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給与計算実務能力検定は転職に効く?2026年の1級・2級・3級と費用を徹底解説

御厨 美冬 御厨 美冬 • 更新: • 公開: • 読了約 29 分
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給与計算実務能力検定は、人事・総務・経理への転職やキャリアアップを考えている人にとって、実務に直結する知識を身につけられる資格です。給与明細の作成だけでなく、労働基準法、社会保険、所得税、住民税、賞与計算、年末調整など、企業の給与業務に必要な幅広い知識が問われます。

2026年現在、検定には1級・2級・3級があり、試験方式や難易度、受験料、必要な勉強時間はそれぞれ異なります。特に未経験者の場合、最初から2級を目指すべきか、3級で基礎を固めるべきかは迷いやすいポイントです。また、合格率だけで難易度を判断すると、実際の試験形式とのギャップに戸惑う可能性もあります。

【まず知っておきたい】給与計算実務能力検定とは?取得する意味と資格の特徴

給与計算実務能力検定

給与計算実務能力検定は、一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人実務能力開発支援協会が実施する、給与計算業務の知識と実務能力を評価する検定試験です。

企業の人事・総務・経理部門では、毎月の給与計算を正確に行うだけでなく、社会保険料の控除、所得税の源泉徴収、労働時間の管理、賞与計算など、複数の制度を理解したうえで処理する必要があります。

給与計算ソフトを導入している企業でも、システムに入力すればすべての業務が完結するわけではありません。勤怠データの確認、控除項目の判断、法改正への対応、例外的な給与体系の処理など、担当者自身の知識が大切です。

この検定は、こうした業務の背景にある法律や制度、計算方法を体系的に学び、給与計算の担当者として必要な基礎力を身につけることを目的としています。

どのような仕事に役立つ資格なのか

主な対象となるのは、企業の管理部門や人事労務関連の仕事です。

  • 人事部門での給与計算・勤怠管理
  • 総務部門での社会保険手続きや労務管理
  • 経理部門での給与関連処理
  • 給与計算アウトソーシング会社での実務
  • 社会保険労務士事務所での補助業務
  • 人事労務部門への転職・再就職

特に、給与計算の経験が浅い人にとっては、知識を整理し、自分がどの程度の業務を理解しているかを確認する機会になります。

国家資格なのか?社会保険労務士との違い

給与計算実務能力検定は、国家資格ではなく、職業技能振興会が認定する検定資格です。

社会保険労務士のように法律で定められた独占業務を持つ資格ではありません。そのため、取得しただけで社会保険労務士と同じ業務範囲や権限を得られるわけではありません。

一方、給与計算の実務に特化していることは大きな特徴です。社会保険労務士を目指す人にとっても、労働法令や社会保険制度を実際の給与計算と結びつけて理解するための学習材料になります。

【1級・2級・3級の違い】試験内容・出題形式・おすすめの対象者を比較

給与計算実務能力検定の3つの級は、単純に知識量が違うだけではありません。目指す業務レベルと試験方式そのものが異なります。

未経験者が最初に検討するなら3級または2級、すでに給与計算を担当している人や専門性を高めたい人なら1級が候補になります。

1級:年末調整や複雑な給与計算まで扱う上級レベル

1級は、給与計算業務全般を理解し、実務担当者のリーダーとして業務を管理できる水準を目指す資格です。

2級で扱う通常の給与計算に加え、年末調整、退職金、イレギュラーな賞与計算、複雑な給与体系などが出題範囲に含まれます。

試験は120分で40問。知識問題30問は四肢択一のマークシート方式、計算問題10問は記述式です。

特に注意したいのが計算問題です。選択肢から正解を選ぶ2級とは違い、自分で計算結果を導き出す力が大切です。

給与計算の経験者、2級相当の知識を持つ人、人事労務の専門性を高めたい人に向いています。

2級:一般的な給与計算業務を担当する実務レベル

2級は、通常の給与計算や賞与計算を行い、給与明細を作成できる水準を目指す資格です。

労働基準法をはじめとする労働法令、社会保険制度、給与の仕組み、税金、社会保険手続きなどが出題範囲です。

試験は120分で40問。知識問題35問と計算問題5問の構成で、いずれも四肢択一のマークシート方式です。

年末調整は1級の主要な出題範囲であるため、2級では通常の給与計算と賞与計算を中心に学びます。

人事・総務への転職を考えている人や、会社で給与計算を担当する予定の人にとって、実務との関連性が高い級です。

3級:給与計算が初めての人向けの入門レベル

3級は、給与計算の仕事に初めて触れる人や、専門用語から理解したい人に向けた試験です。

給与の仕組み、労働時間、割増賃金、社会保険、所得税、住民税などの基本事項を学びます。

試験は自宅などで受験できるWEB方式です。知識問題25問と計算問題5問の合計30問で、すべて三肢択一。試験時間は45分です。

受験前に指定のWEB講座をすべて受講する必要があり、申し込み後に通知されるIDなどを受け取ってから60日以内に講座受講と試験を完了します。

給与計算の基本用語や考え方を身につけ、実務のアシスタントとして業務を補助できるレベルを目指します。

3つの級の比較一覧

比較項目 1級 2級 3級
対象レベル 上級・リーダー 一般実務担当者 初心者・入門
主な出題範囲 給与・賞与・退職金・年末調整 給与・賞与・社会保険・労働法令 給与の仕組み・専門用語・社会保険の基礎
試験方式 会場での筆記 会場での筆記 自宅等でのWEB試験
問題数 40問 40問 30問
試験時間 120分 120分 45分
計算問題 10問・記述式 5問・四肢択一 5問・三肢択一
合格基準 総得点70%以上かつ計算問題60%以上 総得点70%以上 総得点70%以上
受験料(税込) 11,000円 8,800円 10,000円
試験時期 年1回・11月 年2回・3月、11月 随時受験
おすすめの人 経験者・管理職候補 転職希望者・実務担当者 給与計算未経験者

ここで押さえておきたいのは、3級に合格しなければ2級を受験できないわけではないという点です。同様に、2級に合格していなくても1級に挑戦できます。

1級と2級は受験資格に制限がなく、同日の併願も可能です。したがって、すでに十分な実務知識を持つ人が、必ずしも3級から順番に取得する必要はありません。

【2026年最新】試験日程・受験料・合格基準と必要な費用

2026年11月3日時点で、1級・2級の次回試験として案内されているのは、2026年11月22日(日)の試験です。

2026年11月22日の試験日程

一般財団法人職業技能振興会と実務能力開発支援協会の案内によると、第26回2級試験と第13回1級試験は、次のスケジュールで実施予定です。

  • 2級:2026年11月22日(日)10時00分~12時00分
  • 1級:2026年11月22日(日)14時00分~16時00分

試験会場は全国29会場が予定されています。北海道から沖縄まで複数の地域で実施されるため、居住地域に応じて会場を選択できます。

ただし、2026年11月試験の出願はすでに締め切られています。WEB出願の締切は10月14日23時59分、郵送出願は9月30日(当日消印有効)でした。

これから受験を検討する場合、2級の次回候補は2027年3月14日(日)です。実務能力開発支援協会が2026年8月10日に公開したWEB講座の案内に、同日対応の講座が記載されています。正式な受験要項や出願期間については、職業技能振興会の最新案内を確認する必要があります。

3級については会場試験のような固定日程ではなく、申し込み後に指定された期間内にWEB講座と試験を受ける方式です。

受験料だけでなく認定登録料も確認する

資格取得に必要な費用は、受験料だけではありません。1級・2級では、合格後に認定登録を行う場合の費用や、その後の更新費用も考慮する必要があります。

  • 1級:受験料11,000円(税込)
  • 2級:受験料8,800円(税込)
  • 3級:受験料10,000円(税込)
  • 1級・2級公式テキスト:各2,200円(税込・送料込)
  • 1級・2級の認定登録料:3,000円(税込)
  • 1級・2級の更新費用:6,600円(税込・2026年6月1日現在)

1級・2級の公式テキストをそれぞれ購入し、合格後に認定登録する場合、受験料と教材費、登録料を合わせた目安は次のとおりです。

  • 1級:約16,200円
  • 2級:約14,000円

いずれも交通費や追加の対策講座費用などは含みません。また、郵送出願では別途手数料が必要となる場合があります。

一方、3級の10,000円にはWEB講座・教材代・認定証発行費用が含まれています。学生は1,000円引きとなり、不合格時などの再受験料は5,000円です。3級には1級・2級のような認定登録制度や更新制度はありません。

1級・2級は合格後の更新制度にも注意

1級・2級では、合格後に認定登録料3,000円を支払って認定登録を行うと、認定証カードが交付されます。

認定登録された資格の有効期間は2年間です。資格を継続して名刺や履歴書などに表示する場合は、2年ごとの更新手続きが必要で、更新費用は6,600円です。

更新時には新しい認定証に加えて、最新年度版の公式テキストや直近2年間の法改正情報などが提供されます。

給与計算の知識は法改正によって変わるため、更新制度は単なる維持費ではなく、実務知識を新しく保つための仕組みでもあります。

【難易度・合格率を検証】1級は難しい?2級・3級は独学でも合格できる?

給与計算実務能力検定の難易度を判断する際には、合格率と試験形式を分けて考える必要があります。

合格率だけを見ると比較的挑戦しやすい検定ですが、労働法令や社会保険制度、税金に関する知識を理解し、実際の給与計算に応用する力が必要です。

公式に掲載されている合格率の実績

実務能力開発支援協会の公表データでは、2025年11月の試験結果は次のとおりです。

  • 1級:47.32%(受験者3,151人、合格者1,491人)
  • 2級:68.12%(受験者2,428人、合格者1,654人)

加えて、2026年3月の2級試験では、受験者2,332人のうち1,781人が合格し、合格率は76.37%でした。

この数字から、2級は適切な準備をすれば合格を十分に狙える試験であることが分かります。一方、1級は計算問題の記述式という特徴もあり、より高い実務理解が必要です。

各級の合格率の目安

協会が案内している想定合格率は、1級が40~50%程度、2級が60~70%程度、3級が90%程度です。

ただし、これは各級の目安として示されている数字であり、すべての試験回で保証される数値ではありません。特に3級については、1級・2級のような受験者数と合格者数を並べた実績推移が同じ形では掲載されていないため、90%を確定的な実績と解釈するのは適切ではありません。

また、2級の2026年3月の合格率が76.37%であったことからも、想定値と実際の結果は試験回によって変わることが分かります。

合格基準は何点?計算問題の足切りに注意

1級と2級、3級では合格基準の考え方が異なります。

  • 1級:総得点70%以上、かつ計算問題の正解率60%以上。
  • 2級:総得点70%以上。
  • 3級:総得点70%以上。

1級で特に注意したいのは、総得点が70点以上でも計算問題の正解率が60%に達しなければ合格できないことです。

例えば、知識問題で高得点を取っていても、計算問題で必要な基準を下回ると不合格になります。したがって、1級では法律知識だけを暗記する勉強方法は不十分です。

実際の難易度はどのように考えるべきか

各級の特徴を踏まえると、難易度はおおむね3級、2級、1級の順に高くなります。

3級は入門的な知識と基本計算を中心とした試験で、指定講座を受講してから挑戦できます。2級では社会保険や労働法令を理解したうえで、通常の給与計算を正しく処理する力が必要です。

1級は、さらに複雑な計算や年末調整、退職金などを扱います。記述式の計算問題もあるため、単に選択肢を見て答える学習では対応しにくくなります。

このため、給与計算未経験者が最初から1級を目指すより、まずは2級の範囲を理解してから1級に進むほうが、学習の負担を管理しやすくなります。

【独学の勉強法】公式テキスト・過去問・必要な勉強時間を解説

給与計算実務能力検定は、公式テキストを中心とした独学でも合格を目指せます。

実務能力開発支援協会の案内でも、試験問題は原則として該当年度の公式テキストに準拠すると説明されています。対策講座は必須ではなく、学習状況に応じて追加する方法が紹介されています。

級別の勉強時間の目安

協会が案内している想定学習時間は次のとおりです。

  • 3級:10~20時間程度
  • 2級:40~50時間程度
  • 1級:50~60時間程度

ただし、1級の50~60時間は2級の範囲を理解していることが前提です。給与計算が初めての人が1級の学習を始める場合は、2級相当の知識を身につける時間も考慮する必要があります。

独学で使いたい2026年度版の公式テキスト

1級・2級には、それぞれ専用の公式テキストがあります。どちらも2026年度版の価格は2,200円(税込・送料込)です。

2級公式テキストでは、給与の仕組み、勤怠項目、支給項目、控除項目、社会保険の事務手続き、賞与計算、関連法令などを体系的に学べます。

1級公式テキストでは、これらに加えて、複雑な給与・賞与計算、退職金、年末調整など、年間を通じた給与業務を扱います。

2026年度版は2026年5月下旬に発売されました。2級については2026年11月と2027年3月の試験に対応し、1級については2026年11月の試験に対応しています。

公式テキストは毎年度、法律や制度の改正を反映して更新されます。給与計算分野では保険料率や税制などの変更があるため、古い年度版を使い続けるのはおすすめできません。

なお、2026年度版には公式の訂正情報も掲載されています。購入後は正誤表も確認しておくと安心です。

過去問は公開されている?問題集の入手方法

過去問については、少し注意が必要です。

実務能力開発支援協会は、過去の試験問題の全面公開を行っておらず、市販の過去問題集も基本的にはありません。

ただし、公式サイトには過去の試験問題から一部抜粋した例題が掲載されています。2016年には、1級・2級の知識問題と計算問題の例題が公開されました。

ここで気をつけたいのは、過去の問題例が当時の法律や保険料率を前提としていることです。2014年当時の例題などをそのまま現在の制度に当てはめると、正しい理解につながらない可能性があります。

実際の試験形式に慣れたい場合は、公式対策講座や模擬試験講座を活用する方法があります。2級の模擬試験講座では、本試験と同じ40問構成の問題に取り組めます。

独学で合格するための具体的な学習手順

効率よく学ぶためには、最初から問題演習だけを繰り返すのではなく、給与計算の仕組みを理解してから計算問題に取り組むことが大切です。

ステップ1:給与明細の構造を理解する

基本給、残業手当、通勤手当、社会保険料、所得税、住民税など、給与明細に記載される項目を整理します。どの項目が支給され、どの項目が控除されるのかを理解することが出発点です。

ステップ2:労働法令と社会保険を学ぶ

労働時間、休憩、休日、割増賃金などの労働基準法関連知識を整理します。続いて健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの仕組みを確認します。

ステップ3:計算問題を繰り返す

時間外労働の計算、社会保険料の控除、所得税の計算、賞与計算など、実際の給与計算を想定した演習を行います。

ステップ4:間違えた問題の原因を分析する

計算ミスなのか、法律や制度の理解不足なのか、問題文の読み違いなのかを区別します。同じ問題を正解できるだけでなく、なぜその計算になるのか説明できる状態を目指します。

ステップ5:試験時間を意識した模擬演習を行う

2級・1級は120分という時間制限があります。知識問題と計算問題の両方を含めた演習を行い、時間配分を身につけておくと本番で落ち着いて対応できます。

講座を利用したほうがよい人

独学が向いているのは、法律や制度を自分で調べることに抵抗がなく、計画的に学習できる人です。

一方、給与計算の用語そのものが分からない人や、計算の考え方を一人で理解するのが難しい人は、対策講座を組み合わせると学習を進めやすくなります。

特に1級は記述式の計算問題があるため、知識を覚えるだけでなく、実際に手を動かす演習を十分に確保が必要です。

【転職・履歴書への効果】取得メリットと「意味ない」という評判の真相

給与計算実務能力検定を取得するメリットは、給与計算の知識を体系的に身につけ、その学習成果を資格として示せることです。

ただし、転職市場での評価は、取得した級だけで決まるわけではありません。実務経験、パソコンスキル、給与計算ソフトの操作経験、労務管理への理解なども含めて評価されます。

取得する5つのメリット

1. 人事・総務への転職時に知識をアピールできる

未経験から管理部門を目指す場合、給与計算や労働法令を学んでいることは、仕事への関心と基礎知識を伝える材料になります。

2. 給与計算の仕組みを根拠から理解できる

給与計算ソフトの操作方法だけでなく、なぜその金額が支給・控除されるのかを理解できるようになります。計算結果のチェックや入力ミスの発見にも役立ちます。

3. 社会保険や労働法令の知識が身につく

給与計算は、労働基準法、健康保険、厚生年金、雇用保険、税制など複数の制度と関係しています。これらを横断的に学べる点は、実務上のメリットです。

4. 実務経験を積んだ後のキャリアアップに役立つ

給与計算担当者として経験を積み、1級まで取得すれば、年末調整や複雑な給与計算など、より専門性の高い業務への対応力を示せます。

5. 社会保険労務士などの関連分野につながる

労働法令や社会保険制度を学ぶため、社会保険労務士試験に関心がある人にとっても、関連知識を整理する機会になります。ただし、本検定の取得が社会保険労務士試験の合格を保証するものではありません。

履歴書にはどう書けばよい?

履歴書に記載する場合は、取得した級を正確に書くことが基本です。

1級・2級については、認定登録を行うことで資格名を名刺や履歴書に表記できます。認定登録をしていない場合は、資格を保有していると誤解されないよう、合格の事実と認定登録の状況を区別して記載しましょう。

記載例は次のようになります。

  • 給与計算実務能力検定2級 合格・認定登録
  • 給与計算実務能力検定1級 合格・認定登録
  • 給与計算実務能力検定3級 合格

実際の取得年月を併記すると、採用担当者にも伝わりやすくなります。履歴書には、取得した級と登録状況を正確に記載してください。

「意味ない」「転職に役立たない」と言われる理由

インターネット上では、資格を取得しても意味がない、転職で評価されないという意見が見られることがあります。

この評価が生まれる背景には、資格取得と実務能力が必ずしも一致しないという事情があります。

給与計算の仕事では、法律や社会保険の知識だけでなく、勤怠データの確認、給与計算ソフトの操作、従業員情報の管理、社内外との調整なども必要です。

資格に合格していても、実際の企業で給与計算を担当した経験がなければ、即戦力として採用されるとは限りません。

また、本検定は独占業務を持つ国家資格ではないため、取得しただけで給与が上がる、採用が確約されるといった効果もありません。

一方で、資格そのものが無意味というわけでもありません。未経験者が人事・総務の仕事を目指す際に、関連知識を学んだ証拠として活用できることは確かです。

取得をおすすめできる人・おすすめしにくい人

おすすめできる人

  • 人事・総務・経理への転職を考えている人
  • 給与計算や社会保険手続きを担当する予定の人
  • 現在の給与計算業務を体系的に学び直したい人
  • 年末調整や賞与計算まで専門性を高めたい人
  • 社会保険労務士などの関連資格に興味がある人

優先順位を下げてもよい人

  • 給与計算や労務管理に関わる予定がない人
  • 資格取得だけで年収アップを実現したい人
  • 実務経験や給与計算ソフトの操作を学ぶ予定がない人
  • 資格の更新費用や継続的な学習を負担に感じる人

資格取得を目的にするのではなく、どの仕事に知識を生かしたいのかを先に決めることが、費用対効果を高めるポイントです。

【未経験者は何級がおすすめ?】転職目的・実務経験別の選び方

給与計算実務能力検定を初めて受験する人は、必ずしも3級から取得する必要はありません。目標とする仕事内容によって、最適な級は変わります。

給与計算の知識がまったくない人は3級

給与明細の見方や社会保険料の仕組み、労働時間と割増賃金の関係が分からない人は、3級から始めると学習しやすくなります。

3級ではWEB講座を受講しながら基本知識を身につけられるため、初めて給与計算を学ぶ人にも取り組みやすい構成です。

ただし、3級はあくまで入門レベルです。給与計算担当者としてより実践的な知識を示したい場合は、2級への挑戦も視野に入れましょう。

未経験から人事・総務に転職したい人は2級

転職活動で給与計算の知識をアピールしたいなら、2級をおすすめします。

2級では通常の給与計算や賞与計算、労務コンプライアンス、社会保険制度などを学ぶため、求人で求められる基本的な業務との関連性が高いからです。

特に、総務事務、人事アシスタント、給与計算事務などの求人に応募する場合、学習した内容を具体的に説明できれば、未経験でも仕事への理解を伝えやすくなります。

給与計算の経験者や管理職候補は1級

すでに給与計算を担当している人や、年末調整・賞与・退職金まで扱う人には1級が適しています。

通常の給与計算だけでなく、複雑なケースへの対応や年間業務の管理まで視野に入れられるため、専門性を高める学習として意味があります。

なお、1級は2級合格が受験条件ではありません。ただし、2級相当の知識を身につけていることが学習時間の目安にも反映されています。

迷ったときの判断基準

  • 完全未経験で基礎から学びたい:3級
  • 未経験から人事・総務への転職を目指したい:2級
  • 現在の給与計算業務の知識を整理したい:2級
  • 年末調整や複雑な給与計算も担当したい:1級
  • 給与計算の専門家やリーダーを目指したい:1級

未経験者にとって重要なのは、取得する級の高さではなく、取得後にどの業務を担当できるようになりたいかです。3級から段階的に学ぶ方法も、最初から2級を目指す方法も、どちらも合理的な選択肢です。

【給与計算実務能力検定に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:給与計算実務能力検定は未経験でも合格できますか?

A1:はい。受験資格に実務経験の条件はありません。3級は未経験者向けの入門試験で、2級・1級も誰でも受験できます。基礎知識がない場合は、3級または2級の公式テキストから学習を始めるとよいでしょう。

Q2:給与計算実務能力検定の2級と3級はどちらがおすすめですか?

A2:給与計算の基礎を学びたいだけなら3級、転職や実務担当を目指すなら2級がおすすめです。3級に合格していなくても2級は受験できます。

Q3:給与計算実務能力検定の勉強時間はどれくらい必要ですか?

A3:協会の目安では、3級が10~20時間、2級が40~50時間、1級が50~60時間です。1級は2級相当の知識があることを前提としています。

Q4:過去問は無料で入手できますか?

A4:公式サイトには過去の試験問題から抜粋した例題が掲載されています。ただし、過去の本試験問題すべてが公開されているわけではありません。模擬試験講座などを活用する方法もあります。

Q5:給与計算実務能力検定の合格率はどれくらいですか?

A5:協会の想定合格率は1級40~50%、2級60~70%、3級90%程度です。実際には試験回によって異なり、2026年3月の2級は76.37%でした。

Q6:2026年の次の試験はいつですか?

A6:2026年11月22日に1級・2級の試験が予定されていますが、11月分の出願はすでに終了しています。次回の2級は2027年3月14日(日)を想定した講座案内が公開されています。正式な受験要項と出願期間は主催団体の案内を確認してください。3級は随時受験できます。

Q7:給与計算実務能力検定は履歴書に書けますか?

A7:記載できます。特に1級・2級は認定登録を行うことで、資格名を履歴書や名刺に表記できます。取得年月と級を正確に記載しましょう。

Q8:資格を取得すれば転職や年収アップに直結しますか?

A8:資格取得だけで採用や昇給が保証されるわけではありません。ただし、人事・総務・給与計算関連の知識を証明する材料となり、実務経験や給与計算ソフトの操作スキルと組み合わせることで、転職時のアピールにつながります。

まとめ:給与計算実務能力検定は目的に合った級選びが成功の鍵

給与計算実務能力検定は、給与計算、労働法令、社会保険、税金など、人事・総務の実務に直結する知識を体系的に学べる資格です。

2026年現在、1級は年末調整や複雑な給与計算まで扱う上級レベル、2級は通常の給与計算や賞与計算を担当する実務レベル、3級は未経験者向けの入門レベルとして位置づけられています。

受験料は1級11,000円、2級8,800円、3級10,000円。学習時間の目安は、それぞれ50~60時間、40~50時間、10~20時間です。

転職を目指す未経験者なら、実務との関連性が高い2級を中心に検討する価値があります。給与計算の基礎から学びたい人は3級、経験者として専門性を高めたい人は1級が適しています。

また、資格を取得した後も、給与計算ソフトの操作や実際の業務経験を積み重ねることが大切です。知識と実務能力の両方を身につけることで、資格の価値をより生かせるようになります。

2027年3月の2級試験を目指す場合は、2026年度版公式テキストを使って早めに学習を始めるのも有効です。自分の現在の知識とキャリア目標を照らし合わせ、無理なく継続できる級から挑戦してみてください。

主な確認資料: 一般財団法人職業技能振興会の各級試験案内、実務能力開発支援協会の試験概要・合格率・学習方法・公式テキスト・2026年度試験日程の公表情報。

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御厨 美冬

スポーツ担当として7年以上の取材経験。sports領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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