業員データと合わせて見ると、国内ゲーム業界でも高い給与水準を持つ企業であることが分かります。
過去5年間の推移では、2022年3月期の988万円台をピークに一度低下しましたが、2025年3月期から2年連続で増加しました。
また、大学卒の新卒初任給は月額30万6,300円、賞与は年2回。住宅支援や年間休日125日など、給与以外の待遇も整備されています。
就職・転職を検討する際は、982万円という平均値だけを目標にするのではなく、職種別の採用条件や賞与、基準外賃金、勤務環境まで確認が必要です。
任天堂の待遇を正しく理解するには、平均年収・従業員構成・採用条件の3つをセットで比較することが、最も実用的な判断方法になります。