英語の勉強を始めると、最初につまずきやすいのが「be動詞」です。am・is・areという3つの形があり、主語によって使い分ける必要があるうえ、否定文や疑問文では語順も変わります。「be動詞とは何か」「一般動詞と何が違うのか」と疑問に感じる人も少なくありません。
be動詞は、英語の文章を組み立てるうえで欠かせない基本動詞です。「〜です」という意味だけでなく、「〜にいる」「〜にある」「〜の状態である」など、主語の正体や状態、場所を説明する役割を持っています。2026年現在も、中学英語から実用的な英文法まで幅広く使われる重要な文法事項です。
【基本を理解】be動詞とは?意味と英語における役割を解説

be動詞とは、主語とその後ろに続く説明を結び付ける英語の動詞です。代表的な形はam・is・areで、主語が何者なのか、どのような状態なのか、どこにいるのかを表します。
日本語に訳す場合、基本的には「〜です」「〜である」「〜にいる」「〜にある」などになります。ただし、英文によって自然な日本語訳は変わります。
be動詞の基本的な3つの意味
1.「〜です」「〜である」:身分や正体を表す
主語が何者なのか、何であるのかを説明するときに使います。
- I am a student.(私は学生です)
- He is a teacher.(彼は先生です)
- This is my book.(これは私の本です)
これらの英文では、主語と後ろの名詞がイコールの関係になっています。I=a student、He=a teacherという関係です。
2.「〜の状態である」:性質や気持ちを表す
主語の気持ちや性格、物事の状態を説明するときにもbe動詞を使います。
- I am happy.(私は幸せです)
- She is kind.(彼女は親切です)
- The room is clean.(その部屋はきれいです)
この場合、be動詞の後ろにはhappy、kind、cleanなどの形容詞が置かれます。
3.「〜にいる」「〜にある」:場所や存在を表す
人や物がどこにいるのか、どこにあるのかを説明するときにも使われます。
- I am in Japan.(私は日本にいます)
- My mother is at home.(私の母は家にいます)
- The keys are on the table.(鍵はテーブルの上にあります)
このように、be動詞は単に「です」と訳すだけの動詞ではありません。後ろに続く名詞・形容詞・場所を表す語句などによって、文全体の意味が決まります。
【一覧表で理解】be動詞の種類とam・is・areの使い分け
be動詞を正しく使うために、まず覚えたいのが主語との関係です。現在形ではam・is・areの3種類があり、どの主語を使うかによって選ぶ形が決まります。
be動詞一覧:現在形・過去形・原形
| 時制・種類 | 主語 | be動詞 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 現在形 | I | am | I am busy. |
| 現在形 | He・She・It・単数名詞 | is | She is happy. |
| 現在形 | You・We・They・複数名詞 | are | They are students. |
| 過去形 | I・He・She・It・単数名詞 | was | He was tired. |
| 過去形 | You・We・They・複数名詞 | were | We were friends. |
| 原形 | toの後・助動詞の後など | be | I want to be a doctor. |
am・is・areの使い分けを覚えるコツ
現在形の使い分けは、次の3つを覚えると整理できます。
am:主語がIのときだけ使う
- I am Japanese.(私は日本人です)
- I am hungry.(私はお腹がすいています)
amを使うのはIだけです。Iが主語なら、後ろにどのような説明が続いても基本的にamを使います。
is:三人称単数の主語に使う
- He is my brother.(彼は私の兄です)
- She is beautiful.(彼女は美しいです)
- My dog is cute.(私の犬はかわいいです)
he・she・itのほか、人名や単数の名詞もisを使います。例えば、Ken、my father、this bookなども単数なのでisになります。
are:you・複数の主語に使う
- You are kind.(あなたは親切です)
- We are friends.(私たちは友達です)
- My parents are busy.(私の両親は忙しいです)
注意したいのは、youです。youは「あなた」という単数の意味でも「あなたたち」という複数の意味でもareを使います。
be動詞の三人称単数とは?
三人称単数とは、話し手のIでも聞き手のyouでもない、1人または1つのものを指す主語です。
例えば、he・she・itや、Tom、my sister、the computerなどが該当します。現在形ではisを使うのが基本です。
ここで重要なのは、主語の単語数ではなく、主語が表している人や物の数です。
例えば、My brother and I(私の兄と私)は2人を表すため、次のようになります。
- My brother is kind.(私の兄は親切です)
- My brother and I are kind.(私の兄と私は親切です)
主語が長くなっても、誰・何を表しているのかを確認すれば、適切なbe動詞を選べます。
【時制と原形】be動詞の現在形・過去形・原形の違い
be動詞は主語だけでなく、時制によっても形が変化します。現在の状態を表す場合と過去の状態を表す場合では、使う単語が異なります。
現在形:am・is・are
現在形は、現在の状態や事実、存在などを表すときに使います。
- I am a teacher.(私は先生です)
- He is at school.(彼は学校にいます)
- They are happy.(彼らは幸せです)
現在の状態を説明する場合は、主語に合わせてam・is・areを選びます。
過去形:was・were
過去形は、過去の状態や存在を表します。現在形のam・is・areがwas・wereに変わります。
- I was busy yesterday.(私は昨日忙しかったです)
- She was a student.(彼女は学生でした)
- We were in Tokyo.(私たちは東京にいました)
wasとwereの使い分けは、現在形と同じように主語を確認することがポイントです。
wasはI・he・she・itなどの単数主語、wereはyou・we・theyなどの主語に使います。
特に間違えやすいのがyouです。youは単数でも複数でも過去形はwereになります。
be動詞の原形はbe
be動詞の原形はbeです。am・is・are・was・wereは、すべてbeという動詞が主語や時制に応じて変化した形です。
原形のbeは、主にto不定詞や助動詞の後ろで使います。
- I want to be a doctor.(私は医者になりたいです)
- You should be careful.(あなたは注意するべきです)
- It will be sunny tomorrow.(明日は晴れるでしょう)
このような文では、toやshould、willの後ろにam・is・areを置くのではなく、原形のbeを使います。
加えて、be動詞には過去分詞のbeenと現在分詞のbeingもあります。
- I have been busy.(私はずっと忙しいです)
- He is being careful.(彼は注意深く振る舞っています)
まずは現在形・過去形・原形の違いを確実に理解し、その後にbeenやbeingを覚えると整理しやすくなります。
【例文でマスター】be動詞の肯定文・否定文・疑問文の作り方
be動詞を使った英文は、肯定文・否定文・疑問文の3つの形に分けて理解すると、語順のルールが身に付きます。
1.肯定文の作り方
肯定文は、通常の内容を伝える文です。基本の語順は次のとおりです。
主語+be動詞+説明する言葉
- I am a student.(私は学生です)
- She is busy.(彼女は忙しいです)
- They are in the park.(彼らは公園にいます)
主語の直後にbe動詞を置き、その後ろに名詞・形容詞・場所を表す語句などを続けます。
2.否定文の作り方
否定文は「〜ではありません」「〜ではない」という意味を表します。
作り方は簡単で、be動詞の直後にnotを置くだけです。
主語+be動詞+not+説明する言葉
- I am not a teacher.(私は先生ではありません)
- He is not busy.(彼は忙しくありません)
- They are not students.(彼らは学生ではありません)
否定文では、主語に合わせたbe動詞をそのまま使います。一般動詞のようにdoやdoesを追加する必要はありません。
3.疑問文の作り方
疑問文は「〜ですか」「〜にいますか」と質問するときに使います。
be動詞を主語の前に移動させることが基本ルールです。
be動詞+主語+説明する言葉+?
- Are you a student?(あなたは学生ですか)
- Is she happy?(彼女は幸せですか)
- Are they at home?(彼らは家にいますか)
答えるときは、質問に使われたbe動詞を使います。
- Are you Japanese? → Yes, I am.(はい、そうです)
- Is he your brother? → No, he isn't.(いいえ、違います)
- Are they busy? → Yes, they are.(はい、忙しいです)
なお、肯定の短い答えでは「Yes, I'm.」とはせず、「Yes, I am.」と答えます。
4.be動詞の短縮形一覧
英語の会話やカジュアルな文章では、be動詞を短縮して表現することがよくあります。
- I am → I'm
- You are → You're
- He is → He's
- She is → She's
- It is → It's
- We are → We're
- They are → They're
- is not → isn't
- are not → aren't
例えば、I am happy. はI'm happy. と書けます。意味は同じです。
否定文では、He is not tired. をHe isn't tired. またはHe's not tired. と表現できます。
一方、am notにはisn'tやaren'tと同じ形の一般的な1語の短縮形がありません。「I am not tired.」は「I'm not tired.」とします。
5.疑問詞を使った疑問文
疑問詞を使う場合も、be動詞を主語の前に置く基本ルールは変わりません。
- Where are you?(あなたはどこにいますか)
- What is this?(これは何ですか)
- Who is she?(彼女は誰ですか)
- How are you?(元気ですか)
疑問詞を文頭に置き、その後ろにbe動詞と主語を続けます。
【徹底比較】be動詞と一般動詞の違い・見分け方
英語学習で特につまずきやすいのが、be動詞と一般動詞の違いです。どちらも動詞ですが、文の中での役割や否定文・疑問文の作り方が異なります。
be動詞と一般動詞は何が違う?
be動詞は、主語の正体・状態・存在などを説明する働きを持っています。一方、一般動詞は、動作や行動、好み、知識などを表します。
例えば、次の英文を比較してみましょう。
- I am happy.(私は幸せです)
- I like music.(私は音楽が好きです)
- She is a student.(彼女は学生です)
- She studies English.(彼女は英語を勉強します)
happyやa studentを使った文ではbe動詞が必要ですが、likeやstudiesを使った文では一般動詞が中心になります。
否定文・疑問文の違いを比較
2つの動詞を見分けるうえで、最も大きな違いが否定文と疑問文の作り方です。
be動詞の場合
- 肯定文:She is happy.
- 否定文:She is not happy.
- 疑問文:Is she happy?
一般動詞の場合
- 肯定文:She likes music.
- 否定文:She does not like music.
- 疑問文:Does she like music?
一般動詞の現在形では、三人称単数の主語に対してdoesを使います。疑問文や否定文では、一般動詞を原形に戻すことも重要です。
この違いを理解すれば、英文を見たときにどの文法ルールを使うべきか判断しやすくなります。
be動詞の見分け方:主語の後ろを確認する
英文を読むときは、まず主語を見つけ、その直後にある動詞を確認しましょう。
例えば、次の2つの英文です。
- My father is a doctor.(私の父は医者です)
- My father plays tennis.(私の父はテニスをします)
前者はisがbe動詞、後者はplaysが一般動詞です。
注意したいのは、be動詞と一般動詞が同じ文に絶対に登場しないわけではないという点です。
例えば、次の英文では両方が使われています。
- She is studying English.(彼女は英語を勉強しています)
- The window was broken.(その窓は壊されました)
1つ目はbe動詞と動詞のing形を組み合わせた進行形、2つ目はbe動詞と過去分詞を組み合わせた受動態です。
つまり、基本的な文ではbe動詞か一般動詞のどちらかを中心に考えますが、進行形や受動態などではbe動詞が助動詞的な役割を担い、別の動詞と組み合わさります。
【間違いやすいポイント】be動詞を正しく使うための学習法
be動詞はルールそのものが複雑というより、主語・時制・語順を同時に考える必要があるため、間違いが起きやすい文法です。
間違い1:I isやHe areと書いてしまう
主語とbe動詞の組み合わせを間違えるケースです。
- 誤:I is a student.
- 正:I am a student.
- 誤:He are kind.
- 正:He is kind.
まずはI am、You are、He isという基本セットを覚えることが大切です。
間違い2:be動詞と一般動詞を不必要に重ねる
例えば、I am like soccer. という英文は、通常の「私はサッカーが好きです」という意味では誤りです。
正しくはI like soccer. です。
一方、I am playing soccer. なら正しい英文になります。これは「私はサッカーをしています」という進行形だからです。
一般動詞を使う文なのか、進行形などの文なのかを区別しましょう。
間違い3:疑問文でdoやdoesを使ってしまう
be動詞を使う文では、be動詞を主語の前に移動させます。
- 誤:Do you are happy?
- 正:Are you happy?
- 誤:Does she is a teacher?
- 正:Is she a teacher?
be動詞の疑問文には、通常の一般動詞の疑問文で使うdoやdoesは必要ありません。
間違い4:There isとThere areを混同する
「〜があります」「〜がいます」を表すThere is・There areも、覚えておきたい表現です。
- There is a book on the desk.(机の上に本が1冊あります)
- There are three books on the desk.(机の上に本が3冊あります)
この表現では、be動詞の後ろに続く名詞の単数・複数に注目します。1つならis、複数ならareです。
There is a cat in the room. のように、Thereから始まる文でも、後ろの名詞を確認する習慣を付けましょう。
効率よく覚えるための3つのステップ
be動詞の学習では、次の順番で練習すると理解が定着しやすくなります。
ステップ1:主語とbe動詞の組み合わせを暗記する
I am、You are、He is、She is、It is、We are、They areを繰り返し確認します。
ステップ2:同じ英文を3つの形に変える
例えば、You are busy. を使って練習します。
- 肯定文:You are busy.
- 否定文:You are not busy.
- 疑問文:Are you busy?
1つの英文を変形することで、語順のルールを理解できます。
ステップ3:一般動詞との違いを確認する
be動詞と一般動詞を使った英文を並べ、否定文・疑問文の作り方を比較します。ここまで理解できれば、基本的な英文法の土台が整います。
【プロの結論】丸暗記よりも主語・時制・動詞の役割を理解する
be動詞を使いこなすために必要なのは、am・is・areだけを機械的に暗記することではありません。英文の主語が何を指しているのか、現在と過去のどちらを表しているのか、後ろにどのような説明が続くのかを判断する力です。
特に、次の3つは英語の基礎として優先して身に付けたいポイントです。
- 主語との関係:Iならam、三人称単数ならis、youや複数ならare。
- 時制との関係:現在はam・is・are、過去はwas・were。
- 文型との関係:否定文はnotを加え、疑問文はbe動詞を主語の前に移動する。
単語の形だけを覚える学習から、英文の構造を理解する学習に切り替えることが、応用力を伸ばす近道です。
【be動詞とは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:be動詞とは簡単にいうと何ですか?
A1:主語の正体・状態・存在などを表す動詞です。「〜です」「〜にいる」「〜にある」などの意味があり、現在形ではam・is・areを使います。
Q2:be動詞は全部で何種類ありますか?
A2:基本的な活用形として、原形be、現在形am・is・are、過去形was・were、過去分詞been、現在分詞beingがあります。学習の最初はam・is・are・was・were・beを優先して覚えるとよいでしょう。
Q3:am・is・areはどう使い分けますか?
A3:Iにはam、he・she・itなどの三人称単数にはis、you・we・theyなどにはareを使います。人名や一般名詞の場合も、単数か複数かを確認します。
Q4:be動詞の否定文はどう作りますか?
A4:be動詞の直後にnotを置きます。例えば、She is happy. はShe is not happy. になります。
Q5:be動詞の疑問文はどう作りますか?
A5:be動詞を主語の前に移動させます。You are a student. はAre you a student? になります。
Q6:be動詞と一般動詞の違いは何ですか?
A6:be動詞は主語の状態や正体、存在などを説明し、一般動詞は動作や好みなどを表します。疑問文の作り方も異なり、be動詞は前に移動させ、一般動詞は通常do・doesなどを使います。
Q7:be動詞の原形は何ですか?
A7:beです。to不定詞や助動詞の後ろなどで使われます。例えば、I want to be a teacher.(私は先生になりたいです)という英文が代表例です。
まとめ:be動詞を理解して英語の基礎を身に付けよう
be動詞とは、主語の正体・状態・存在などを表す英語の基本動詞です。現在形のam・is・are、過去形のwas・were、原形のbeなど、主語や時制によって形が変わる特徴があります。
また、肯定文は「主語+be動詞」、否定文は「be動詞+not」、疑問文は「be動詞+主語」という語順を押さえることが大切です。
一般動詞との違いを理解し、例文を使って肯定文・否定文・疑問文を作る練習を繰り返せば、be動詞の使い方は着実に身に付きます。
最初からすべての活用形を覚えようとする必要はありません。まずはI am・You are・He isという基本から始め、現在形、過去形、否定文、疑問文へと段階的に学習していきましょう。be動詞を正しく使えるようになることは、その先の英語の読解力や会話力を伸ばすための確かな土台になります。
参考にした主な文法資料: British Councilの英文法リファレンス、Cambridge DictionaryのEnglish Grammar Today、ベネッセ進研ゼミの中学英語解説。