短肌着が出産準備リストの定番だった時代と比べ、現在は肌着の形状や組み合わせの選択肢が増えています。短肌着を用意しない家庭でも、別の肌着を使えば赤ちゃんの肌を保護し、汗を吸収させることができます。
理由1:コンビ肌着やボディ肌着で役割を代用できる
短肌着の主な役割は、赤ちゃんの肌に直接触れる衣類として汗を吸収し、肌を保護することです。
ミキハウスの育児情報でも、短肌着は汗取り用の肌着として紹介されています。一方、コンビ肌着は保温や体温調節を担い、股下のスナップによって足を動かしても裾がめくれにくい構造です。
つまり、短肌着という商品そのものが必要なのではなく、汗を吸収する衣類と赤ちゃんの体を覆う衣類があればよいのです。
例えば、前開きのボディ肌着を直接着せれば、短肌着を使わなくてもお腹や背中を覆えます。
理由2:重ね着が増えると暑くなりすぎることがある
赤ちゃんは衣服の着脱を自分でできません。大人が寒いと思って重ね着させても、室内が暖かければ赤ちゃんには暑すぎる場合があります。
こども家庭庁は、赤ちゃんの過度な保温について注意を促しています。睡眠時も胸元が汗ばんでいる場合は、着るものや室温を調整するよう案内しています。
特に冬場は、暖房の効いた室内で短肌着・コンビ肌着・ベビー服を重ねると、必要以上に暖かくなる可能性があります。
短肌着を省くことで、衣服の枚数を減らし、温度調節をシンプルにできるのはメリットです。
ただし、短肌着を省けば必ず快適になるわけではありません。代わりに着せる肌着の素材や室温を考える必要があります。
理由3:おむつ替えや着替えの手間を減らせる
新生児期は授乳や排泄、吐き戻しなどで着替えの機会が多くなります。
短肌着とコンビ肌着を重ねる昔ながらの方法では、着替えのたびに複数の衣類を整える必要があります。
前開きのボディ肌着やコンビ肌着を中心にすれば、衣類の枚数を減らしながらお腹を覆うことができます。
特に育児に慣れていない産後すぐの時期は、着替えの手順が少ないことも大きな利点です。
ただし、ボディ肌着の種類によっては股下のスナップを外す必要があります。おむつ替えのしやすさでは、裾が開いている短肌着にもメリットがあります。
【短肌着・コンビ肌着・ボディ肌着の違い】代用品として優秀なのはどれ?

短肌着を購入するか迷ったら、まずはそれぞれの形状と役割を理解しておきましょう。
特に重要なのは、コンビ肌着とボディ肌着の違いです。どちらも短肌着の代わりとして活用できますが、使いやすい場面が異なります。
3種類の肌着を比較
| 種類 | 形状・特徴 | 主なメリット | 短肌着の代用 |
|---|---|---|---|
| 短肌着 | 腰あたりまでの丈で前開き | 汗取り・おむつ替えのしやすさ | 基本となる肌着 |
| コンビ肌着 | ひざ付近まで覆い、股下をスナップで留める | お腹が出にくく、足を動かしてもはだけにくい | ◎ |
| ボディ肌着 | 股下を留めてお腹からお尻まで覆う | 動いても裾がめくれにくく、夏は1枚でも使いやすい | ◎ |
| 長肌着 | 足元まで覆う筒状の形 | 新生児期のおむつ替えがしやすい | ○ |
コンビ肌着は新生児期から使いやすい
コンビ肌着は、短肌着を省きたい家庭にとって使い勝手のよい選択肢です。
最大の特徴は股下のスナップボタンです。足を動かしても裾が上がりにくく、お腹が露出しにくい構造になっています。
ベネッセ公式通販のたまひよSHOPでも、コンビ肌着はひざまで覆う形状で、足の動きが活発になる生後1か月以降にも重宝する肌着として紹介されています。
一方、短肌着より丈が長いため、暑い季節には生地の厚さや室温に注意が必要です。
ボディ肌着はお腹をしっかり覆いたい家庭向け
ボディ肌着は、股下を留めて着用するタイプの肌着です。
短肌着と異なり、お腹からお尻までを覆うため、赤ちゃんが動いても裾がめくれにくい特徴があります。
夏場には1枚で室内着として使える商品もあります。たまひよSHOPの案内でも、ボディ肌着は夏に1枚で着せられるタイプがあると紹介されています。
ただし、新生児に使う場合は形状選びが大切です。
- 前開きタイプ:寝かせたまま着替えさせやすい
- 股下スナップタイプ:お腹が出にくい
- かぶりタイプ:首がすわる前は着せ替えに手間がかかる場合がある
生まれてすぐの赤ちゃんには、前開きタイプを優先すると扱いやすくなります。
長肌着は短肌着の代用品になる?
長肌着も短肌着の代用品として使えます。
裾にスナップがなく、足元まで筒状に覆うため、おむつ替えが多い新生児期には便利です。
ただし、足を頻繁に動かすようになると裾がはだけやすくなります。長く使うことを考えるなら、股下を留められるコンビ肌着のほうが実用的です。
【短肌着なしの重ね着方法】新生児に何を着せればいい?
短肌着を買わない場合でも、赤ちゃんの肌に直接触れる衣類は必要です。
要点は、肌着を何枚重ねるかではなく、室温に合わせて必要な保温と吸汗を確保することです。
基本の着せ方は3パターン
パターン1:暖かい室内
- おむつ
- コンビ肌着1枚
室温が高く、赤ちゃんが快適そうなら、肌着1枚で過ごす方法があります。
パターン2:春・秋の過ごしやすい室内
- おむつ
- 前開きボディ肌着またはコンビ肌着
- 薄手の2WAYオール
朝晩の寒暖差がある日は、外側のウェアで調整します。
パターン3:寒い冬の室内
- おむつ
- 薄手の前開き肌着
- 長袖の2WAYオール
寒さが気になる場合は、室温や赤ちゃんの状態を見ながら衣類を調節します。
必ずしも短肌着とコンビ肌着の2枚を重ねる必要はありません。
肌着なしでベビー服だけ着せてもいい?
肌着を完全に省き、ベビー服だけを着せる方法は、基本的にはおすすめしません。
肌着には汗を吸収し、デリケートな肌を衣類の刺激から守る役割があります。
ベビー服の素材や縫い目が赤ちゃんの肌に直接触れるため、肌着を省く場合は、肌に優しい素材で作られた肌着兼用ウェアを選ぶ必要があります。
特に新生児期は、吸汗性や通気性、縫い目の位置を確認しましょう。
着替えさせるときの手順
前開きの肌着を使えば、首を持ち上げたり、無理に頭から衣類を通したりする必要がありません。
1. 肌着とウェアを広げて準備する。
2. 赤ちゃんを安全な平らな場所に寝かせる。
3. 肌着の上に赤ちゃんを寝かせ、腕を片方ずつ通す。
4. 前身頃を重ねて紐やスナップを留める。
5. 必要に応じて外側のウェアを着せる。
6. 背中や胸元を触り、汗ばんでいないか確認する。
肌着の縫い目やタグが肌に当たらないかも確認してください。
【夏生まれ・冬生まれの赤ちゃん】室温に合わせた肌着の選び方
赤ちゃんの肌着選びで見落としがちなのが、誕生する季節と実際に過ごす室内環境の違いです。
同じ夏生まれでも、冷房を使用する家庭と使用しない家庭では、必要な衣類が変わります。
夏生まれは肌着1枚を基本に考える
夏生まれの赤ちゃんは、汗を吸収しやすく通気性のよい薄手素材を選びましょう。
おすすめは次の組み合わせです。
- 前開きボディ肌着1枚
- または薄手のコンビ肌着1枚
- 冷房が強い場合は薄手のウェアを追加
素材は天竺やガーゼ、薄手のフライスなどが候補です。
ミキハウスの肌着選びの案内でも、夏生まれには通気性に優れた天竺やメッシュ素材が紹介されています。
特に夏場は、汗をかいた肌着を長時間着せ続けないことが大切です。
冬生まれは肌着の枚数より室温を優先する
冬生まれの場合、短肌着を省くと寒くなるのではないかと心配する人もいます。
しかし、暖房の効いた室内では、必ずしも厚着をさせる必要はありません。
例えば、次のような組み合わせが考えられます。
- 前開きの薄手肌着
- 長袖の2WAYオール
- 必要に応じてベストやスリーパー
肌着を何枚も重ねるより、室温を適切に保ちながら衣類で調整するほうが管理しやすくなります。
日本赤十字社医療センターの「赤ちゃんの生活環境」では、室温の基本的な目安として24〜26℃を紹介しています。ただし、季節によって調整が必要であり、冷暖房の風を直接赤ちゃんに当てないことも大切です。
室温と赤ちゃんの服装の関係
| 状況 | 服装の考え方 |
|---|---|
| 暑い室内 | 薄手肌着1枚を基本にする |
| 過ごしやすい室内 | 肌着+薄手ウェア |
| 肌寒い室内 | 肌着+長袖ウェア |
| 暖房を使用する冬の室内 | 厚着を避け、胸元の汗を確認 |
| 冷房を使用する夏の室内 | 風を直接当てず、必要に応じて薄手ウェアを追加 |
※上記は服装を考えるための目安であり、室温だけで着る枚数を決めるものではありません。
手足が冷たくても厚着させる必要はない
赤ちゃんの手足が冷たいと、寒がっているのではないかと心配になります。
しかし、手足だけで判断するのは適切ではありません。
まつしま病院の育児Q&Aでは、背中やお腹など体の中心部分を触って状態を確認する方法が案内されています。汗ばんでいる場合や、胴体まで冷えている場合は衣類を調整するサインです。
また、こども家庭庁は、胸元が汗ばんでいる場合には衣類や室温を調整するよう呼びかけています。
【新生児の肌着は何枚必要?】短肌着を買わない場合の出産準備リスト
出産準備で悩むのが、肌着を何枚用意すればよいかという問題です。
新生児は吐き戻しやおむつ漏れ、汗などで着替えることが多いため、洗い替えは必要です。
一方、最初から大量に購入すると、赤ちゃんの成長が早く、使い切れないこともあります。
自治体の資料では短肌着4〜5枚が目安
松戸市が公開している育児資料では、赤ちゃんの衣類について次の枚数が目安として紹介されています。
- ベビー服:3〜4枚
- 短肌着:4〜5枚
- 長肌着:2〜3枚
- ベスト:1〜2枚
また、長肌着については股の分かれているコンビ肌着がおすすめとされています。
これはあくまで従来型の出産準備を想定した目安です。
短肌着を買わない場合は、同じ枚数をコンビ肌着やボディ肌着に置き換えて考えられます。
短肌着なしの場合のおすすめ枚数
短肌着を買わない出産準備例
コンビ肌着4〜5枚
新生児期の基本の肌着として使用
前開きボディ肌着1〜2枚
暖かい日や着替えのバリエーション用
2WAYオール2〜3枚
外側に着るベビーウェア
ベスト1枚
寒暖差があるときの調整用
毎日洗濯できる家庭なら少なめから始められますが、洗濯物が乾きにくい冬や、洗濯の頻度が少ない家庭では余裕を持たせましょう。
短肌着を買わなかった人の実態は?
短肌着を買わなかった場合、実際の育児では次のような準備方法が考えられます。
ケース1:コンビ肌着を中心にする
新生児期はコンビ肌着を直接着せ、必要に応じて2WAYオールを重ねます。肌着の種類を絞れるため、管理が簡単です。
ケース2:前開きボディ肌着を中心にする
ボディ肌着を直接着せ、寒い日はウェアを追加します。お腹が出にくく、足を動かすようになっても使いやすい方法です。
ケース3:最初は少量だけ購入する
出産前にはコンビ肌着などを数枚用意し、実際に育児を始めてから必要な種類を買い足します。
なお、短肌着を買わなかった家庭の割合を示す、全国的に代表性のある2026年の調査データは確認できません。購入しなかった人の割合を数字で断定することはできませんが、短肌着を使わずに別の肌着で機能を補う準備方法は、現在のベビー用品の選択肢から十分に組み立てられます。
大切なのは、短肌着を買わないことと、肌着そのものを使わないことを混同しないことです。
【短肌着はいつまで使う?】購入したほうがいい人・いらない人の判断基準
短肌着は、使用期間が一律に決められている衣類ではありません。
赤ちゃんの成長や動き方、家庭の育児スタイルによって卒業するタイミングが変わります。
短肌着を使う期間の目安
西松屋の公式オンラインストアでは、短肌着は新生児期から生後数か月を中心に使い、成長に伴ってボディスーツやロンパース肌着に切り替える方法が紹介されています。生後半年ほどで卒業するのが一般的な目安とも説明されています。
ただし、月齢だけで判断する必要はありません。
次のような変化があれば、別の肌着への切り替えを考えましょう。
- 赤ちゃんの足の動きが活発になった
- 短肌着の前身頃がはだけやすくなった
- お腹が露出しやすくなった
- ボディ肌着のほうが着替えさせやすくなった
短肌着を買ったほうがいい人
次の条件に当てはまる家庭なら、短肌着を数枚用意しておくと便利です。
- 新生児期の基本的な重ね着をしたい
- おむつ替えのたびに股下のスナップを外したくない
- 冬生まれで衣類を細かく調節したい
- 産院から短肌着を含む準備リストを指定されている
- 前開きの肌着を複数種類用意しておきたい
短肌着を買わなくてもよい人
一方、次のような家庭なら、短肌着を最初から購入しなくても問題ありません。
- コンビ肌着を中心に育児する予定
- 前開きボディ肌着をすでに用意している
- 室温管理がしやすい
- 洗濯頻度に合わせて必要な枚数を調整できる
- 衣類の種類を増やさず、着替えを簡単にしたい
【プロの結論】短肌着の有無ではなく、肌着の機能で判断する
短肌着を買うかどうかを考えるとき、商品名や昔ながらの出産準備リストだけを基準にする必要はありません。
確認したいのは、次の3点です。
1. 吸汗性:汗を吸収し、肌を快適に保てるか。
2. 保温性:室温や季節に合った衣類を選べているか。
3. 着替えやすさ:おむつ替えや授乳の際に扱いやすいか。
この3つを満たすなら、短肌着を使わずにコンビ肌着やボディ肌着を中心とした準備でも十分に対応できます。
反対に、代用品を用意しないまま短肌着だけを省くのはおすすめできません。
肌着は赤ちゃんの肌に直接触れる衣類です。素材や形状を確認し、赤ちゃんの体に合ったものを選ぶことが大切です。
【短肌着はいらない?】新生児の肌着選びに関するよくある質問(FAQ)
Q1:新生児に短肌着を着せなくても大丈夫?
短肌着は絶対に必要なものではありません。コンビ肌着や前開きボディ肌着など、汗を吸収し、赤ちゃんのお腹を覆える肌着で代用できます。季節や室温に合わせて調節しましょう。
Q2:短肌着なしならコンビ肌着1枚でも大丈夫?
室温が適切で、赤ちゃんが汗ばんだり寒がったりしていなければ、コンビ肌着1枚で過ごせる場合があります。寒い日は薄手のウェアを追加してください。
Q3:夏生まれの赤ちゃんに短肌着は必要?
必須ではありません。通気性と吸汗性に優れたコンビ肌着や前開きボディ肌着を使えば代用できます。冷房の風が直接当たらないように注意しましょう。
Q4:冬生まれなら短肌着を買うべき?
必ずしも必要ではありません。前開き肌着と長袖ウェアを基本にして、室温や赤ちゃんの様子に合わせて調節できます。暖房の効いた部屋で厚着をさせすぎないことも重要です。
Q5:短肌着は何枚買えばいい?
購入する場合は、4〜5枚程度を一つの目安にできます。松戸市の育児資料でも4〜5枚が紹介されています。短肌着を買わない場合は、コンビ肌着などの代用品を中心に5〜7枚程度から準備する方法もあります。
Q6:短肌着はいつまで使える?
一般的には新生児期から生後数か月が中心です。生後半年ほどが卒業の目安として紹介されていますが、赤ちゃんの成長や衣類のはだけやすさに合わせて切り替えましょう。
Q7:肌着なしでベビー服だけ着せてもいい?
基本的には肌着を着せる方法がおすすめです。肌着は汗を吸収し、デリケートな肌を守る役割があります。肌着を省く場合は、肌着兼用として作られたウェアを選びましょう。
まとめ:短肌着はいらない家庭もある!赤ちゃんに合う肌着を選ぼう
2026年の新生児の肌着選びでは、短肌着を必ず購入する必要はありません。コンビ肌着や前開きボディ肌着を使えば、短肌着の汗取りや保温の役割を補うことができます。
特に、短肌着を省いてコンビ肌着4〜5枚と前開きボディ肌着1〜2枚を中心に準備する方法は、衣類の種類を増やしたくない家庭にも向いています。
ただし、夏生まれなら通気性、冬生まれなら保温性を考慮し、室温と赤ちゃんの胸元の汗を確認しながら調節してください。睡眠時はこども家庭庁の案内に従い、1歳になるまでは掛け布団を使わず、衣類やスリーパー、空調で温度を調整することも大切です。
出産準備で大切なのは、短肌着を何枚買うかではなく、赤ちゃんが快適に過ごせる衣類を必要な分だけ揃えること。最初から買いすぎず、実際の生活に合わせて買い足していく方法が、無駄の少ない肌着選びにつながります。