新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』の主題歌を歌っているのは誰なのか。答えは、十明(とあか)とRADWIMPS(ラッドウィンプス)です。本作には「すずめ feat.十明」と「カナタハルカ」という2曲の主題歌があり、それぞれ歌っている人が異なります。
「すずめ」のボーカルを担当するのは、TikTokで弾き語り動画を公開していたシンガーソングライターの十明。一方、「カナタハルカ」はRADWIMPSの野田洋次郎が歌っています。加えて、映画音楽の制作には作曲家の陣内一真も参加しました。
【まず答え】『すずめの戸締まり』の主題歌を歌っているのは誰?

『すずめの戸締まり』の主題歌は、2022年11月11日に公開された映画のために制作された2曲です。ひとつは女性シンガーの十明が歌う「すずめ feat.十明」、もうひとつはRADWIMPSの「カナタハルカ」です。
混同しやすいのは、映画の音楽をRADWIMPSが担当していることと、主題歌のボーカルを実際に担当する人物が曲によって異なることです。
「すずめ feat.十明」は十明が歌う
「すずめ」の歌声を担当するのは、シンガーソングライターの十明です。読み方は「とあか」。楽曲名にある「feat.十明」は、RADWIMPSの楽曲に十明がボーカリストとして参加していることを表しています。
つまり、RADWIMPSが制作した楽曲に、十明の透明感と独特の表現力を持つ歌声が加わった作品です。RADWIMPSの野田洋次郎が主題歌をすべて歌っているわけではありません。
「カナタハルカ」は野田洋次郎が歌う
もうひとつの主題歌「カナタハルカ」は、RADWIMPSの楽曲です。ボーカルを担当しているのは、同バンドのボーカル・ギターを務める野田洋次郎です。
こちらは十明をフィーチャリングした曲ではなく、RADWIMPS自身の歌声を前面に出した楽曲。映画の中で流れる2曲を聴き比べると、女性ボーカルと野田洋次郎の歌声という明確な違いがわかります。
【十明のプロフィール】読み方は「とあか」!TikTokから映画主題歌へ
十明は2003年生まれのシンガーソングライターです。映画の主題歌に抜擢される以前から、TikTokで弾き語り動画を公開していました。映画『すずめの戸締まり』への参加は、彼女の音楽活動における大きな転機となりました。
十明の基本プロフィールと音楽活動
ユニバーサル ミュージック ジャパンの公式プロフィールによると、十明は中学時代に吹奏楽でオーボエを担当。高校では軽音楽部に入部し、バンド活動を経験しています。
バンド解散後は一人で弾き語りを始め、自室のクローゼットで撮影した演奏動画をTikTokに投稿。オリジナル曲だけでなく、ボーカロイド楽曲、邦楽ロック、昭和歌謡、アニメソングなど幅広いジャンルのカバーも披露していました。
TikTokの歌声がオーディションにつながった
十明が『すずめの戸締まり』の主題歌に参加するきっかけとなったのは、TikTokで公開していた歌唱動画です。
映画公式サイトによると、十明は2022年春に実施されたボーカルオーディションに参加。歌声が新海誠監督とRADWIMPSの野田洋次郎の心をつかみ、「すずめ」のボーカリストに選ばれました。
注目したいのは、単にSNSで人気があったから起用されたというだけではない点です。映画の物語に合う声を探すためにオーディションが行われ、その過程で十明の歌声が選ばれています。
映画出演後の十明の経歴
十明の活動は映画への参加だけにとどまりません。2023年7月には配信シングル「灰かぶり」でメジャーデビュー。2024年にはSpotifyの次世代アーティスト企画「RADAR: Early Noise 2024」に選出され、同年12月11日にはファーストフルアルバム『変身のレシピ』をリリースしました。
さらに2025年3月には東京・大阪で初のワンマンライブを開催。映画の主題歌で知られる存在から、自身の楽曲とライブで表現するアーティストへと活動の幅を広げています。
【RADWIMPSと野田洋次郎】2曲の制作・歌唱はどう違う?
『すずめの戸締まり』は、RADWIMPSにとって新海誠監督との3度目の映画音楽タッグとなった作品です。過去には『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)でも音楽を担当しており、本作でも物語と音楽を密接に結び付けています。
RADWIMPSは楽曲制作を担当
映画公式サイトでは、RADWIMPSが音楽を担当することに加え、陣内一真との共同制作が発表されています。主題歌の「すずめ feat.十明」と「カナタハルカ」も、RADWIMPS名義で公式に案内されています。
「すずめ」では十明をボーカリストとして迎え、「カナタハルカ」では野田洋次郎の歌声を中心に据える構成です。同じ映画の主題歌でありながら、異なる歌声を採用することで、作品の音楽に幅を持たせています。
野田洋次郎が「カナタハルカ」に込めた制作背景
2022年10月25日に開催された完成報告会見・完成披露試写会で、野田洋次郎は2曲の制作経緯について説明しています。
野田によると、「すずめ」は2020年初頭に脚本を受け取った段階から新海監督とやり取りしながら制作を進めた楽曲です。その後、作品にはもう1曲必要ではないかという話になり、約2年間にわたって新海監督と検討を重ねました。
最終的に野田が送り出した「カナタハルカ」を新海監督が採用。完成披露の場で語られた制作過程からも、2曲が最初から一組として用意されていたのではなく、映画の制作と並行して形になっていったことがわかります。
この背景を知ると、2曲の違いは単なる歌手の違いではなく、映画の物語を支える音楽上の選択だったことが見えてきます。
【陣内一真の役割】RADWIMPSとの共作で映画音楽を支えた作曲家
『すずめの戸締まり』の音楽制作を理解するうえで欠かせない人物が、作曲家の陣内一真です。映画公式サイトは、RADWIMPSと陣内一真による共作体制を発表しています。
陣内一真は主題歌の歌手として参加したのではなく、映画全体の音楽制作に加わった作曲家です。サウンドトラックの収録曲を見ると、RADWIMPS単独名義の楽曲だけでなく、陣内一真単独、両者の共同名義による劇伴が並んでいます。
主題歌だけでなく劇伴も共同制作
公式サウンドトラックには全29トラックが収録されています。このうち、映画の主題歌は「カナタハルカ」と「すずめ feat.十明」の2曲。残る楽曲には、映画の場面を支える劇伴や本編未使用曲が含まれています。
たとえば「廃校の風景」「ドライブ」「子守り」「狐憑き」「祈り」は陣内一真名義。「廃墟の温泉街」「廃遊園地」「決意〜旅立ち」「常世」「戸締まり」などは陣内一真とRADWIMPSの共同名義です。
このクレジットからわかるのは、陣内一真が単に名前を連ねただけではなく、映画の場面を構成する音楽に幅広く携わっていることです。
ロンドンのアビー・ロード・スタジオでも録音
映画公式サイトによると、本作のレコーディングの一部は海外で実施され、ロンドンのアビー・ロード・スタジオも使用されました。新海作品で海外録音された楽曲が使われるのは、本作が初めてと紹介されています。
RADWIMPSの楽曲制作と陣内一真の映画音楽の経験を組み合わせたことは、本作の音響面における大きな特徴です。
【主題歌・歌手・制作担当】サウンドトラックの関係者を一覧で比較
主題歌と劇伴を整理すると、誰が歌っているのか、誰が制作に関わったのかが明確になります。公式のサウンドトラック収録情報をもとに、人物と作品の関係をまとめました。
| 人物・楽曲 | 担当・関係 | 位置付け・補足 |
|---|---|---|
| 十明(とあか) | ボーカル | 「すずめ feat.十明」の歌唱担当。TikTokからオーディションを経て参加。 |
| RADWIMPS | 音楽制作 | 映画音楽を担当。主題歌2曲の制作名義。 |
| 野田洋次郎 | ボーカル・作詞作曲 | 「カナタハルカ」の歌唱担当。「Tamaki」「すずめの涙」も歌唱。 |
| 陣内一真 | 作曲・音楽制作 | RADWIMPSと共同で映画音楽を制作。単独名義の劇伴も担当。 |
| すずめ feat.十明 | 十明/RADWIMPS | 映画の主題歌。女性ボーカルが印象的な楽曲。 |
| カナタハルカ | RADWIMPS | 映画の主題歌。野田洋次郎が歌唱。 |
| Tamaki | RADWIMPS | 野田洋次郎が歌う映画本編未使用曲。 |
| すずめの涙 | RADWIMPS | 野田洋次郎が歌う映画本編未使用曲。 |
この一覧で押さえたいのは、サウンドトラックに収録されている曲がすべて主題歌というわけではないことです。主題歌として紹介されているのは2曲であり、劇伴や本編未使用曲は別の位置付けです。
映画音楽を聴き直す場合は、歌のある曲だけでなく、場面ごとの劇伴にも注目すると、RADWIMPSと陣内一真の仕事の違いが見えてきます。
【よくある誤解】十明・野田洋次郎・陣内一真の担当を整理
検索時に混同されやすいのは、作品全体の音楽担当、主題歌の歌唱担当、劇伴の作曲担当が同じ意味ではないことです。
十明はRADWIMPSのメンバー?
いいえ。十明はシンガーソングライターであり、RADWIMPSのメンバーではありません。「すずめ feat.十明」はRADWIMPSの楽曲に十明がボーカル参加した作品です。
主題歌は野田洋次郎が2曲とも歌っている?
いいえ。「カナタハルカ」は野田洋次郎の歌唱ですが、「すずめ feat.十明」は十明が歌っています。両曲のボーカルを同じ人物だと考えると、楽曲のクレジットを正しく理解できません。
陣内一真は主題歌を歌っている?
いいえ。陣内一真は本作の音楽制作に参加した作曲家です。公式サウンドトラックのクレジットでは、劇伴の単独担当やRADWIMPSとの共同担当が確認できます。
【プロの結論】歌手と音楽制作の担当を分けて聴く
本作の音楽を理解するうえで最も大切なのは、ボーカリストと音楽制作者を区別することです。十明は「すずめ」の歌声を担い、野田洋次郎は「カナタハルカ」を歌唱。RADWIMPSと陣内一真は映画の音楽制作を支えています。
主題歌の歌声を知りたい人は、まず「すずめ feat.十明」と「カナタハルカ」の2曲を聴き比べるのがおすすめです。映画全体の音楽構成を知りたい人は、全29トラックのサウンドトラックを通して聴くと、主題歌以外の劇伴にも触れられます。
【すずめの戸締まりの主題歌を歌っている人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『すずめの戸締まり』の主題歌を歌っているのは誰ですか?
A1:主題歌は2曲あります。「すずめ feat.十明」は十明、「カナタハルカ」はRADWIMPSの野田洋次郎が歌っています。
Q2:十明は何と読みますか?
A2:「とあか」と読みます。2003年生まれのシンガーソングライターで、TikTokの弾き語り動画をきっかけに映画のボーカルオーディションへ参加しました。
Q3:「カナタハルカ」を歌っているのは誰ですか?
A3:RADWIMPSのボーカル・ギター、野田洋次郎です。
Q4:『すずめの戸締まり』の主題歌は何曲ありますか?
A4:2曲です。「すずめ feat.十明」と「カナタハルカ」が主題歌として制作されました。
Q5:陣内一真は何を担当していますか?
A5:RADWIMPSと共同で映画音楽を制作しています。サウンドトラックには陣内一真単独の劇伴や、RADWIMPSとの共同名義の楽曲が収録されています。
Q6:十明はTikTokで有名になったのですか?
A6:十明は自室で撮影した弾き語り動画をTikTokに投稿しており、その歌声が映画のボーカルオーディションにつながりました。
Q7:サウンドトラックには主題歌以外の歌も収録されていますか?
A7:はい。野田洋次郎が歌う「Tamaki」と「すずめの涙」が収録されています。どちらも映画本編では使用されていない楽曲です。
まとめ:『すずめの戸締まり』は2人の歌声と共同制作が魅力
『すずめの戸締まり』の主題歌を歌っているのは、十明とRADWIMPSの野田洋次郎です。「すずめ feat.十明」は十明、「カナタハルカ」は野田洋次郎が歌唱しています。
十明はTikTokでの弾き語り動画をきっかけに2022年春のボーカルオーディションへ参加し、映画の主題歌に抜擢されました。その後も「灰かぶり」やアルバム『変身のレシピ』を発表し、シンガーソングライターとして活動を続けています。
一方、映画全体の音楽はRADWIMPSと陣内一真が共同で制作。主題歌2曲だけでなく、劇伴や本編未使用曲まで含めた全29トラックがサウンドトラックに収録されています。
「誰が歌っているのか」という疑問への答えは、十明と野田洋次郎の2人。さらに音楽制作の背景まで知ることで、新海誠監督の映像と音楽がどのように結び付いているのか、作品をより深く楽しめます。
編集・事実確認に使用した主な一次資料
- 十明の公式プロフィール:ユニバーサル ミュージック ジャパン。
- 映画の音楽制作体制:『すずめの戸締まり』公式サイト。
- 主題歌2曲の制作経緯:東宝の完成報告会見・完成披露試写会レポート。
- 全29トラックの収録内容:RADWIMPS公式ディスコグラフィー。