2026年、日清食品「日清のどん兵衛」の人気キャラクター・どんぎつねが、吉岡里帆の出演によって再び注目を集めている。約4年ぶりの復活となった「帰ってきたどんぎつね 篇」が3月31日にウェブで先行公開され、4月24日から全国でテレビ放映。さらに9月11日には、新CM「おだしが変わった 篇」が登場した。
今回の見どころは、懐かしいきつね耳だけではない。黒いドレスをまとった大人っぽい復活演出、パリジェンヌ風に変化する衣装、高級鰹節の本枯節をめぐる商品訴求、そして新キャラクター「きつねあにき」の登場まで、CMの世界観は大きく変わっている。2026年10月29日時点の公式発表と報道をもとに、復活の経緯、歴代CMとの違い、吉岡里帆の現在の活動を整理する。
【2026年最新】吉岡里帆のどんぎつねはいつ復活した?3月・9月のCMを解説

2026年のどんぎつね復活は、一度のCM出演で終わる展開ではなかった。春にはキャラクターの再登場そのものを印象づけ、秋には商品リニューアルを伝える役割を担っている。
3月31日公開「帰ってきたどんぎつね 篇」
日清食品の「帰ってきたどんぎつね 篇」は、2026年3月31日にウェブで先行公開され、4月24日から全国でテレビ放映された。吉岡里帆がどんぎつねを演じるのは約4年ぶりだ。
今回の演出は、以前のCMでおなじみだった青年との掛け合いを前面に出すものではない。黒いドレスを着たどんぎつねが、降り積もる鰹節に包まれながら、だしのおいしさを味わう幻想的な映像が中心になっている。商品の魅力を、言葉だけでなく視覚的な体験として伝える構成だ。
ナレーションを担当したのは、声優・ナレーターの若本規夫。深みのある低音ボイスが、鰹節の映像と吉岡の表情に重なり、落ち着いた雰囲気を生み出している。BGMには、「恋のマイアヒ」として知られる楽曲「DRAGOSTEA DIN TEI」のボサノバアレンジが使われた。
復活時のインタビューでは、吉岡自身も久しぶりにきつね耳をつけた感覚について、次のように語っている。
「自分の一部っていう感覚がありますね、不思議と、『おかえり』っていう感じがしました」
このコメントは、シネマトゥデイが2026年3月31日に報じたインタビュー内容に基づくものだ。長く演じてきたキャラクターへの親しみが伝わる発言であり、復活を単なる新CMの出演以上の出来事として印象づけた。
9月11日放送開始「おだしが変わった 篇」
秋の新CMは、どん兵衛のつゆに高級鰹節「本枯節」の粉末を新たに配合したリニューアルを伝える内容だ。日清食品の公式CM情報によると、放送開始日は2026年9月11日、放送地区は全国、出演者は吉岡里帆となっている。
パリを思わせる街並みを舞台に、どんぎつねは本枯節を紙袋に抱えて登場。布施明の名曲「君は薔薇より美しい」をアレンジした楽曲に合わせて、衣装を次々と変えていく。商品だけでなく、キャラクターの装いも音楽も「変わった」というテーマに統一されている。
この2作品を続けて見ると、2026年の復活には明確な流れがある。春はどんぎつねの再登場と、だしのおいしさの再提示。秋は本枯節入りという商品の変化を、衣装や音楽の変化に重ねて伝える。懐かしさを呼び起こすだけでなく、現在の商品を知ってもらうための展開になっている。
【復活の理由】「さよならどんぎつね篇」から約4年、何が変わったのか
吉岡里帆のどんぎつねをめぐる経緯を理解するには、2022年の「さよなら、どんぎつね 篇」と、その後のシリーズ展開を振り返る必要がある。
2022年2月に放送された「さよなら、どんぎつね 篇」は、星野源演じる青年と吉岡演じるどんぎつねの関係を思わせる演出で、シリーズの一区切りを印象づけた。同年9月にはアニメーションを使った「どんぎつねシーズン2 秋祭篇」が始まり、吉岡と星野が出演する従来の実写シリーズとは異なる形へ移行した。
当時、J-CASTニュースは日清食品ホールディングス広報部への取材を通じ、吉岡と星野の契約が終了していたことを報じている。したがって、2026年の復活は、従来のシリーズがそのまま継続していたというより、約4年の間隔を経て吉岡が再びキャラクターを演じた展開と捉えるのが正確だ。
なぜ今、吉岡里帆が再び起用されたのか
復活の背景として、公式に確認できるのは、2026年のCMが商品訴求と結びついている点だ。3月の「帰ってきたどんぎつね 篇」は、だしのおいしさを心にしみわたる体験として表現。9月の「おだしが変わった 篇」は、本枯節入りへのリニューアルを中心に据えている。
一方、日清食品が「ファンの要望があったから復活させた」など、起用の直接的な理由を具体的に説明した公式発表は、今回確認できる資料には見当たらない。視聴者の人気が復活を後押しした可能性を論じることはできても、それを企業が公表した決定理由として扱うことはできない。
広告戦略の面から見れば、2026年はどん兵衛の発売50周年に当たる節目でもある。長年親しまれたキャラクターを再び起用することは、商品の歴史を思い出してもらいながら、新しい味への関心を引き出す手法として機能している。復活の背景を読み解く際は、キャラクターの話題性と、商品のリニューアルという二つの軸を分けて考えることが重要だ。
【歴代CMを比較】どんぎつねの衣装・演出・音楽はどう変わった?
吉岡里帆のどんぎつねが支持されてきた理由の一つは、同じキャラクターでありながら、CMごとに異なる表情を見せてきた点にある。初期の実写シリーズでは星野源演じる青年とのやり取りが物語を動かし、2026年は商品そのもののおいしさを映像で表現する方向へ比重が移っている。
とりわけ注目したいのが衣装の変化だ。過去の白を基調とした親しみやすい装いに対し、2026年3月版は黒いドレスで大人っぽさを強調。9月版ではクラシカルな黒のワンピース、ブルーのトップスときつね色のミニスカート、スカーフを合わせた白いコート姿へと変化する。耳やしっぽというキャラクターの基本要素を残しながら、ファッションの印象を大きく変えている。
歴代CMを比較すると、変化しているのは衣装だけではない。物語の相手、音楽、商品説明の見せ方も、それぞれの時期に合わせて再設計されている。
| 時期・CM | 主な演出・衣装 | 作品の位置づけ |
|---|---|---|
| 2022年2月「さよなら、どんぎつね 篇」 | 白を基調とした親しみやすい装い。青年との物語に別れを思わせる演出 | 従来の実写シリーズに一区切りを感じさせた作品 |
| 2022年9月「どんぎつねシーズン2 秋祭篇」 | アニメーションを主体とした新しいシリーズ | 従来の吉岡・星野による実写路線からの転換 |
| 2026年3月「帰ってきたどんぎつね 篇」 | 黒いドレス、鰹節に包まれる幻想的な映像、若本規夫のナレーション | 吉岡里帆が約4年ぶりに復帰 |
| 2026年9月「おだしが変わった 篇」 | パリジェンヌ風の衣装三変化、「君は薔薇より美しい」のアレンジ楽曲 | 本枯節入りへの商品リニューアルを訴求 |
表から見えてくるのは、キャラクターの継続性と広告表現の刷新が両立していることだ。2026年のCMは、かつての青年との掛け合いを再現することだけに頼らず、どんぎつねそのものの魅力を生かして、商品の味や素材に目を向けさせる構成になっている。
【関係者と設定を整理】きつねあにきの正体、若本規夫、本枯節の関係
2026年のCMをめぐっては、吉岡里帆以外にも、ナレーションを担当する若本規夫や、新キャラクターのきつねあにき、本枯節という素材が話題の中心になっている。それぞれの役割を整理すると、CMが伝えようとしていることが分かりやすい。
| 人物・要素 | どん兵衛CMとの関係 | 確認できる事実 |
|---|---|---|
| 吉岡里帆 | どんぎつね役 | 2026年3月に約4年ぶりに復帰し、9月の新CMにも出演 |
| 若本規夫 | 3月の復活CMのナレーション | 深みのある低音ボイスで、だしのおいしさを伝える |
| きつねあにき | どん兵衛の公式新キャラクター | 発売50周年を記念して誕生。9月のCMでどんぎつねと初共演 |
| 本枯節 | 9月CMの中心となる商品素材 | 乾燥と熟成の工程を繰り返して作られる高級鰹節。2026年9月のリニューアルで粉末をつゆに配合 |
| 星野源 | 従来の実写シリーズの共演者 | 過去のCMでは青年役を務めた。2026年の復活CMは吉岡の単独出演を中心とした構成 |
特に誤解されやすいのが、きつねあにきの正体だ。きつねあにきは、どん兵衛の発売50周年を記念して誕生した公式キャラクターであり、CMの中では、どんぎつねが手を振った相手を自分だと思い込むコミカルな存在として描かれる。実在の芸能人が演じる役柄だと断定できる公表情報はなく、キャラクターとして紹介するのが適切だ。
若本規夫のナレーションも、復活CMを特徴づける要素だ。画面の中で動きや表情を見せる吉岡に対し、ナレーションは声で商品の味わいを印象づける。映像と音声の役割を分けることで、CMに独特の落ち着きと印象的なコントラストが生まれている。
そして本枯節は、単なる撮影用の小道具ではない。日清食品が2026年9月に実施した商品リニューアルの中心となる素材である。キャラクターが大切そうに抱える演出は、商品に加わった素材を、視聴者が記憶しやすいイメージへ変換する仕掛けと読み取れる。
【評判と反響を分析】本枯節・衣装三変化・「変わったー!」の演出が目を引く理由
2026年のどんぎつねCMが注目される理由は、懐かしいキャラクターの復帰と、商品の変化を知らせる広告表現が一つの映像にまとまっていることにある。
3月の復活CMでは、鰹節が降り積もる幻想的な世界と、黒いドレスをまとった吉岡の表情が印象を残す。従来のシリーズで親しまれたコミカルな掛け合いとは異なり、だしの味わいを感覚的に表現することで、どんぎつねの新しい一面を打ち出した。
9月のCMでは、見せ方がさらに明快になった。「君は薔薇より美しい」のアレンジ楽曲に合わせて衣装が三変化し、歌詞の「変わった」というフレーズと、商品リニューアルのメッセージが連動する。視聴者は、衣装の変化を楽しみながら、どん兵衛のだしも変わったことを自然に認識できる。
日清食品の公式CM一覧では、「おだしが変わった 篇」の再生数が600万回を超える規模で表示されている。公開後の注目度を示す一つの指標にはなるが、再生数だけで視聴者全体の好感度や購買意向まで判断することはできない。反響を評価する際には、映像の話題性と、実際に商品の魅力が伝わったかという二つの観点を分ける必要がある。
「復活したから昔と同じ」と考えないことがポイント
吉岡里帆のどんぎつねが帰ってきたことは、シリーズのファンにとって大きな変化だ。ただし、2026年のCMは過去の作品をそのまま再現したものではない。春は大人っぽい幻想的な演出、秋は衣装と音楽の変化を通じた商品訴求へと、目的が明確に分かれている。
そのため、歴代CMを比較するときは「以前の雰囲気に戻ったか」だけでなく、「そのCMで何を伝えようとしているか」に注目したい。ストーリー性を楽しみたい人には過去の青年との掛け合いが印象的だろう。一方、2026年版の見どころは、吉岡の表現力と、だしの魅力を伝える映像演出の組み合わせにある。
【2026年の吉岡里帆の現在】どんぎつね以外の活動と最新商品情報
吉岡里帆は、どんぎつねの復活だけでなく、俳優としても幅広く活動している。所属事務所フラームの公式プロフィールによると、1993年1月15日生まれ、京都府出身。2026年はNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への出演に加え、映画やナレーション、ラジオなどにも活動の場を広げている。
同事務所の公式情報には、映画「シャドウワーク」(2026年9月25日公開)、映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」(2026年12月25日公開予定)、NHK「Dearにっぽん」の語り、ラジオ番組「UR LIFESTYLE COLLEGE」のナビゲーターなどが掲載されている。どんぎつねは現在の活動の一つであり、吉岡の仕事全体を代表する唯一の役割というわけではない。
10月19日発表の「年に一度のだし比べ」にも登場
2026年10月29日時点で押さえておきたい最新情報が、日清食品の10月19日付ニュースリリースだ。吉岡里帆扮するどんぎつねがパッケージに登場する「日清のどん兵衛 年に一度のだし比べ」6品が、11月2日に全国発売される予定となっている。
対象は、東日本向けと西日本向けのきつねうどん・天ぷらそばに加え、博多仕立てのきつねうどんと信州仕立ての天ぷらそば。東は鰹と宗田鰹、西は鰹と昆布の組み合わせを基本に、地域ごとのだしの個性を楽しめる企画だ。さらに2026年9月のリニューアルでは、本枯節の粉末が新たに配合されている。
この展開からは、どんぎつねの復活がテレビCMだけで完結していないことも分かる。映像でキャラクターを再認識してもらい、パッケージで商品との接点を増やし、東西や地域ごとのだしの違いを実際に味わってもらう。キャラクターの知名度を商品の体験につなげる、一連の販促展開になっている。
【どんぎつね吉岡里帆】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:吉岡里帆のどんぎつねは2026年にいつ復活した?
A1:2026年3月31日に「帰ってきたどんぎつね 篇」がウェブで先行公開され、4月24日から全国でテレビ放映された。吉岡がどんぎつねを演じるのは約4年ぶりだった。
Q2:「おだしが変わった 篇」はいつから放送された?
A2:2026年9月11日から全国で放送された。吉岡演じるどんぎつねが、パリジェンヌ風の衣装を三変化させながら、本枯節入りにリニューアルしたどん兵衛のだしをアピールする内容だ。
Q3:きつねあにきの正体は誰?
A3:どん兵衛の発売50周年を記念して誕生した公式新キャラクター。9月のCMでは、どんぎつねが手を振った相手を自分だと勘違いするコミカルな場面が描かれている。実在の芸能人が演じているという公式情報は確認できない。
Q4:2026年のどんぎつねの衣装は何が変わった?
A4:3月の復活CMでは黒いドレスが印象的だった。9月の「おだしが変わった 篇」では、クラシカルな黒いワンピース、ブルーのトップスときつね色のミニスカート、スカーフを合わせた白いコート姿へと変化する。
Q5:2026年のCMで若本規夫は何を担当している?
A5:3月の「帰ってきたどんぎつね 篇」でナレーションを担当した。9月の新CMでは、「君は薔薇より美しい」のアレンジ楽曲や衣装の変化が中心的な演出となっている。
Q6:どんぎつねが登場する最新の商品は?
A6:日清食品は2026年10月19日、「日清のどん兵衛 年に一度のだし比べ」6品を発表した。吉岡里帆扮するどんぎつねがパッケージに登場し、2026年11月2日に全国発売される予定だ。
まとめ:2026年のどんぎつねは復活から新しい商品訴求へ
2026年の吉岡里帆とどんぎつねをめぐる展開は、3月の「帰ってきたどんぎつね 篇」で約4年ぶりの復活を果たし、9月の「おだしが変わった 篇」で商品のリニューアルを伝える段階へと進んだ。
過去のCMとの大きな違いは、キャラクター同士の物語だけでなく、素材や味わいそのものを映像表現の中心に据えている点だ。黒いドレス、パリジェンヌ風の三変化、若本規夫のナレーション、そして本枯節。いずれも、どんぎつねの魅力を生かしながら、どん兵衛の新しい特徴を記憶に残すための要素となっている。
きつねあにきの登場や、11月2日発売予定の「年に一度のだし比べ」まで視野に入れると、2026年はどんぎつねの再登場だけでなく、どん兵衛の50周年と商品展開が連動する年でもある。歴代CMを楽しむなら、衣装や共演者の変化に加え、その時々の商品メッセージにも注目したい。懐かしいキャラクターが戻ってきたことと、商品が進化したこと。その二つを重ねて見ると、2026年のどんぎつねCMが持つ意味がより鮮明になる。